イラク戦争

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「中央アジアの民主化」NHK視点論点

投稿者: imonoyamashotengai 投稿日時: 2005/04/15 03:17 投稿番号: [4661 / 5091]
  (2005.4.12(火)放映)

  山内昌之氏は、

「ソ連の時代からそのまま大統領の地位にとどまり、民主化や市民生活の改善に
  背を向ける独裁者の多い中央アジア各国の首脳にとって、今度の事件は教訓に
  満ちたシグナルとなったことでしょう。
  グルジアやウクライナのような平和な変革が中央アジアのどこでも起こり得る
  ことを示しました。
  キルギスの変動は、民主化という政治的要求よりも、むしろ貧困や地域格差に
  対する南部市民の不満という社会的・経済的な要求の方が大きかったように
  思われます。

・キルギスの多くの地方では失業率が50%を超えている
・平均所得が一日一ドルにすぎない
・貧富は個人格差と南北格差の絡んだ複雑なものになっている
・北部はロシア化した工業地帯
・南部はイスラームや氏族・部族の影響の強い農耕牧畜社会

・「中央アジアのスイス」と謳われ、他国のモデルと高く評価:優等生だった
・日欧米からの投資、NGO、顧問が流入
  対外債務が増加、政治家・官僚に汚職・腐敗が蔓延る
・他の中央アジア四か国は、もっと抑圧、腐敗の度合いが高い
  民主的反対派や野党の存在が許されていない

  <米>
・9・11以降、米は中央アジア諸国から、軍事基地提供
  その為に体制を動揺させる民主化運動や市民の不安を無視しがち
・中央アジアの独裁者にとっては、地元の民主化要求運動や反対派をテロリスト
  とレッテルを張り、排除するのにも有用だった
・過去四年間、ブッシュ政権は中央アジアの体制安定を優先させたことは明らか

  <露>
・タジキスタンとキルギスに軍事基地を所有
・トルクメニスタンのガスの開発・供給・輸送を独占

  <中>
・新疆ウイグル自治区のムスリム住民の抵抗・分離運動


  <私の感想>
  中央アジアでも政治力学が変動を始めた。
  カスピ海資源を巡る米露の角逐
  <経済的な戦い>と<政治的な戦い>と<軍事的角逐>
  縦糸と横糸のように絡み合い、
  しかも、<米>対<中・露>対<EU>という三つ巴の戦いでもあると思う。

  これら三実体は、色々な局面で、<歩み寄り>と<反発>を繰り返しながら、
  それぞれの利害貫徹を狙っていくと思う。

  現在は、<米>からのジャブを数発連続して喰らった<露>も、
  当然、それを分析し、巻き返しを図ってくると思う。
  米の策謀を<どう分析>し、<どう反撃していく>のか
  諸実体の動向を注視し続けねばならない。

「中央アジアの民主化」NHK視点論点

投稿者: imonoyamashotengai 投稿日時: 2005/04/15 03:17 投稿番号: [4661 / 5091]
  (2005.4.12(火)放映)

  山内昌之氏は、

「ソ連の時代からそのまま大統領の地位にとどまり、民主化や市民生活の改善に
  背を向ける独裁者の多い中央アジア各国の首脳にとって、今度の事件は教訓に
  満ちたシグナルとなったことでしょう。
  グルジアやウクライナのような平和な変革が中央アジアのどこでも起こり得る
  ことを示しました。
  キルギスの変動は、民主化という政治的要求よりも、むしろ貧困や地域格差に
  対する南部市民の不満という社会的・経済的な要求の方が大きかったように
  思われます。

・キルギスの多くの地方では失業率が50%を超えている
・平均所得が一日一ドルにすぎない
・貧富は個人格差と南北格差の絡んだ複雑なものになっている
・北部はロシア化した工業地帯
・南部はイスラームや氏族・部族の影響の強い農耕牧畜社会

・「中央アジアのスイス」と謳われ、他国のモデルと高く評価:優等生だった
・日欧米からの投資、NGO、顧問が流入
  対外債務が増加、政治家・官僚に汚職・腐敗が蔓延る
・他の中央アジア四か国は、もっと抑圧、腐敗の度合いが高い
  民主的反対派や野党の存在が許されていない

  <米>
・9・11以降、米は中央アジア諸国から、軍事基地提br>   その為に体制を動揺させる民主化運動や市民の不安を無視しがち
・中央アジアの独裁者にとっては、地元の民主化要求運動や反対派をテロリスト
  とレッテルを張り、排除するのにも有用だった
・過去四年間、ブッシュ政権は中央アジアの体制安定を優先させたことは明らか

  <露>
・タジキスタンとキルギスに軍事基地を所有
・トルクメニスタンのガスの開発・供給・輸送を独占

  <中>
・新疆ウイグル自治区のムスリム住民の抵抗・分離運動


  <私の感想>
  中央アジアでも政治力学が変動を始めた。
  カスピ海資源を巡る米露の角逐
  <経済的な戦い>と<政治的な戦い>と<軍事的角逐>
  縦糸と横糸のように絡み合い、
  しかも、<米>対<中・露>対<EU>という三つ巴の戦いでもあると思う。

  これら三実体は、色々な局面で、<歩み寄り>と<反発>を繰り返しながら、
  それぞれの利害貫徹を狙っていくと思う。

  現在は、<米>からのジャブを数発連続して喰らった<露>も、
  当然、それを分析し、巻き返しを図ってくると思う。
  米の策謀を<どう分析>し、<どう反撃していく>のか
  諸実体の動向を注視し続けねばならない。

「麻薬ゲリラと戦うコロンビア」NHKBS

投稿者: imonoyamashotengai 投稿日時: 2005/04/14 04:29 投稿番号: [4660 / 5091]
2005.4.13(水)放映

  世界最大のコカインの生産国と言われるコロンビア
(国別栽培面積の56%)
ウリベ大統領:支持率は六割
去年は殺人・誘拐件数は半分に減る

・コカ栽培農家を森林保護員として雇用
・家具に使われるチークの木への転農を促進
  チーク栽培を条件に月一万円を支払う
  一家族が生活できる金額
  育った作物が売れれば、利益の一部も支給
  一年前から実施、栽培地は全国35か所
  15000人以上を雇用

  反政府ゲリラ勢力は二万人以上
・投降を歓迎する式典
・元ゲリラ兵に当面の生活費として支援金を支給
・社会復帰を支援
  NGOが運営する職業訓練所
  月一万円の賃金を支給し、二年間は衣食住も保証
  これまで六千人以上が組織から離れました。
  大半が十代後半から二十代の若者達です。
  ゲリラ兵の多くはゲリラが支配する地域で育った子供達です。

  元ゲリラ兵は、
「理想の為に戦って死ぬのが当然だと思っていました。
  死を覚悟したこともあります。
  このような支援には本当に感謝しています」

  元ゲリラの宿泊施設
  社会の偏見や差別が激しいことから、元ゲリラ兵やその家族が一緒に暮らし、
社会復帰への一歩を踏み出すことができるようにしているのです。

  左翼ゲリラに対しては強硬姿勢
  右派ゲリラに対しては柔軟な対応:交渉大詰め:減刑も検討


  <私の感想>
「テロ撲滅」と声高に叫ぶことはたやすいですが、
現実世界で、本当に進展させるには、きめ細かい、地道な政策と努力と継続が
必要なんでしょうね。
それで、初めて、やっと、ほんの少しずつ進展していくのでしょうね。

「麻薬ゲリラと戦うコロンビア」NHKBS

投稿者: imonoyamashotengai 投稿日時: 2005/04/14 04:29 投稿番号: [4660 / 5091]
2005.4.13(水)放映

  世界最大のコカインの生産国と言われるコロンビア
(国別栽培面積の56%)
ウリベ大統領:支持率は六割
去年は殺人・誘拐件数は半分に減る

・コカ栽培農家を森林保護員として雇用
・家具に使われるチークの木への転農を促進
  チーク栽培を条件に月一万円を支払う
  一家族が生活できる金額
  育った作物が売れれば、利益の一部も支給
  一年前から実施、栽培地は全国35か所
  15000人以上を雇用

  反政府ゲリラ勢力は二万人以上
・投降を歓迎する式典
・元ゲリラ兵に当面の生活費として支援金を支給
・社会復帰を支援
  NGOが運営する職業訓練所
  月一万円の賃金を支給し、二年間は衣食住も保証
  これまで六千人以上が組織から離れました。
  大半が十代後半から二十代の若者達です。
  ゲリラ兵の多くはゲリラが支配する地域で育った子供達です。

  元ゲリラ兵は、
「理想の為に戦って死ぬのが当然だと思っていました。
  死を覚悟したこともあります。
  このような支援には本当に感謝しています」

  元ゲリラの宿泊施設
  社会の偏見や差別が激しいことから、元ゲリラ兵やその家族が一緒に暮らし、
社会復帰への一歩を踏み出すことができるようにしているのです。

  左翼ゲリラに対しては強硬姿勢
  右派ゲリラに対しては柔軟な対応:交渉大詰め:減刑も検討


  <私の感想>
「テロ撲滅」と声高に叫ぶことはたやすいですが、
現実世界で、本当に進展させるには、きめ細かい、地道な政策と努力と継続が
必要なんでしょうね。
それで、初めて、やっと、ほんの少しずつ進展していくのでしょうね。

「イラクの戦場に送られる若者たち」世界

投稿者: imonoyamashotengai 投稿日時: 2005/04/14 04:29 投稿番号: [4659 / 5091]
  「イラクの戦場に送られる若者たち」米国のもう一つの真実
   世界五月号:堤未果

  2002年春、ブッシュ政権が出した法案「落ちこぼれゼロ法案」
(No Child Left Behind Act)に、
「米国内の高校は、米軍リクルーターに生徒の個人情報を渡すこと。
  拒否した場合は州からの助成金が打ち切られる」
  成績、親の職業・年収、国籍、市民権の有無、住所、携帯電話番号等々、、が
米軍リクルーターは、これらの情報を手に、貧しい地区の高校生を次々に
ピンポイントで勧誘してゆく。

  2003年の新兵数は21万二千人。
  リクルーターは、入隊と引き換えに、大学費用、健康保険、職業訓練など
貧しい若者達が喉から手が出るほど欲しがっているものを約束する。
  市民権も条件に加え、三万七千人の非市民を入隊。
入隊した兵士達の志望理由のNo.1は大学費用。
入隊すると最高五万ドルまでの大学費用を約束。

  NYのNGO「インターナショナル・アクション・センター」のデータによると、
入隊してから実際に軍から大学費用を受け取る兵士は全体の35%、
その内卒業するのはわずか15%だという。
大学費用を受け取る為には1200ドルの前金を支払うという条件が付いている。
貧しさから逃れようと入隊した若者にその金額は厳しい。
実際受け取る大学費用は平均を遥かに下回る額の為、
安い時給でアルバイトしながら通学する二重生活の辛さに、
多くの兵士は、結局続けられずに途中であきらめてしまう。

  大学費用に次いで魅力的な入隊条件は健康保険だ。
米で健康保険を持たない人口は約4500万人。
これに加えて2005年には新たに75万人の子供が健康保険を失う。
それに反比例して医療費は上がり続け、自己破産を宣告する理由の半数以上が
高すぎる医療費が払えないことが理由になっている。
軍人は兵役中は国防総省の傘下にいるが、帰国後は退役軍人会(VA)が責任を持つ
VAは一切の医療サービスを無料で提供する。
しかし米政府はVA予算を2003年から毎年一億ドルずつ減らしていった。
その為、VAの病院は次々に閉鎖される。
NY州ではVAの病院に診察を頼んでも予約は一年先まで一杯。
その為、現実には他の病院で有料で治療を受けざるを得ない。

  国防総省の俸給表では、最下級兵士の給料は年収で15550ドル。
毎月の給料の中から学費の前金として100ドルや生命保険の20ドルなど
さまざまな諸費用が天引きされる。
加えて新しい軍服(無料で支給されるのは最初の一着のみ)や細々した日用品を
買うと、手元に残るのはほんのわずかになってしまう。

  兵士のカウンセリングで一番多いのは経済的な問題だという。
「生活苦から逃れたくて入隊しても、結局は弱肉強食のアメリカ社会と軍という
  ピラミッド型システムの底辺から底辺へと横にスライドするだけだ」

  バグダッドの兵士達は自らローンを組んで防弾チョッキを購入したという。
「多くの兵士がイラク人の家のドアを叩き、靴下などの日用品と引き換えに水や
食料を貰っていた。帰国した後もまだ防弾チョッキのローンを払い続けている」

  米国のホームレス協会の調査によると、現在米国内には約350万人の
ホームレスがいて、その内の50万人が帰還兵だという。
VAがサービスを提供できているのは、その内わずか10万人だ。
残りの40万人は何のサービスも受けられないままに放り出されている。

  アメリカでホームレスがシェルターを申し込む時には色々規定がある。
最優先されるのは家庭内暴力を受けて家を逃げ出した人間で、殆どが女性だ。
優先順位の項目リストに「帰還兵」は入っていない為、
申し込んでも必ずリストの一番下になってしまう。


  米国で貧困ライン以下の生活をしている人口は3460万人。
二人家族で年収140万円以下。

  米国で次にいつ食べ物を口に出来るかわからない「飢餓人口」は、3100万人。
2004年の農務省の報告では、国民の十人に一人が政府の食糧配給切符で生活して
いるという。

「貧しさから逃れたいばかりに入隊する若者達
  歩兵隊に行かされたくないあまりに過剰なリップサービスをしてしまう
  米軍リクルーター
  戦場で極限状態の恐怖に晒されながらも翌月の家賃の心配をする薄給の兵士達
  帰国後に無用のごみのように棄てられる、増え続けるホームレス帰還兵達
  彼らは皆、弱者ががんじがらめにされるアメリカ社会で
  『戦争というビッグビジネス』を続ける為の捨て駒なんです」


  <私の感想>
  真実を正確に認識することは至難の業だと思っています。
  この記事のデータが事実かどうか、私には確信がありません。
  もしかした\xA4

「イラクの戦場に送られる若者たち」世界

投稿者: imonoyamashotengai 投稿日時: 2005/04/14 04:29 投稿番号: [4659 / 5091]
  「イラクの戦場に送られる若者たち」米国のもう一つの真実
   世界五月号:堤未果

  2002年春、ブッシュ政権が出した法案「落ちこぼれゼロ法案」
(No Child Left Behind Act)に、
「米国内の高校は、米軍リクルーターに生徒の個人情報を渡すこと。
  拒否した場合は州からの助成金が打ち切られる」
  成績、親の職業・年収、国籍、市民権の有無、住所、携帯電話番号等々、、が
米軍リクルーターは、これらの情報を手に、貧しい地区の高校生を次々に
ピンポイントで勧誘してゆく。

  2003年の新兵数は21万二千人。
  リクルーターは、入隊と引き換えに、大学費用、健康保険、職業訓練など
貧しい若者達が喉から手が出るほど欲しがっているものを約束する。
  市民権も条件に加え、三万七千人の非市民を入隊。
入隊した兵士達の志望理由のNo.1は大学費用。
入隊すると最高五万ドルまでの大学費用を約束。

  NYのNGO「インターナショナル・アクション・センター」のデータによると、
入隊してから実際に軍から大学費用を受け取る兵士は全体の35%、
その内卒業するのはわずか15%だという。
大学費用を受け取る為には1200ドルの前金を支払うという条件が付いている。
貧しさから逃れようと入隊した若者にその金額は厳しい。
実際受け取る大学費用は平均を遥かに下回る額の為、
安い時給でアルバイトしながら通学する二重生活の辛さに、
多くの兵士は、結局続けられずに途中であきらめてしまう。

  大学費用に次いで魅力的な入隊条件は健康保険だ。
米で健康保険を持たない人口は約4500万人。
これに加えて2005年には新たに75万人の子供が健康保険を失う。
それに反比例して医療費は上がり続け、自己破産を宣告する理由の半数以上が
高すぎる医療費が払えないことが理由になっている。
軍人は兵役中は国防総省の傘下にいるが、帰国後は退役軍人会(VA)が責任を持つ
VAは一切の医療サービスを無料で提供する。
しかし米政府はVA予算を2003年から毎年一億ドルずつ減らしていった。
その為、VAの病院は次々に閉鎖される。
NY州ではVAの病院に診察を頼んでも予約は一年先まで一杯。
その為、現実には他の病院で有料で治療を受けざるを得ない。

  国防総省の俸給表では、最下級兵士の給料は年収で15550ドル。
毎月の給料の中から学費の前金として100ドルや生命保険の20ドルなど
さまざまな諸費用が天引きされる。
加えて新しい軍服(無料で支給されるのは最初の一着のみ)や細々した日用品を
買うと、手元に残るのはほんのわずかになってしまう。

  兵士のカウンセリングで一番多いのは経済的な問題だという。
「生活苦から逃れたくて入隊しても、結局は弱肉強食のアメリカ社会と軍という
  ピラミッド型システムの底辺から底辺へと横にスライドするだけだ」

  バグダッドの兵士達は自らローンを組んで防弾チョッキを購入したという。
「多くの兵士がイラク人の家のドアを叩き、靴下などの日用品と引き換えに水や
食料を貰っていた。帰国した後もまだ防弾チョッキのローンを払い続けている」

  米国のホームレス協会の調査によると、現在米国内には約350万人の
ホームレスがいて、その内の50万人が帰還兵だという。
VAがサービスを提供できているのは、その内わずか10万人だ。
残りの40万人は何のサービスも受けられないままに放り出されている。

  アメリカでホームレスがシェルターを申し込む時には色々規定がある。
最優先されるのは家庭内暴力を受けて家を逃げ出した人間で、殆どが女性だ。
優先順位の項目リストに「帰還兵」は入っていない為、
申し込んでも必ずリストの一番下になってしまう。


  米国で貧困ライン以下の生活をしている人口は3460万人。
二人家族で年収140万円以下。

  米国で次にいつ食べ物を口に出来るかわからない「飢餓人口」は、3100万人。
2004年の農務省の報告では、国民の十人に一人が政府の食糧配給切符で生活して
いるという。

「貧しさから逃れたいばかりに入隊する若者達
  歩兵隊に行かされたくないあまりに過剰なリップサービスをしてしまう
  米軍リクルーター
  戦場で極限状態の恐怖に晒されながらも翌月の家賃の心配をする薄給の兵士達
  帰国後に無用のごみのように棄てられる、増え続けるホームレス帰還兵達
  彼らは皆、弱者ががんじがらめにされるアメリカ社会で
  『戦争というビッグビジネス』を続ける為の捨て駒なんです」


  <私の感想>
  真実を正確に認識することは至難の業だと思っています。
  この記事のデータが事実かどうか、私には確信がありません。
  もしかした

Back to the Front:News Week 4/6

投稿者: imonoyamashotengai 投稿日時: 2005/04/14 01:27 投稿番号: [4658 / 5091]
  News Week 日本語版 4/6号のP.88から91にかけて、
Back to the Front   傷ついても戦いを挑むタフな男たち
と題する記事が掲載されています。

  数度の手術、ハイテク義足、歩く・走る・泳ぐという過酷なリハビリを経て、
何と軍への復職を果たす人も何人かいるということを知りました。

  かつては、戦地で重傷を負った兵士の多くは生きて帰れませんでした。
手足を失って帰国した兵士は自動的に除隊となりました。

  これまで、「軍務に耐えうる」というお墨付きを貰った兵士は
12人足らずだそうです。
  しかし、今も多くの兵士が復帰を目指して訓練を受けているそうです。
「体は前と違っても、兵士たちにはそれを補って余りある強い精神力がある」

「軍務への復帰は、金銭的に得になるとはかぎらない」
  除隊するなら大学の学費を支給し、住宅ローンも保証するとの提案を拒否して
まで軍への復帰を希望する人もいるそうです。

  足首を失った兵士は、医師から、もっと上から切断しないと最高の義足は
使えないと告げられ、ひざの辺りまで脚を切断した者もいるそうです。

  ハイテク義足よりも古いタイプの義足の方が戦場では維持管理がし易い為に、
あえて古いタイプの義足で訓練をする者もいるそうです。

  何が彼らをそう駆り立てるのかは、私には分かりません。
また、一人一人その内容も同じとは限りません。
ただ、現実にそういう人達も存在するのだということは認めざるを得ません。

ROAD TO RECOVERY:米ABC NIGHT LINE

投稿者: imonoyamashotengai 投稿日時: 2005/04/14 00:53 投稿番号: [4657 / 5091]
  NHKBS(2005.4.7(木)、13(水)放映)
  米ABC NIGHT LINEが二週にわたって放映しました。

  TIME の戦場カメラマンであるジェームズ・ナクトウェイ氏。

  現場は、ウォルターリード陸軍病院の重傷外科病棟。

「自分の目で見なければ、彼らが払った犠牲の大きさや
  今の苦労は、本当には理解できないでしょうね」

・負傷した兵士のその後の人生
・負傷兵の苦しい闘い
・外からは見えない心の傷

  27歳のジョーイ・ボーデック軍曹の療法の様子を二日間追いました。
乗っていた車輌が地雷に触れ、両足と右腕を失いました。
義足と義手を付けた訓練には痛みも伴います。
「彼の真の強さとプライドを持って頑張る姿に頭が下がりました」
「見る人に勇気を与える姿です」

http://www.time.com/time/photoessays/scars/2.html

「あの写真を選んでくれて嬉しいです」
「あの写真は私の表情や体の状態、義足を付けてリハビリをしている様子から、
  単に私が腕と両足を失ったことだけでなく、私はこれからその障害を持って
  どのように生きていくのかということを伝えているんです」(ボーデック軍曹)

「写真により、客観的な記述や数字では出てこない人間の顔を報道することが
  できます」


  <私の感想>
  重傷を負った人は、その後の人生をずっとその障害を
背負って生きていかねばならない訳ですね。
日々の報道で、「死者何名、負傷者何名」と報道されても、
私の場合は、「ああ、そうなの」で終わってしまいます。
毎日毎日そういう報道が続くんですからね。
日々その人達に想いを馳せるのは、とても難しいですね。
でも、こういう写真や報道を知ると、鈍感な私でも今後は
少しは変わるかもしれません。
  三人の負傷兵が心と体に傷を負いつつも、それを受け止め、
葛藤しながらも、前向きに生きていこうとする姿には感銘を受けました。

「入植地拡大計画の波紋」NHKBS

投稿者: imonoyamashotengai 投稿日時: 2005/04/09 02:04 投稿番号: [4656 / 5091]
NHKBS(2005.4.7(木)放映)

  3500世帯の建設拡大計画を進めているしているマアレ・アドゥミム市の
ベニ・カスリエル市長(リクード)13年間市長を務める
市長「市民に子供が産まれ、人口の自然増への対応が必要」

  NHKエルサレム支局の渡辺常唱記者は、
「市街地北の建設計画地とは別に東側で住宅の建設が実際に進んでいる現場に
  出くわしました。五年前から段階的に進められていると言います」
「一体どれだけの人口の自然増を見込んでいるのか、
  その点を市長に問いただしてみると、
  建設される住宅の半分以上は、自然増への対応ではなく、
  新たに移住して来る入植者に供給されるものだと認めました。
  この入植地を現在の人口の二倍の六万人の都市に拡大する開発計画に沿うもの
  だと言うのです」

市長「西岸の三つの大規模入植地はイスラエルの安全保障にとっても重要です。
  マアレ・アドゥミムがなければエルサレムが危険にさらされます。
  この入植地はいわばイスラエルの防波堤なのです」

  オルメルト副首相は、
「マアレ・アドゥミムは将来もイスラエル領です。
  これはブッシュ大統領とシャロン首相が共有している認識です。
  最終的には撤去される他の入植地とは扱いが異なります。
マアレ・アドゥミムでの住宅建設の是非はこの点を考慮する必要があるのです」

  自然増への対応も含めて、入植地建設凍結が義務付けられています。
まして、外からの入植者を想定した建設は論外です。
ブッシュ大統領も懸念を表明しています。

「戦闘の最前線にいる子どもたちは」NHKBS

投稿者: imonoyamashotengai 投稿日時: 2005/04/07 07:32 投稿番号: [4655 / 5091]
  NHKBS(2005.4.7(水)放映)

15歳未満の子供が兵士として直接戦闘に参加することはジュネーブ条約で
禁じられています。

  Global Report 2004 によると Child Soldiers は、
・18歳未満数十万人が今なお戦闘に参加(国連は30万人以上と発表)
  28の国と地域に存在
・アフリカには推定十万人の子供兵士

  国際刑事裁判所が、去年ウガンダで初めて実態調査に乗り出しました。

  二十年以上も内戦が続くウガンダでは、
  二万人以上の子供達が誘拐され、兵士として最前線に送り込まれています。
  故郷の村をも襲撃させ、略奪や殺人、親を殺すよう命じられた子供までいます
「従わなければ自分が殺されてたんだ」
命令に背けば容赦のない虐待
  そのまま殺される子供達も多くいます

  ウガンダ反政府勢力:LRA 神の抵抗軍は、兵力不足を補う為、
ニ万人以上の子供達を誘拐、戦闘員の八割以上が子供達だと言われています。
スーダン南部を拠点にしている。

  ビデオジャーナリストの鶴見昌彦氏によると、
・北部では、地域住民の47%に当たる約160万人が国内避難民として
  難民キャンプで生活
・NGO・国連が運営する数ヵ所のリハビリセンター:
  帰還した子供兵士の社会復帰を援助
  近年、政府軍の攻撃の強化により、保護される子供の数は増加
  地域経済が崩壊している中、長期的支援を受けることは困難

「五人殺したらホンモノの兵士だと言われた」
「俺にやらせろって誰もが競い合って殺してた」
「疲れて歩けなくなった多くの子供を命令されて殺しました」

  特に周囲からの偏見が強く社会復帰が難しいのが、child mother と呼ばれる
少女兵士です。
  彼女達は誘拐された後、大人の兵士と無理やり結婚させられ、子供を出産、
自分の意思とは無関係に母となりました。
重いトラウマを抱える母親が子供を殺してしまう悲劇も起きているといいます。

  教会の運営する child mother の支援施設もあります。

  生活費を得る手段として政府軍に参加せざるを得ない者もいます。

  元子供兵士十人が去年四月NGO「子供戦争被害者の会」を発足
  公的な支援がない中、自分達で自立の道を開きたいと会を結成
  1985人の登録者、
  メンバーの大半は無職ですが、金を出し合い、活動資金に充てています。
  将来は自分達が働く農場、コンピュータースクールの設立、サッカーを通して
のリハビリなどを計画しています。

  午後六時、避難民キャンプでは、子供達の大移動が始まります。
LRAによる誘拐から身を守る為、安全な街中で夜を過ごすのです。
子供達は毎晩、蚊帳もない冷たいコンクリートの上に身を横たえています。

  北部の宗教指導者達が「平和創設委員会」を作り、LRAとの対話を試みている
去年11月LRAリーダーのジョセフ・コニーも対話を求める動きが出てきた。
スーダン南北内戦とも連動している。


  <私の感想>
  私にとっては、かなり衝撃的でした。
世の中には数多くの悪が存在すると思ってきましたが、
悪の中にも、更に悪質な悪があるんですね。
究極の悪という感じです。禁じ手である筈だと思います。
未来社会を担う子供に手を出すとは、未来社会を予め破壊する
ということですから、そこには何の大義名分もあり得ません。

  国際社会からの支援が不十分な中、誰も助けてくれないから、自分達で
何とかしようという動きがあることが一つの明るい兆しだと感じました。

「密着 北朝鮮経済視察団がゆく」NHKBS

投稿者: imonoyamashotengai 投稿日時: 2005/04/07 04:23 投稿番号: [4654 / 5091]
  NHKBS(2005.4.6(水)放映)

  朴奉珠首相、貿易相、科学工業相など経済担当閣僚など二十人。

  訪れたのは
・北京:ビール工場、携帯電話工場
・上海:リニアモーターカー
・瀋陽:元々国営だった製鉄所や機械メーカーを視察
  海外の資本や技術を積極的に導入するなど近代化や国際化に力を
  入れている工場
  北朝鮮の経済建て直しの為に参考になる点はないか、
  訪れた先々で熱心に質問をしていました。
・遼寧省:農業科学研究所:穀物脱穀技術の説明
  ランの苗木の栽培研究に対しては、
  「野菜!   野菜は?」
  「温室で栽培すると原価が高くなります」
  「...」

  急なスケジュールの変更に報道陣が戸惑う場面がありました。
  北朝鮮側が突如、研究所の幹部に技術支援を求め、話し合いが長引いた為

  瀋陽のガラス製造メーカー:北朝鮮でも工場の建設を進めるメーカー
               中朝経済協力の象徴

  六日間で三つの都市で八箇所の経済視察


  同行取材した塚本記者は、
「確かに熱心さは感じました」
「私はできるだけ朴首相に接近してマイクを向けようとし、警備の人達はそれを
  遮ろうとしましたが、朴首相本人は嫌がる素振りをただの一回も見せませんで
  した。むしろカメラを意識しながら質問をしているのではないかという印象
  すら受けました」

  中国としては、
「改革解放の方向に徐々に導くことで経済を安定させた上で、
  核開発問題の解決を目指すのが長期戦略」
「自らのより一層の経済成長を実現する為にも、
  朝鮮半島情勢の安定が不可欠だからです」


  <私の感想>
  今更経済改革なんてもう手遅れと言ってしまえば、そうとも言えるとも思うの
ですが、(今までも多くの取り組みがあり、それがことごとく失敗してきたのは
何故なのかという問題)
  まあ、金政権が崩壊した後の北朝鮮を立て直す経済実務官僚を教育しておく
という意味では、無意味ではないかもしれないとも思えなくはないです。

  金政権の延命にプラスに働くのなら問題ですが、こういう実務視察が
即効性のものとも思えません。

  むしろ、日本の取材陣の同行を許し、当然制限があるとはいえ、それなりの
密着取材を許したという点の方が、画期的ということなのかもしれません。

「密着 北朝鮮経済視察団がゆく」NHKBS

投稿者: imonoyamashotengai 投稿日時: 2005/04/07 04:23 投稿番号: [4654 / 5091]
  NHKBS(2005.4.6(水)放映)

  朴奉珠首相、貿易相、科学工業相など経済担当閣僚など二十人。

  訪れたのは
・北京:ビール工場、携帯電話工場
・上海:リニアモーターカー
・瀋陽:元々国営だった製鉄所や機械メーカーを視br>   海外の資本や技術を積極的に導入するなど近代化や国際化に力を
  入れている工場
  北朝鮮の経済建て直しの為に参考になる点はないか、
  訪れた先々で熱心に質問をしていました。
・遼寧省:農業科学研究所:穀物脱穀技術の説明
  ランの苗木の栽培研究に対しては、
  「野菜!   野菜は?」
  「温室で栽培すると原価が高くなります」
  「...」

  急なスケジュールの変更に報道陣が戸惑う場面がありました。
  北朝鮮側が突如、研究所の幹部に技術支援を求め、話し合いが長引いた為

  瀋陽のガラス製造メーカー:北朝鮮でも工場の建設を進めるメーカー
               中朝経済協力の象徴

  六日間で三つの都市で八箇所の経済視察


  同行取材した塚本記者は、
「確かに熱心さは感じました」
「私はできるだけ朴首相に接近してマイクを向けようとし、警備の人達はそれを
  遮ろうとしましたが、朴首相本人は嫌がる素振りをただの一回も見せませんで
  した。むしろカメラを意識しながら質問をしているのではないかという印象
  すら受けました」

  中国としては、
「改革解放の方向に徐々に導くことで経済を安定させた上で、
  核開発問題の解決を目指すのが長期戦略」
「自らのより一層の経済成長を実現する為にも、
  朝鮮半島情勢の安定が不可欠だからです」


  <私の感想>
  今更経済改革なんてもう手遅れと言ってしまえば、そうとも言えるとも思うの
ですが、(今までも多くの取り組みがあり、それがことごとく失敗してきたのは
何故なのかという問題)
  まあ、金政権が崩壊した後の北朝鮮を立て直す経済実務官僚を教育しておく
という意味では、無意味ではないかもしれないとも思えなくはないです。

  金政権の延命にプラスに働くのなら問題ですが、こういう実務視察が
即効性のものとも思えません。

  むしろ、日本の取材陣の同行を許し、当然制限があるとはいえ、それなりの
密着取材を許したという点の方が、画期的ということなのかもしれません。

「〝圧政国家〟ジンバブエの実態」NHKBS

投稿者: imonoyamashotengai 投稿日時: 2005/04/06 03:25 投稿番号: [4653 / 5091]
  NHKBS(2005.4.5(火)放映)

  1980年ジンバブエ独立。
それまではローデシアと呼ばれていた。
ゲリラ闘争の指導者がムガベ大統領。

「アフリカの穀倉地」と呼ばれた肥沃な土地。
金やクロムなどの鉱物資源もある。

  英BBCの選挙リポートには、大統領側の集会に潜入し、
支持者に食料が配られる様子を隠し撮りしています。
「与党は食糧で権力を維持しているのです」
取材したBBCのクルーは投票日を前に国外追放となりました。

  ジンバブエ議会選挙(3月30日)
・与党:ジンバブエ・アフリカ民族同盟愛国戦線:78議席
・野党:民主変革運動:41議席


  イギリスITN(Independennt Television News)

「この地域では、食料を買う為には役所に登録することになっています。
  ところが野党支持者は登録してもなかなか食料を手にできません」

「この国の食料は全て与党が押さえています。誰もタッチできないのです。
  彼らは食料を政治の材料として利用しています。」
(カソリック司祭ピアス・ヌコベ氏)

  今回の選挙で野党側は、これまでと違って政府批判を口にできるように
なりました。
  治安当局や与党支持者からの脅迫も減ったといいます。

投票で選ばれる120議席の他に、ムガベ大統領が30人を任命できます。
与党の優位は動きません。
選挙区の区割りは与党有利に行われる。


  日本大学教授の青木一能氏は、
(2002年の大統領選挙に日本政府の選挙監視団として参加)
「非政府系のメディアもありますし、しかし爆破されているんですけども、
  少なくともアメリカが言う圧制国家、全部横並びでジンバブエも一緒、
  例えば北朝鮮と同じように扱うのは、ちょっと考えなくちゃいけないな。
  かなり発言の自由はありますし」
「2002年の大統領選挙の時は、集会を厳しく制限していた。
  それと比べると今回の総選挙はある種自由な雰囲気があった。
  他方、大統領選挙から三年間かけて、与党側がかなり与党有利の仕組みを
  作ってきた。例えば、選挙登録、投票所の管理」

「1990年代に経済状況が悪化し、白人の農園を不法占拠する。それに対して
  ムガベ政権は黙認し、1992年には土地収用法で白人農園を占拠する。
  結果として白人農園主が流出し、肥沃な農地が荒廃していく」


  <私の感想>
  イギリスの植民地支配からの民族独立を勝ち取った英雄であることは
歴史的事実だ。
  しかし、そのことが、その全てを肯定し、批判を許さないということには
ならない。
  現在の経済的失敗状況の責任はある。
その責任を排外主義的に転嫁することは間違っている。
  肥沃な農地に恵まれ、鉱物資源も豊富ということから、
本来は豊かな国の筈なのだが、国民が貧窮している責任からは免れない。
  植民地支配も悪だが、非民主的支配も悪だ。

  しかし、一口に非民主的国家といっても、あの北朝鮮と同一レベルではない。
限界はあるが、野党も存在するし、政府批判も公然と行われている。
そういう意味では、民主的な方向へ向かっている、向かわざるを得ないとも
言えるのではないか。
問題なのは、非民主的な国家を、より民主的な方向へ向かわせることであって、
非民主的国家とレッテル張りし、軍事的に叩いてもよいのだということには
ならない。

「米軍再編〜変わる世界戦略〜」

投稿者: imonoyamashotengai 投稿日時: 2005/04/06 01:25 投稿番号: [4652 / 5091]
  「米軍再編〜変わる世界戦略〜」
   NHKクローズアップ現代(2005.4.5(火)放映)

  不安定の弧への対処
グアム戦力の強化
・海軍:原潜三隻が新たに配備:活動範囲を広げている中国の潜水艦を監視
     空母用に岸壁を拡張工事
・空軍:(米軍全体でも20機しかない)B2ステルス爆撃機3機を配備
     (B2の常駐は米本土以外では初めて)
     戦闘機20機分の爆弾を搭載し、朝鮮半島まで二時間で到達
     米空軍は無人偵察機の配備など、今後六年間で約1200億円をかけて
     グアムの強化を進める計画です

  アラスカのフォート・リチャードソン基地
新型装甲車ストライカー280輌がいつでも展開できる態勢を整えている
(戦車は船でしか運べませんが、ストライカーは飛行機で運べるよう軽量化)
(戦闘だけでなく、作戦の指揮や偵察などでも威力を発揮します)
「世界中どこにでも96時間以内に展開することが可能です」

  再編のもう一つのポイントは、「不安定の弧」の中に米軍が使用できる施設を
数多く確保することです。
  その数は、これまで足場がなかった地域の空港や港など、少なくとも18ヵ所に
のぼります。
米軍は常駐しないものの、訓練で頻繁に使用し、有事の際には前線基地にします
  こうして「不安定の弧」に対処するネットワークを作るのが狙いです。

  拓殖大学教授川上高司氏は、
①全世界でテロをいつでもどこでも機敏に機動的に叩ける
②それを可能にしたのがハイテク化された軍事革命
③常駐させるよりも本土に置く方がコストとリスクが低い

  インド、パキスタン、フィリピン等に確保している
「今までの基地という考え方を改めまして、いつでもそこを攻撃の足場として
  使えるという関係を築く。何かあると足場を固めて兵力を投入する」

  在韓米軍の削減に伴って、韓国にアパッチヘリとパトリオットが新たに配備
ストライカーも海外では初めて韓国に派遣
最高時速百キロの高速輸送船を米韓演習に参加
(千人の兵士や戦車を搭載)

「米軍再編〜変わる世界戦略〜」

投稿者: imonoyamashotengai 投稿日時: 2005/04/06 01:25 投稿番号: [4652 / 5091]
  「米軍再編〜変わる世界戦略〜」
   NHKクローズアップ現代(2005.4.5(火)放映)

  不安定の弧への対処
グアム戦力の強化
・海軍:原潜三隻が新たに配備:活動範囲を広げている中国の潜水艦を監視
     空母用に岸壁を拡張工事
・空軍:(米軍全体でも20機しかない)B2ステルス爆撃機3機を配備
     (B2の常駐は米本土以外では初めて)
     戦闘機20機分の爆弾を搭載し、朝鮮半島まで二時間で到達
     米空軍は無人偵察機の配備など、今後六年間で約1200億円をかけて
     グアムの強化を進める計画です

  アラスカのフォート・リチャードソン基地
新型装甲車ストライカー280輌がいつでも展開できる態勢を整えている
(戦車は船でしか運べませんが、ストライカーは飛行機で運べるよう軽量化)
(戦闘だけでなく、作戦の指揮や偵察などでも威力を発揮します)
「世界中どこにでも96時間以内に展開することが可能です」

  再編のもう一つのポイントは、「不安定の弧」の中に米軍が使用できる施設を
数多く確保することです。
  その数は、これまで足場がなかった地域の空港や港など、少なくとも18ヵ所に
のぼります。
米軍は常駐しないものの、訓練で頻繁に使用し、有事の際には前線基地にします
  こうして「不安定の弧」に対処するネットワークを作るのが狙いです。

  拓殖大学教授川上高司氏は、
①全世界でテロをいつでもどこでも機敏に機動的に叩ける
②それを可能にしたのがハイテク化された軍事革命
③常駐させるよりも本土に置く方がコストとリスクが低い

  インド、パキスタン、フィリピン等に確保している
「今までの基地という考え方を改めまして、いつでもそこを攻撃の足場として
  使えるという関係を築く。何かあると足場を固めて兵力を投入する」

  在韓米軍の削減に伴って、韓国にアパッチヘリとパトリオットが新たに配備
ストライカーも海外では初めて韓国に派遣
最高時速百キロの高速輸送船を米韓演習に参加
(千人の兵士や戦車を搭載)

イラン核施設公開

投稿者: imonoyamashotengai 投稿日時: 2005/04/06 00:02 投稿番号: [4651 / 5091]
  NHKBS(2005.4.4(月)放映)

  ハタミ大統領自らが先導しました。

・イスファハンのウラン転換施設
・ナタンズのウラン濃縮施設

発電用ウランは通常濃度は3%程度
核兵器では濃度は93%以上
IAEAの査察で30%以上の濃度のものが見つかっている。

ナタンズの濃縮施設の周囲には、十基を超える対空砲が設置されていた。
深さは20メートル近くに達する地下施設。
分厚いコンクリート。

イランは、「遠心分離機の組み立ては中断している」としている。

  江畑謙介氏は、
「バンカーバスターでも破壊できない。
  これを破壊するとしたら核兵器を使うしかない」


  <私の感想>
  遠心分離機自身は、民生用も軍事用も同じなんですね。
ただ、濃縮度が違うだけなんですね。

  しかし、30%とは、中途半端ですね。
民生用としては、濃度が高すぎるし、
軍事用としては、濃度が低すぎるし、
まさに灰色ですね。

  イスラエルによる空爆の可能性が言われていますが、
バンカーバスターでも破壊できないんですね。
では、どうするんでしょうね?
戦術核兵器を使用するということでしょうか?

保守派と改革派で割れるイランですが、
核開発に対しては、イラン国民の九割以上が賛成しているそうですね。
六月に、イラン大統領選挙とIAEAの理事会があります。

「歌は境界線を越えた」NHKBS

投稿者: imonoyamashotengai 投稿日時: 2005/03/31 01:39 投稿番号: [4650 / 5091]
  NHKBS(2005.3.30(水)放映)   仏の放送より

  イスラエル人歌手ダビド・ブロザさん
  パレスチナ人ミュージシャン、サイード・モラド兄弟

  ヒット曲「心の中」
  ヘブライ語とアラブ語でのデュエットです。

「かつて人間が誕生した
  そして時が流れた
  今   問いかける   あなたの祖国は?
  真実は光の中にある
  そして心の中には愛がある」

  ブロザさんは、西岸のパレスチナの学校で、子供達の前でも歌いました。
「〝共生〟をテーマに歌います」(ブロザ氏)

  ラマラのラジオ「パレスチナの声」で放送されました。
  同じ時刻に
  テルアビブのラジオ「イスラエル軍放送」でも放送されました。

  境界線を越えた同時放送は、ノーベル平和賞受賞を伝えた94年以来11年ぶり
です。

「いいアイデアだと思いました。軍のラジオですが、聴衆は市民です。
  そろそろ双方とも向き合ってもいい時期ですから」
(イスラエル軍放送アナウンサー)

「いつかこの壁も消えて無くなると思いますよ」
(サイード・モラド氏)

「それが目標であり、希望です。
  我々イスラエルにもパレスチナにもそう思う人が多くいるのです」
(ダビド・ブロザ氏)

  互いを結ぶ力は、遠ざける力より強い、二人の信念です。


「シャローン」という言葉だけは聞き取れました。

「シーア派イスラム運動の展開」酒井啓子③

投稿者: imonoyamashotengai 投稿日時: 2005/03/30 22:03 投稿番号: [4649 / 5091]
  しかし、それはシーア派社会にとどまり、イラク全体、とりわけスンニ派
社会と共有できる運動枠組みではなかった。

『「シーア派は国家と並行して存在する独自の社会的政治的ネットワークに
   依存していた」が、国家に依存し国家のなかで生きていくことを常に
   選択してきたスンニ派は、寄り添うべき国家が不在の状況では国家に
  「反逆しやすい」存在となる』(ハーシミー:2003年)

「スンニ派イスラーム運動の多くがより強い反米・反占領を打ち出しており、
  その点でシーア派ウラマー界の政治方向性に比較して政治性、ナショナリズム
  性が強い」


  <私の感想>
①イラクのシーア派を分析する場合に、<宗教指導者層>と<平信徒=商人階層
  、部族>という二実体を措定すること。
②現代では、その二実体とは、<宗教指導者層>と<政治政党:ダアワ党や
SCIRI>
③その二実体の相互作用=対立と協調により、事態が進行してきたこと。
  両実体が共同すれば効果を発揮してきたという歴史的事例=1920年蜂起。
④1920年蜂起では、シーア派とスンニ派との共闘によってこそ一定の成果が
  挙がったと私は思いますが。
⑤フセイン政権末期に既にこうした諸実体は登場していること。
⑥本来は、政治的静謐主義のシスターニ師を頂点として、統一は保たれている
  ものの、呉越同舟、利害対立を抱えながら、辛うじて統一が保たれていると
  いうこと。つまり、情勢の変動によっては、統一は崩れるということ。
⑦シーア派と言っても、世俗化が進行している人々も多く、支持政党無し層や、
  イスラム復興を掲げる宗教性へ、むしろ忌避感を持つ人々も多いと思う。
  <シーア派世俗派>、<シーア派世俗派支持政党無し層>等々も存在して
  いると思う。
  選挙での統一イラクへの投票率からしてもそう分析できると思う。
⑧数十年前には、イラクのシーア派の貧困層のかなりの部分が、イラク共産党の
  支持者であったという歴史的事実については述べられていませんね。
  現在では、その影響力はかなり小さくなってしまっていますが
  (全国比例代表制なのに2議席だけだし)
⑨宗派分析も重要だと思いますが、イラク労働運動の分析も必要だと思います。

「シーア派イスラム運動の展開」酒井啓子②

投稿者: imonoyamashotengai 投稿日時: 2005/03/30 22:02 投稿番号: [4648 / 5091]
  湾岸戦争後、フセインがイランとの接近を図った為、フセイン政権による
イスラーム推進政策。
  湾岸戦争後、政府が充分なサービスを国民に提供できないことを補う為に、
イスラームを利用しようとした。同時にダアワ党とSCIRIという反体制政治勢力
の国内活動基盤を削ぐ為に行われたキャンペーンであった。
しかし、結果として、イラクにおけるイスラームの向上となった。
「バアス党政権下で世俗的社会構成論理が主流を占めていたのに対し、
  イスラームという宗教が社会動員の核となり得る環境がフセイン政権末期には
  準備されていた」


  第3節   イラク戦争後のシーア派イスラーム運動の台頭状況
・SCIRI:動員構造をウラマー・ネットワークに持つ
・ダアワ党:平信徒中心のイデオロギー的政治組織
  フセイン政権崩壊後の2004年4月のアルバイーンでは、100万人規模の参加者
  SCIRIはカルバラでの支持層拡大の為に行進行事を後援し、実施運営に貢献

  ダアワ党は1980年前後に複数の分派に分裂
  分派のいくつかは南部湿地帯で反政府ゲリラ活動を行う。
  湿地帯ゲリラ指導者のムハンマダーウィー氏(イラク・ヒズボラ)は
  統治評議会に登用される。
  ダアワ党などの政治組織は国内基盤と疎遠になった時期が長かった。

  ムクタダ・サドル師は父の築いた支持ネットワークを引き継ぐ。
サダムシティに戦後信徒間ネットワークを築く。サドルシティとなる。
サドル派の勢力拡張過程をみると、ワキールを核とした運動を展開している
ワキール制を有効に活用した
従来ワキールが複数のウラマーの代理として機能してきたナジャフの従来からの
方式から逸脱し、サドル師以外の代理を禁じている。

  各勢力とも戦後しばらくの間は、地域限定的な動員能力しかなった。
「ダアワ党やSCIRIがCPAによって任命された統治評議会に参加して、早くから
  米主導のイラク統治に協力的な姿勢を示したのは、シーア派社会全般に広範な
  広がりを持たないダアワ党やSCIRIが、国政レベルの政治的影響力を獲得する
  為に政治中枢への参画を重視したと見なすことができる」

  サドル派、ダアワ党、SCIRIなどが、それぞれ対立的に運動を展開することは
ハウザの分裂という危機を、政治化された者であれ、非政治的姿勢を貫く者で
あれ、ウラマー層全体に認識させることとなった。
シスターニ師は、サドル派のマフディ軍結成と武力衝突の頻発という事態に至り
ハウザ統合強化の必要性を認識した。

2003年4月、シスターニ師は、外国による支配を拒否することを真っ先に明言。
2003年6月、「外国占領軍には制憲議会を任命する合法性がない。まず総選挙が
   あって選挙資格を持つ国民が制憲議会を選出し、その後憲法草案を
   レファレンダムにかけるべきである」とのファトワを発出。
シスターニ師を頂点としてシーア派各勢力が選挙要求で一致した行動を取り
始めた。
  シスターニ師との連携を重視したシーア派政治組織が、シスターニ師の
ワキールの位置付けで活動する例もみられる。(SCIRIのサギール氏など)
「ワキールの活用は各地方のワキールの独断専行を生む危険性を持つもの」
「シスターニ師の名を利用して、政治的影響力拡大を図ろうとする勢力が
  存在することの深刻さ」

「戦後の秩序崩壊過程で地域的限定性を持つウラマー・ネットワークが
  活性化され、そのことがシスターニという、むしろこれまで政治化してこな
  かったが故に極めて脱地域主義的な立場にあったアッ・タクリードをもまた
  運動の動態要因として揺り動かした。この結果、それぞれのウラマー・
  ネットワークの持つ政治性の有無を超えて、シーア派社会全体がハウザの
  もとに一体としてイスラーム化した」
「暫定議会の選出方法を巡る論議が、シーア派内部の対立に一旦終止符を打ち、
  シーア派社会全般に運動を広げる運動枠組みを提供する契機となった」

「シーア派イスラム運動の展開」酒井啓子②

投稿者: imonoyamashotengai 投稿日時: 2005/03/30 22:02 投稿番号: [4648 / 5091]
  湾岸戦争後、フセインがイランとの接近を図った為、フセイン政権による
イスラーム推進政策。
  湾岸戦争後、政府が充分なサービスを国民に提供できないことを補う為に、
イスラームを利用しようとした。同時にダアワ党とSCIRIという反体制政治勢力
の国内活動基盤を削ぐ為に行われたキャンペーンであった。
しかし、結果として、イラクにおけるイスラームの向上となった。
「バアス党政権下で世俗的社会構成論理が主流を占めていたのに対し、
  イスラームという宗教が社会動員の核となり得る環境がフセイン政権末期には
  準備されていた」


  第3節   イラク戦争後のシーア派イスラーム運動の台頭状況
・SCIRI:動員構造をウラマー・ネットワークに持つ
・ダアワ党:平信徒中心のイデオロギー的政治組織
  フセイン政権崩壊後の2004年4月のアルバイーンでは、100万人規模の参加者
  SCIRIはカルバラでの支持層拡大の為に行進行事を後援し、実施運営に貢献

  ダアワ党は1980年前後に複数の分派に分裂
  分派のいくつかは南部湿地帯で反政府ゲリラ活動を行う。
  湿地帯ゲリラ指導者のムハンマダーウィー氏(イラク・ヒズボラ)は
  統治評議会に登用される。
  ダアワ党などの政治組織は国内基盤と疎遠になった時期が長かった。

  ムクタダ・サドル師は父の築いた支持ネットワークを引き継ぐ。
サダムシティに戦後信徒間ネットワークを築く。サドルシティとなる。
サドル派の勢力拡張過程をみると、ワキールを核とした運動を展開している
ワキール制を有効に活用した
従来ワキールが複数のウラマーの代理として機能してきたナジャフの従来からの
方式から逸脱し、サドル師以外の代理を禁じている。

  各勢力とも戦後しばらくの間は、地域限定的な動員能力しかなった。
「ダアワ党やSCIRIがCPAによって任命された統治評議会に参加して、早くから
  米主導のイラク統治に協力的な姿勢を示したのは、シーア派社会全般に広範な
  広がりを持たないダアワ党やSCIRIが、国政レベルの政治的影響力を獲得する
  為に政治中枢への参画を重視したと見なすことができる」

  サドル派、ダアワ党、SCIRIなどが、それぞれ対立的に運動を展開することは
ハウザの分裂という危機を、政治化された者であれ、非政治的姿勢を貫く者で
あれ、ウラマー層全体に認識させることとなった。
シスターニ師は、サドル派のマフディ軍結成と武力衝突の頻発という事態に至り
ハウザ統合強化の必要性を認識した。

2003年4月、シスターニ師は、外国による支配を拒否することを真っ先に明言。
2003年6月、「外国占領軍には制憲議会を任命する合法性がない。まず総選挙が
   あって選挙資格を持つ国民が制憲議会を選出し、その後憲法草案を
   レファレンダムにかけるべきである」とのファトワを発出。
シスターニ師を頂点としてシーア派各勢力が選挙要求で一致した行動を取り
始めた。
  シスターニ師との連携を重視したシーア派政治組織が、シスターニ師の
ワキールの位置付けで活動する例もみられる。(SCIRIのサギール氏など)
「ワキールの活用は各地方のワキールの独断専行を生む危険性を持つもの」
「シスターニ師の名を利用して、政治的影響力拡大を図ろうとする勢力が
  存在することの深刻さ」

「戦後の秩序崩壊過程で地域的限定性を持つウラマー・ネットワークが
  活性化され、そのことがシスターニという、むしろこれまで政治化してこな
  かったが故に極めて脱地域主義的な立場にあったアッ・タクリードをもまた
  運動の動態要因として揺り動かした。この結果、それぞれのウラマー・
  ネットワークの持つ政治性の有無を超えて、シーア派社会全体がハウザの
  もとに一体としてイスラーム化した」
「暫定議会の選出方法を巡る論議が、シーア派内部の対立に一旦終止符を打ち、
  シーア派社会全般に運動を広げる運動枠組みを提供する契機となった」

「シーア派イスラム運動の展開」酒井啓子①

投稿者: imonoyamashotengai 投稿日時: 2005/03/30 22:02 投稿番号: [4647 / 5091]
  「中東・中央アジア諸国における権力構造」岩波書店
  酒井啓子、青山弘之編(2005年3月24日発行)4400円+税

  第7章「イラクにおけるシーア派イスラーム運動の展開」酒井啓子

  従来イラクのシーア派社会において、ナジャフを中心としたシーア派の
ウラマー界:ハウザは民衆との社会的接点がむしろ薄いと言われてきた。
イラク戦争後、それまでの大衆からの遊離、政治への忌避姿勢を一転させて、
絶大な大衆動員力を発揮している。

<ハウザの社会的役割の転換は、何故イラク戦争後急に見られたのか?>
  これまで一切の政治勢力との接触を持たなかった勢力ですら、
政治に関与せざるを得ない環境がイラク戦争後生じている。
イラク戦争後、シーア派社会において社会が「イスラーム化」すると同時に、
イスラームのウラマー界が大衆化、政治化している。


  第1節   イラクのシーア派社会に関する先行研究
  1.平信徒/ウラマー層という二主体認識か、ウラマー層の二義性か
①「国家=政治的社会的主流派のスンニ派」
  「社会=シーア派」
②イスラーム運動の担い手は、
  ・宗教的なウラマー
  ・ナジャフの商人階層
  ・都市中間層たる近代知識人
③・平信徒活動家のサブ・ナショナルなシーア派運動
  ・ウラマーが展開する超ナショナルな理念を追求する運動
(ジャッバール「イラクにおけるシーア派運動」2003年)

  2.部族社会/ウラマー層関係の歴史的経緯
  聖地ナジャフにおける二重権力構造
・ムサッラフーン:武装した部族集団
・ムッライーヤ:ウラマー層

  片方の勢力のみの反英闘争は破れ、両勢力が協調した1920年の反英闘争は
一定の成果を収めた。
「異なる二主体が協働した際に初めて広域拡大性を持つ運動が成功する、
  という一種の歴史的モデルを作り上げる」

  ウラマー層が自衛の為に形成された武装集団であるとの異説もある。
(サウジからのワッハーブ派の侵攻に備えて組織した市警護員組織)

「ウラマー自身の持つ地域社会における政治勢力としての性格が
  突出した場合に、シーア派社会が部族制、武力依存性を強化する」
・非政治的・学問的存在としてのウラマーと、
・政治勢力としてのウラマーという二面性


  第2節   シーア派社会におけるイスラーム運動の諸相
・共同体構成員を統合し動員する社会的機能
・共同体構成員に倫理、秩序概念を提供する法学・学問的機能
  この二つの側面がシーア派社会を異なる二つの主体に分裂させる。
  二つの機能が組み合わされれば社会運動の展開に推進力となる。

  1930年代から1950年代におけるハウザの後退
  五分の一税やザカートの徴収すらできなかった。

・ダアワ党:平信徒から発信された近代的政治運動(創始者はM.B.サドル師)
  シーア派諸都市では商人が五分の一税の徴収を兼ねることが多く、そうした
社会的役割を背景としてアシュラなどの宗教儀礼の執行人の役割も果たしていた
  聖地における商人層は、その財力のみならず、儀礼執行や徴税行為を通じて、
シーア派社会の共同運営に直接関与する地方名望家的存在になっていた。
  こうした経済力を有し、一定の社会的役割も持つ商人層=平信徒が政党組織化
したものがダアワ党
「党は政治局が選挙や合議を通じての判断を優先させるべしという党の原則を
  明確に確認し、ウラマー/宗教的イデオローグと政治的指導部の間を明確に
  分離するという党の思想が流れている」

・ワキール制度:五分の一税などのイスラーム税の徴収を行う為の存在
「ハウザの再生の為に活用されたワキール制度は、ウラマーの政治化を促し、
  運動の幅を広げる契機となった」
  ワキールをダアワ党による政治活動の地方支部に準じた形で利用する
  パターンが成立

・M.S.サドル師による金曜礼拝再開
  ・部族集団との関係を緊密化
「フセイン政権下で政府への服従を強要されていた部族社会にとって、
  サドル師の初期の容政府姿勢はハウザへの接近を行い易くするものであった」

  90年代後半、影響力が大衆に浸透するにつれ、サドル師は政治性を強める。
政府に対して批判路線を採るようになる。
政治不介入派のホーイ師やシスターニ師を「沈黙のマルジャイーヤ」と批判し、
自らは「現場のマルジャイーヤ」と呼ばれた。

「シーア派イスラム運動の展開」酒井啓子

投稿者: imonoyamashotengai 投稿日時: 2005/03/30 22:02 投稿番号: [4647 / 5091]
  「中東・中央アジア諸国における権力構造」岩波書店
  酒井啓子、青山弘之編(2005年3月24日発行)4400円+税

  第7章「イラクにおけるシーア派イスラーム運動の展開」酒井啓子

  従来イラクのシーア派社会において、ナジャフを中心としたシーア派の
ウラマー界:ハウザは民衆との社会的接点がむしろ薄いと言われてきた。
イラク戦争後、それまでの大衆からの遊離、政治への忌避姿勢を一転させて、
絶大な大衆動員力を発揮している。

<ハウザの社会的役割の転換は、何故イラク戦争後急に見られたのか?>
  これまで一切の政治勢力との接触を持たなかった勢力ですら、
政治に関与せざるを得ない環境がイラク戦争後生じている。
イラク戦争後、シーア派社会において社会が「イスラーム化」すると同時に、
イスラームのウラマー界が大衆化、政治化している。


  第1節   イラクのシーア派社会に関する先行研究
  1.平信徒/ウラマー層という二主体認識か、ウラマー層の二義性か
①「国家=政治的社会的主流派のスンニ派」
  「社会=シーア派」
②イスラーム運動の担い手は、
  ・宗教的なウラマー
  ・ナジャフの商人階層
  ・都市中間層たる近代知識人
③・平信徒活動家のサブ・ナショナルなシーア派運動
  ・ウラマーが展開する超ナショナルな理念を追求する運動
(ジャッバール「イラクにおけるシーア派運動」2003年)

  2.部族社会/ウラマー層関係の歴史的経緯
  聖地ナジャフにおける二重権力構造
・ムサッラフーン:武装した部族集団
・ムッライーヤ:ウラマー層

  片方の勢力のみの反英闘争は破れ、両勢力が協調した1920年の反英闘争は
一定の成果を収めた。
「異なる二主体が協働した際に初めて広域拡大性を持つ運動が成功する、
  という一種の歴史的モデルを作り上げる」

  ウラマー層が自衛の為に形成された武装集団であるとの異説もある。
(サウジからのワッハーブ派の侵攻に備えて組織した市警護員組織)

「ウラマー自身の持つ地域社会における政治勢力としての性格が
  突出した場合に、シーア派社会が部族制、武力依存性を強化する」
・非政治的・学問的存在としてのウラマーと、
・政治勢力としてのウラマーという二面性


  第2節   シーア派社会におけるイスラーム運動の諸相
・共同体構成員を統合し動員する社会的機能
・共同体構成員に倫理、秩序概念を提供する法学・学問的機能
  この二つの側面がシーア派社会を異なる二つの主体に分裂させる。
  二つの機能が組み合わされれば社会運動の展開に推進力となる。

  1930年代から1950年代におけるハウザの後退
  五分の一税やザカートの徴収すらできなかった。

・ダアワ党:平信徒から発信された近代的政治運動(創始者はM.B.サドル師)
  シーア派諸都市では商人が五分の一税の徴収を兼ねることが多く、そうした
社会的役割を背景としてアシュラなどの宗教儀礼の執行人の役割も果たしていた
  聖地における商人層は、その財力のみならず、儀礼執行や徴税行為を通じて、
シーア派社会の共同運営に直接関与する地方名望家的存在になっていた。
  こうした経済力を有し、一定の社会的役割も持つ商人層=平信徒が政党組織化
したものがダアワ党
「党は政治局が選挙や合議を通じての判断を優先させるべしという党の原則を
  明確に確認し、ウラマー/宗教的イデオローグと政治的指導部の間を明確に
  分離するという党の思想が流れている」

・ワキール制度:五分の一税などのイスラーム税の徴収を行う為の存在
「ハウザの再生の為に活用されたワキール制度は、ウラマーの政治化を促し、
  運動の幅を広げる契機となった」
  ワキールをダアワ党による政治活動の地方支部に準じた形で利用する
  パターンが成立

・M.S.サドル師による金曜礼拝再開
  ・部族集団との関係を緊密化
「フセイン政権下で政府への服従を強要されていた部族社会にとって、
  サドル師の初期の容政府姿勢はハウザへの接近を行い易くするものであった」

  90年代後半、影響力が大衆に浸透するにつれ、サドル師は政治性を強める。
政府に対して批判路線を採るようになる。
政治不介入派のホーイ師やシスターニ師を「沈黙のマルジャイーヤ」と批判し、
自らは「現場のマルジャイーヤ」と呼ばれた。

「国連改革とアメリカ」

投稿者: imonoyamashotengai 投稿日時: 2005/03/30 01:38 投稿番号: [4646 / 5091]
  「国連改革とアメリカ」
   NHKBS(2005.3.28(月)放映)

  アナン事務総長の報告書 in larger freedom
・欠乏からの自由:ODA大幅増額
・恐怖からの自由:予防的武力行使は安保理の承認が必要
・尊厳を持って生きる自由:大量虐殺などから国際社会が市民を保護
・組織改革:安保理改革

   武力行使の要件
  ・脅威が深刻か
  ・目的が適切か
  ・武力以外に手段はないか
  ・脅威に対する軍事力が釣り合っているか
  ・成功の見込みはあるか

  慶応大学の田所昌幸氏は、
  国連改革の背景として、イラク戦争だけではなく、もう少し大きな背景がある
・国際社会における脅威が多様化:国連憲章が当初想定した国家間の紛争以外の
  問題が増えている
・破綻国家の出現:国連憲章では、国連は加盟国家の関係を調停するという前提
  国内問題にも介入せざるを得ないのではないか

  安全保障、人道・人権、開発という諸問題を密接に有機的に連関して包括的に
論じている。
「安全保障なくして開発もない」「人権保障なくして安全保障もない」ことが
強調されていることが特徴。


  <私の感想>
・一国行動主義を掲げるアメリカと
・それは許せない国連
  これは本質的矛盾だと思います。
  矛盾を本質的に解決することはできなくても、現実世界では、
  矛盾は現実的に解決されていきます。
  国連加盟各国の多様な思惑、そのベクトルの総力の総和が、
  結果的にある方向性を生み出します。
  まあ、成るようにしかならないということですが、、、

キルギス「元側近が語る政変の裏側」

投稿者: imonoyamashotengai 投稿日時: 2005/03/29 20:41 投稿番号: [4645 / 5091]
  「元側近が語る政変の裏側」
   NHKBS(2005.3.28(月)放映)

  日銀出身の田中哲二氏は、1993年から二年間、IMFからキルギスに派遣される
形で、キルギス中央銀行最高顧問としてキルギスの経済運営にあたり、
その後もアカーエフ大統領の経済顧問を務めました。
  議会選挙後23日までキルギスにいて、24日は隣国カザフスタンにいました。

「南部で軍・警察まで反政府側に立ったと聞いて、今までよりエスカレートして
  いると感じた」
「キルギスは山国で北部と南部の間に大きな山脈があるので、その山脈を越えて
  デモ隊が北上する、軍・警察が南へそれを抑えに行くのは、雪解けを待たない
  とないのではないかと思っていた」
「ところが、これだけ早く事態が進んだというのは、軍・警察が反政府側に
  付いたということが、事態を加速させてしまった」

「私達が今直面する課題は法に従って政権移譲を行うことだ」
(テケバーエフ議会議長)

  自警団の創設により略奪行為は収まりつつある。

「バキーエフ氏は実務家肌の有能な官僚、行政能力はある」
「クーロフ氏は、独立前の旧軍の参謀総長で、軍・警察に睨みの利く人」
「人気のあるクーロフ氏を大統領、実務能力のあるバキーエフ氏を首相という
  のが、現時点でベストのセレクションではないか」
「1992年頃から、米国系の民主化支援団体が入り込んでいてずっと活動をして
  いたので、今回もその人達が相当に活躍しただろうということは類推するに
  やぶさかではない」

  <アカーエフ政権の15年間>
・ソ連崩壊直前、共産党候補に圧勝して大統領就任
  「中央アジアで最も開明的な指導者」
・市場経済導入、価格自由化、土地私有を許す、独自通貨導入
・IMF勧告に従い、緊縮財政を敷き、インフレ抑制
  「中央アジアの優等生」(IMF)
・1998年WTO加盟(旧ソ連の国としては初めて)
・米軍駐留基地

・2000年、憲法の三選を否定
・貧富の格差が広がり、国民の六割は貧困層

  田中氏は、
「90年代後半からは、経済成長が進まない、隣国カザフやウズベクと比べて
  国民生活水準が上がらない、国民に不満が鬱積、軍・警察の強化で強権的に
  反政府勢力を抑える」
「部族主義:アカーエフ氏は部族の代表でもある。一族の経済的利権拡大要求に
  Noとは言えなかった」

「キルギスの政変は『民主化』という帽子をかぶっているが、
  その実体は封建的な地縁血縁のグループ間の対立が原因だ」
(ロシアの政治評論化ミヘーエフ氏)


  <私の感想>
  キルギス周辺国:カザフスタン、ウズベキスタン、タジキスタン、
トルクメニスタンはいずれも10年〜15年という長期独裁政権です。
  政治的、経済的、文化的等々、むしろキルギスより後進的であり、
強権度・独裁度は遥かに高いそうです。
  キルギスより強権度・独裁度が高い故に、反政府活動は芽の内に摘み取られて
いるそうです。
  皮肉と言えば、皮肉な結果とも思います。
長期的には、中央アジアでも『民主化』の波は避けられないとは思いますし、
肯定的には評価します。
  石油・天然ガスという資源があり、経済的には、それなりに成長を遂げいて
いる国と、そうでない国とでは、経済的条件が違うという一つのモメントの違い
もあるとも思います。
  <カスピ海石油資源争奪戦>というモメントもあると思います。

キルギス「元側近が語る政変の裏側」

投稿者: imonoyamashotengai 投稿日時: 2005/03/29 20:41 投稿番号: [4645 / 5091]
  「元側近が語る政変の裏側」
   NHKBS(2005.3.28(月)放映)

  日銀出身の田中哲二氏は、1993年から二年間、IMFからキルギスに派遣される
形で、キルギス中央銀行最高顧問としてキルギスの経済運営にあたり、
その後もアカーエフ大統領の経済顧問を務めました。
  議会選挙後23日までキルギスにいて、24日は隣国カザフスタンにいました。

「南部で軍・警察まで反政府側に立ったと聞いて、今までよりエスカレートして
  いると感じた」
「キルギスは山国で北部と南部の間に大きな山脈があるので、その山脈を越えて
  デモ隊が北上する、軍・警察が南へそれを抑えに行くのは、雪解けを待たない
  とないのではないかと思っていた」
「ところが、これだけ早く事態が進んだというのは、軍・警察が反政府側に
  付いたということが、事態を加速させてしまった」

「私達が今直面する課題は法に従って政権移譲を行うことだ」
(テケバーエフ議会議長)

  自警団の創設により略奪行為は収まりつつある。

「バキーエフ氏は実務家肌の有能な官僚、行政能力はある」
「クーロフ氏は、独立前の旧軍の参謀総長で、軍・警察に睨みの利く人」
「人気のあるクーロフ氏を大統領、実務能力のあるバキーエフ氏を首相という
  のが、現時点でベストのセレクションではないか」
「1992年頃から、米国系の民主化支援団体が入り込んでいてずっと活動をして
  いたので、今回もその人達が相当に活躍しただろうということは類推するに
  やぶさかではない」

  <アカーエフ政権の15年間>
・ソ連崩壊直前、共産党候補に圧勝して大統領就任
  「中央アジアで最も開明的な指導者」
・市場経済導入、価格自由化、土地私有を許す、独自通貨導入
・IMF勧告に従い、緊縮財政を敷き、インフレ抑制
  「中央アジアの優等生」(IMF)
・1998年WTO加盟(旧ソ連の国としては初めて)
・米軍駐留基地

・2000年、憲法の三選を否定
・貧富の格差が広がり、国民の六割は貧困層

  田中氏は、
「90年代後半からは、経済成長が進まない、隣国カザフやウズベクと比べて
  国民生活水準が上がらない、国民に不満が鬱積、軍・警察の強化で強権的に
  反政府勢力を抑える」
「部族主義:アカーエフ氏は部族の代表でもある。一族の経済的利権拡大要求に
  Noとは言えなかった」

「キルギスの政変は『民主化』という帽子をかぶっているが、
  その実体は封建的な地縁血縁のグループ間の対立が原因だ」
(ロシアの政治評論化ミヘーエフ氏)


  <私の感想>
  キルギス周辺国:カザフスタン、ウズベキスタン、タジキスタン、
トルクメニスタンはいずれも10年〜15年という長期独裁政権です。
  政治的、経済的、文化的等々、むしろキルギスより後進的であり、
強権度・独裁度は遥かに高いそうです。
  キルギスより強権度・独裁度が高い故に、反政府活動は芽の内に摘み取られて
いるそうです。
  皮肉と言えば、皮肉な結果とも思います。
長期的には、中央アジアでも『民主化』の波は避けられないとは思いますし、
肯定的には評価します。
  石油・天然ガスという資源があり、経済的には、それなりに成長を遂げいて
いる国と、そうでない国とでは、経済的条件が違うという一つのモメントの違い
もあるとも思います。
  <カスピ海石油資源争奪戦>というモメントもあると思います。

ターニング・ポイントたる選挙

投稿者: imonoyamashotengai 投稿日時: 2005/03/28 00:50 投稿番号: [4644 / 5091]
  やはり、今回の選挙は、イラク情勢にとって、実に大きなターニングポイント
になったと思います。
  全面賛美はできませんが、シーア派とクルドにとっては、概ね成功だと
言っていいと思います。
(クルドでは、長年の二大政党支配への若い世代の反発も醸成されていますが)
しかし、スンニ派がすっぽり抜けてしまったという意味において、イラク全体の
不安定さを形成してしまったとも思います。

  しかし、シーア派とクルドでの高い投票率という現実、
この現実が、スンニ派の市民、聖職者、スンニ派武装勢力に対して与えた影響は
実に大きなインパクトがあったと思います。

  少なくとも、今後の選挙には、参加するという方向に向かわない理由はない
ように思えます。
  実際、選挙後感想を求められたスンニ派の市民は、
「選挙に参加するべきだったかもしれません」と答えていました。
  また、キルクークで、クルド人の投票率が高いと伝え聞いた現地のスンニ派
住民が、急遽投票所に駆けつけたところ、投票用紙がなくて投票できなかった
という記事も読みました。

  少なくとも、憲法制定には、スンニ派も参加する方向で進んでいます。
『スンニ派が選挙をボイコットしたのは、スンニ派の勝手であって、そういう
  スンニ派に配慮する必要はない』という選択肢も採れると思うのですが、
そういう方向には進んでいません。
  勿論、そんなことをしたら、イラクの分裂がより深化してしまうということが
明らかだからだと思います。

  スンニ派市民が次の選挙には、参加するという方向に向かっているのなら、
「市民の利害と結びついている」と自称するスンニ派武装勢力も、
それを押し留めることはできないのではないかと思います。

  むしろ、停戦し、次の選挙に参加する方向に向いて欲しいという願望を
私個人は持っています。

もっと言えば、国会の場で堂々と米軍の蛮行を暴き出せばよいと思っています。

  ハマスやヒズボラも、選挙参加へのウェイトを移しつつあります。
ハマスは、ガザ地区では選挙で圧勝し、その余勢を駆って、7月の自治評議会
選挙にも打って出ます。PLOにも参加すると表明しています。
ヒズボラもレバノン国会に11議席を有し、次の選挙での躍進も予想されています

  スンニ派武装勢力も、停戦し、議会選挙へ参加するという方向へ進むことが
できないという訳でもないと思っています。

  アメリカがテロリストと交渉しないというのは、表向きの姿勢を示したもので
あり、現実には2004年4月のファルージャでは武装勢力と停戦を行いました。
  まあ確かに直接は交渉せず、イスラム聖職者協会を媒介者として、停戦交渉が
まとまったのですが。
  だから、今回も聖職者協会を媒介にして交渉できない訳でもないと思って
います。
  武装勢力と交渉するのではなく、スンニ派武装勢力が、スンニ派住民の多くに
支持され、スンニ派聖職者協会も同調し、スンニ派政党も同調するのなら、
単なる武装勢力との交渉ではなく、イラクのスンニ派層の多数派と交渉する
ということなのだからです。

  スンニ派武装勢力との停戦後も、テロ活動を続ける本物のテロリストに
対しては、イラク全国民が一致協力して、これを抑えればよいと思います。

  スンニ派武装勢力といっても、ファルージャだけでも二十からの組織があった
のですから、全てのスンニ派武装勢力が統一した対応を取れるのかどうかという
点も疑問です。

  スンニ派武装勢力の中の、特に過激な組織や諸個人が、米軍との停戦には
応じられないということも充分考えられます。
  その場合どうするのかという点も疑問です。

  スンニ派といっても数百万人いる訳で、パレスチナだって数百万人います。
極小の数え切れない組織まで、その決定に従わせるのは至難の業だと思います。
パレスチナは現在は停戦が続いていますが、ここまで来るのに一体何年掛かった
のでしょう、、、

  そもそも米側が交渉には応じない、或いは停戦交渉がまとまらないという
可能性の方が高そうだと思うのですが、では、その場合、どうするのか、
という点も疑問です。

「イラク武装勢力「出口戦略」を探し求める

投稿者: imonoyamashotengai 投稿日時: 2005/03/28 00:50 投稿番号: [4643 / 5091]
  Iraq's insurgents ‘seek exit strategy'
  「イラク武装勢力「出口戦略」を探し求める」

  FINANCIAL TIMES 2005.3.25

http://news.ft.com/cms/s/7b2a3b4e-9d4e-11d9-a227-00000e2511c8.htm l

  英日翻訳ソフトの訳ですので、分かりにくいでしょうが、、、


イラクの反政府運動家「出口戦略を求める」

Many of Iraq's predominantly Sunni Arab insurgents would lay down their
arms and join the political process in exchange for guarantees of their
safety and that of their co-religionists, according to a prominent Sunni
politician.

  著名なスンニ派の政治家によれば、イラクの主にスンニ派のアラビア人の
反政府運動家の多くは武器を捨てて、彼らの安全性の保証および彼らの
同信者の安全性の保証と交換に政治過程に参加するでしょう。


Sharif Ali Bin al-Hussein,who heads Iraq's main monarchist movement and
is in contact with guerrilla leaders,said many insurgents including
former officials of the ruling Ba'ath party, army officers,and Islamists
have been searching for a way to end their campaign against US troops
and Iraqi government forces since the January 30 election

  シャリフ・アリ・ビンal-フセイン氏(この人はイラクの主な君主主義者運動を
率いて、ゲリラ・リーダーに接している)は、1月30日の選挙以来米軍および
イラクの政府軍隊に対するそれらのキャンペーンを終了する方法を、支配する
元バース党、陸軍士官およびイスラム主義者を含む多くの反政府運動家が
探索していると述べた。


“Firstly, they want to ensure their own security,” says Sharif Ali,
who last week hosted a pan-Sunni conference attended by tribal sheikhs
and other local leaders speaking on behalf of the insurgents.

  「第1に、彼らは彼ら自身の安全性を保証したい」とシャリフ・アリ氏
(この人は先週、反政府運動家を代表して話す、種族の首長および他の地方の
リーダーを伴った全スンニ派の会議を主催した)は言います。


Insurgent leaders fear coming out into the open to talk for fear of
being targeted by US military or Iraqi security forces' raids, he said.

  反政府のリーダーは、米軍やイラクの治安部隊の襲撃によってターゲットと
される恐れのために、開かれた話し合いに現われることを恐れると言いました。


Sharif Ali distinguishes many Sunni insurgents,whom he says took up arms
in reaction to the invasive raids in search of Ba'athist leaders and
other “humiliations” soon after the 2003 war,from the radical jihadist
branch associated with Jordanian militant Abu Musab al-Zarqawi.

  シャリフ・アリ氏は、ヨルダンの攻撃的なアブ・ムサブ・アル・ザルカウイに
関連した根本的なジハード潮流から、2003年の戦争の後にバース党幹部の摘発
および他の「屈辱」という侵略的な襲撃への反応で、すぐに武器を取った多くの
スンニ派の反政府運動家を識別します。


Unlike Mr Zarqawi's followers, who are thought to be responsible for
the big suicide bomb attacks on Iraqi civilian targets, the other Sunni
insurgents are more likely to plant bombs and carry out ambushes against
security forces and US troops active near their homes.

ザルカウイ氏の追随者(彼らは、イラクの民間人目標の大きな自爆テロに責任を
負うと思われる)と異なり、他のスンニ派の反政府運動家は、爆弾を仕掛けて、
地元近くで活動的な治安部隊および米軍に対する待ち伏せを実行する可能性が
ありそうです。


Sharif Ali said the success of Iraq's elections dealt the insurgents
a demoralising blow, prompting them to consider the need to enter
the political process

シャリフ・アリ氏は、イラクの選挙の成功が反政府運動家に堕落させる風潮を
加え、政治過程に参加する必要を考慮するように、彼らに促したと言いました。

「イラク武装勢力「出口戦略」を探し求める

投稿者: imonoyamashotengai 投稿日時: 2005/03/28 00:50 投稿番号: [4643 / 5091]
  Iraq's insurgents ‘seek exit strategy'
  「イラク武装勢力「出口戦略」を探し求める」

  FINANCIAL TIMES 2005.3.25

http://news.ft.com/cms/s/7b2a3b4e-9d4e-11d9-a227-00000e2511c8.htm l

  英日翻訳ソフトの訳ですので、分かりにくいでしょうが、、、


イラクの反政府運動家「出口戦略を求める」

Many of Iraq's predominantly Sunni Arab insurgents would lay down their
arms and join the political process in exchange for guarantees of their
safety and that of their co-religionists, according to a prominent Sunni
politician.

  著名なスンニ派の政治家によれば、イラクの主にスンニ派のアラビア人の
反政府運動家の多くは武器を捨てて、彼らの安全性の保証および彼らの
同信者の安全性の保証と交換に政治過程に参加するでしょう。


Sharif Ali Bin al-Hussein,who heads Iraq's main monarchist movement and
is in contact with guerrilla leaders,said many insurgents including
former officials of the ruling Ba'ath party, army officers,and Islamists
have been searching for a way to end their campaign against US troops
and Iraqi government forces since the January 30 election

  シャリフ・アリ・ビンal-フセイン氏(この人はイラクの主な君主主義者運動を
率いて、ゲリラ・リーダーに接している)は、1月30日の選挙以来米軍および
イラクの政府軍隊に対するそれらのキャンペーンを終了する方法を、支配する
元バース党、陸軍士官およびイスラム主義者を含む多くの反政府運動家が
探索していると述べた。


“Firstly, they want to ensure their own security,” says Sharif Ali,
who last week hosted a pan-Sunni conference attended by tribal sheikhs
and other local leaders speaking on behalf of the insurgents.

  「第1に、彼らは彼ら自身の安全性を保証したい」とシャリフ・アリ氏
(この人は先週、反政府運動家を代表して話す、種族の首長および他の地方の
リーダーを伴った全スンニ派の会議を主催した)は言います。


Insurgent leaders fear coming out into the open to talk for fear of
being targeted by US military or Iraqi security forces' raids, he said.

  反政府のリーダーは、米軍やイラクの治安部隊の襲撃によってターゲットと
される恐れのために、開かれた話し合いに現われることを恐れると言いました。


Sharif Ali distinguishes many Sunni insurgents,whom he says took up arms
in reaction to the invasive raids in search of Ba'athist leaders and
other “humiliations” soon after the 2003 war,from the radical jihadist
branch associated with Jordanian militant Abu Musab al-Zarqawi.

  シャリフ・アリ氏は、ヨルダンの攻撃的なアブ・ムサブ・アル・ザルカウイに
関連した根本的なジハード潮流から、2003年の戦争の後にバース党幹部の摘発
および他の「屈辱」という侵略的な襲撃への反応で、すぐに武器を取った多くの
スンニ派の反政府運動家を識別します。


Unlike Mr Zarqawi's followers, who are thought to be responsible for
the big suicide bomb attacks on Iraqi civilian targets, the other Sunni
insurgents are more likely to plant bombs and carry out ambushes against
security forces and US troops active near their homes.

ザルカウイ氏の追随者(彼らは、イラクの民間人目標の大きな自爆テロに責任を
負うと思われる)と異なり、他のスンニ派の反政府運動家は、爆弾を仕掛けて、
地元近くで活動的な治安部隊および米軍に対する待ち伏せを実行する可能性が
ありそうです。


Sharif Ali said the success of Iraq's elections dealt the insurgents
a demoralising blow, prompting them to consider the need to enter
the political process

シャリフ・アリ氏は、イラクの選挙の成功が反政府運動家に堕落させる風潮を
加え、政治過程に参加する必要を考慮するように、彼らに促したと言いました。

「選挙後のイラクはどこにいくのか」論座

投稿者: imonoyamashotengai 投稿日時: 2005/03/28 00:49 投稿番号: [4642 / 5091]
  「選挙後のイラクはどこにいくのか」論座4月号
   川上泰徳(朝日新聞中東アフリカ総局長)

・イラク共産党は2議席
・スンニ派世俗派のパチャチ元外相がキリスト教徒やシーア派を糾合した
  リストは一議席も取れなかった。
・アラウィ首相のイラキア・リストは14%を切った。
  当初得票率は20%に達するとの見方もあった。
  もしあと5%上乗せすれば、クルド勢力と組み、多数派工作で主導権を握る
  シナリオもあり得た。
・「アラウィ首相の敗北は米国にとって政治的な敗北と言わざるを得ない」
・「今後米国のイラクに対する影響力が低下することは避けられない」

「私は、スンニ派反米武装勢力十組織の連合体「イスラム民族抵抗運動」の
  統一司令部の幹部と接触した。入手した武装勢力の政治声明は、
  「政治参加の条件」として次の点を挙げている」
一.占領軍がすべての軍隊を撤退させるという計画を発表する
二.多国籍軍はいかなる軍事行動も行うことなく、すべての都市部から撤退する
三.占領との戦いで勾留された政治犯をすべて釈放する
四.アラブ連盟、欧州連合(EU)、イスラム諸国会議機構(OIC)の監督の下で、
  暫定政府を樹立する

  十組織の政治・軍事部門の代表は昨年十二月に政治声明を採択して
宗教者委員会に送り、同委員会も共同歩調をとることを承認したという。

この連合体は都市部で自爆テロを繰り返しているイスラム過激派組織ではなく、
各地で対米軍事攻撃を展開する地元の武装組織の集まり。

「イスラム過激派は米軍との話し合いを頭から拒否する。
  我々は人々の支持と利害に結びついている」と幹部は語る。

  昨年11月のファルージャ攻撃は、アラウィ首相が承認したからであるが、
今後、シーア派主導政権になれば、米軍の大規模な軍事作戦は制限されることに
なろう。

「因習を破るパキスタン女性」③

投稿者: imonoyamashotengai 投稿日時: 2005/03/25 06:53 投稿番号: [4641 / 5091]
「パキスタンの女性にとって差別的な法律や政策にも挑んだ」
(人権団体フリーダム・ハウス女性の権利担当サミーナ・ナジール女史)

「名誉というものが、パキスタンの農村部や部族地域の村では、
  特に重んじられます。
  自分達は名誉を守る為にやったと主張している人達に対し、
  実は彼らのとった行動こそが不名誉なものであると示した訳です。
  何が名誉となるかという考え方を一転させました」
(アメリカン大学教授アクバル・アーメド氏)

「アーメドさんは、部族が支配する地域で行政官を務めた経験をお持ちですが、
  そういった地域では、言わば二つの司法制度が並存している訳ですね。
  女性に対する暴力のようなケースは、どのような形で決着がつくのでしょう」

「とても複雑な為にムクタル・マイさんが動きが取れなくなる可能性もあるん
  です。
  四つのシステムが同居しています。
  一つはイスラムの法。
  二つ目が国の刑法。これは植民地時代のイギリスの法律に由来するものです。
  三つ目は、州の法。
  四つ目は、部族の法。
  このような中で、例えば彼女が部族評議会に訴えを起したとしても、
  容疑者は裁判所にこれを持ち込むことができるのです。
  やり手の弁護士を雇い、時間を稼ぐこともできます。
  パキスタンの庶民に待つ時間やゆとりはありませんから、無力となって
  しまいます」(アクバル・アーメド氏)

「地方では司法制度を利用する手段がありませんし、中央政府も地方にまで手が
  届かないからです」(サミーナ・ナジール女史)

「パキスタンのムシャラフ大統領は、恥辱の報復として、殺すとか、レイプする
  といった行為を取り締まり、政教分離に基づく司法制度を実施する政治的権限
  を持っているのでしょうか」

「権限は持っています。このような事件を厳しく扱うことは充分できます。
  今回の事件を教訓として、虐待を考えるような者達がいなくなるように
  もっていくべきです」(アクバル・アーメド氏)

「こうしたケースはたくさんあるのですが、残念ながらニュースとして取り上げ
  られることすらありません。今回のケースは次のような意味で重要なんです。
  司法制度を改革するだけでなく、パキスタンの女性の教育レベルを引き上げ、
  字が読めない人をなくし、地方の女性にも司法による公正さを与えるべきだ
  という認識を生み出すことに繋がるからです」(サミーナ・ナジール女史)

「ムクタル・マイさんが権利を主張して立ち上がったという事実は、
  パキスタンの社会の一部に脅威を与えるのでしょうか」

「ええ。封建社会の権力者側だけではなく、階級の高い人達もそう受け止める
  でしょう。パキスタンにはまだ昔からの階級制度が残っています」
(アクバル・アーメド氏)

「こうした女性を保護する為の政府からの支援態勢はない。
  政府によるサポート体制を整備する必要があるのです」
(サミーナ・ナジール女史)


  <私の感想>
  彼女には本当に心から感銘を受けました。
  21世紀現代に於いて、『名誉の殺人』がいまだに公然と行われていることは、
全人類にとっての恥辱であるとも思います。
何としても、女性の地位向上へと向かって欲しいです。
現代イスラムにとって、重大な課題であることは動かし難い現実だと思います。

  しかし、現情勢下では、アメリカの一連の『中東民主化』の動きとも連動して
いるとも解釈できます。
・<彼女の感動的な行いそのもの>と
・<米メディア・米政権が政治的に利用すること>
  この二つは、きちんと区別しなければなりません。
しかし、たとえ、そうであっても、イスラム世界に於ける女性の地位向上に
対しては、私は、全面的に支持します。

「因習を破るパキスタン女性」②

投稿者: imonoyamashotengai 投稿日時: 2005/03/25 06:52 投稿番号: [4640 / 5091]
  ムクタル・マイさんは、法廷以外の場でも闘いを始めました。

  その後、有罪となった六人の男は上訴し、ムシャラフ大統領はマストイ族の
別のメンバーからの報復を恐れ、ムクタルさんに二十四時間の護衛を付けるよう
指示しました。
  政府はムクタルさんに8300ドル相当の見舞金を出しました。
  現地の平均的年収の二十倍です。
  このお金で、ムクタルさんは、どこか遠くに逃れ、新しい生活を始めることも
できた筈です。
  しかし、彼女は思いもよらぬかたちで、このお金を使ったのです。

  ムクタルさんは、村を立ち去らず、代わりに、このお金で村で初めての学校を
作りました。
  子供達、特に女の子が、自分には叶わなかった教育を受けられるようにとの
想いからです。
「このような事件があった時、教育が助けになります。
  教育がないと、自分の権利を主張することもできません。
  この辺りの女性は、不当な扱いを訴えて出るようになりました」

  高等裁判所は、判決を変えました。
容疑者の一人は当初死刑を宣告されましたが、その後終身刑に減刑されました。
  三年前の初期捜査で信頼し得る証拠に欠けていることが判断の理由でした。

「250人もの人の前で暴行を受けたのに、裁判所が目撃者がいないと言って
  のけるのは驚きで、恥としか言いようがありません」
(女性人権活動家S・ボカーリ女史)

  ムクタル・マイさんは、イスラム教の範囲内での改革を求める女性の象徴と
なりました。
  彼女が敬虔なイスラム教徒であるという点も、あの社会で信頼を受ける理由
でしょう。
「容疑者が減刑されたのは、彼女にとってだけではなく、パキスタン全体に
  とっても大変な打撃と言えるでしょう」(NYタイムズ・N・クリストフ氏)

「容疑者が釈放されていて、私や私の家族は大きな危険に晒されています。
  何としても最高裁に訴え、最後まで闘います」

  上級審の決定に、パキスタンの世論は割れました。
  ムクタル・マイさんがやっていることを脅威と感じているパキスタン人は
たくさんいます。
  彼女が屈辱を受ける、危険に晒される、容疑者が釈放される、
これを喜んでいる人達がいるのです。

  その一方で、これをひどいことだと感ずる人も多いのです。

  まさに全く違う世界観がぶつかっているのです。

  先週、最高裁は本件の審理を行うと決定。

  同じような状況で自殺してしまう女性が多い中、彼女は大きな社会運動の
先頭に立つに至りました。
  これから社会を変えるには、何年も掛かるでしょうが、これがパキスタンの
都市部以外、そして他の国の改善にもつながって欲しいですね。

  先週金曜、暴行した男達は再逮捕されました。
ムクタルさんが首相と会い、命の危険を感じると訴えたからです。

「因習を破るパキスタン女性」②

投稿者: imonoyamashotengai 投稿日時: 2005/03/25 06:52 投稿番号: [4640 / 5091]
  ムクタル・マイさんは、法廷以外の場でも闘いを始めました。

  その後、有罪となった六人の男は上訴し、ムシャラフ大統領はマストイ族の
別のメンバーからの報復を恐れ、ムクタルさんに二十四時間の護衛を付けるよう
指示しました。
  政府はムクタルさんに8300ドル相当の見舞金を出しました。
  現地の平均的年収の二十倍です。
  このお金で、ムクタルさんは、どこか遠くに逃れ、新しい生活を始めることも
できた筈です。
  しかし、彼女は思いもよらぬかたちで、このお金を使ったのです。

  ムクタルさんは、村を立ち去らず、代わりに、このお金で村で初めての学校を
作りました。
  子供達、特に女の子が、自分には叶わなかった教育を受けられるようにとの
想いからです。
「このような事件があった時、教育が助けになります。
  教育がないと、自分の権利を主張することもできません。
  この辺りの女性は、不当な扱いを訴えて出るようになりました」

  高等裁判所は、判決を変えました。
容疑者の一人は当初死刑を宣告されましたが、その後終身刑に減刑されました。
  三年前の初期捜査で信頼し得る証拠に欠けていることが判断の理由でした。

「250人もの人の前で暴行を受けたのに、裁判所が目撃者がいないと言って
  のけるのは驚きで、恥としか言いようがありません」
(女性人権活動家S・ボカーリ女史)

  ムクタル・マイさんは、イスラム教の範囲内での改革を求める女性の象徴と
なりました。
  彼女が敬虔なイスラム教徒であるという点も、あの社会で信頼を受ける理由
でしょう。
「容疑者が減刑されたのは、彼女にとってだけではなく、パキスタン全体に
  とっても大変な打撃と言えるでしょう」(NYタイムズ・N・クリストフ氏)

「容疑者が釈放されていて、私や私の家族は大きな危険に晒されています。
  何としても最高裁に訴え、最後まで闘います」

  上級審の決定に、パキスタンの世論は割れました。
  ムクタル・マイさんがやっていることを脅威と感じているパキスタン人は
たくさんいます。
  彼女が屈辱を受ける、危険に晒される、容疑者が釈放される、
これを喜んでいる人達がいるのです。

  その一方で、これをひどいことだと感ずる人も多いのです。

  まさに全く違う世界観がぶつかっているのです。

  先週、最高裁は本件の審理を行うと決定。

  同じような状況で自殺してしまう女性が多い中、彼女は大きな社会運動の
先頭に立つに至りました。
  これから社会を変えるには、何年も掛かるでしょうが、これがパキスタンの
都市部以外、そして他の国の改善にもつながって欲しいですね。

  先週金曜、暴行した男達は再逮捕されました。
ムクタルさんが首相と会い、命の危険を感じると訴えたからです。

「因習を破るパキスタン女性」①

投稿者: imonoyamashotengai 投稿日時: 2005/03/25 06:51 投稿番号: [4639 / 5091]
  「因習を破るパキスタン女性」米ABC NIGHTLINE
  NHKBS(2005.3.24(木)放映)

  パキスタン、ハンジャプ州のミワラ村は、
首都イスラマバードから560キロほど離れた所にあります。
電気も水道もなく、近代法にも全く染まっていない地域です。

  ここでは部族が全てを取り仕切り、多くの問題は、
パンシャットという部族代表の男性から成る非公式の評議会で決着がつきます。
  女性は所有物とみなされ、時には家族の名誉を守る為の復讐の手段として
使われます。
  三年前、その復讐が起きました。
  部族間の争いを収める為、女性が性的集団暴行を受けたのです。
  よくこの地方であることで、後に何も問題が起きないのが普通です。
しかし、ムクタル・マイさんの場合、初めから対応が違いました。
そして劇的展開の末、ついにパキスタン最高裁で審理されることとなりました。

  ことの発端はムクタルさんの14歳の弟が、より有力なマストイ族の少女と
性的関係を持ったと非難を受けたことです。
  マストイ族の少女の家族にとっては、余りある侮辱でした。
弟は事実を否定しています。
間に入ったのが部族代表の評議会、
マストイ族の名誉の為に姉のムクタルさんが使われることとなりました。
ムクタルさんは、歩いて空き地までやって来て、
しきたりに則り、弟を許して欲しいと請いました。
「評議会まで歩いて行く途中、何を思いましたか」
「評議会のリーダーが、頭に手をかざして、『お前は私の娘みたいだ。
  許してやろう』と言ってくれるのがしきたりだと思っていました」
「でも私が到着すると、許しを請うチャンスも与えられず、四人の男性に虐待を
  受けたんです。250人もの男性の前で虐待されました」
「止めさせる為に何と言ったんですか」
「皆さんは私の兄弟のようなものですから、こんなことは止めて下さいと訴え
  ました。コーランと預言者モハメドとアラーの神の為に、私を傷付けないで
  下さいと訴えましたが、聞いてくれませんでした」
  彼女は全ての村人の目にさらされ、家まで裸で帰らされました。
「普通なら自殺するというのですか」「そうです」
「理由はどうであれ、自分の受けた辱めの為にですか」

「何が不名誉なことかというと、犯罪を犯したり、誰かを暴行することでは
  なくて、暴行を受けることが不名誉なんです。
  それは本人だけではなくて、家族全体の不名誉となるんです。
  名誉を回復する方法は、本人が自殺することであり、パキスタンの地方では
  それが当然とされているんです」

  地元のイスラム指導者が、この暴行を耳にしなければ、実際にそうなって
いたかもしれません。
「マストイ族が貧しい一族に復讐したと聞きました。
  私はモスクで礼拝中にそのことを非難しました」
「この辺りでは復讐は異例ではないでしょうか。
  この一件で特に何が問題だと思うのでしょう」
「これまでのケースと違っていたのは、残忍さがあったという点です。
  あんなことはこれまで起きなかったし、あんな復讐の仕方は予想して
  いませんでした」
  イスラム指導者は村人に警察に届けるよう説得しました。

  集団性的暴行の報道が広まり、全世界の女性がムクタルさん支持に立ち上がり
ました。
  そんな中、当惑したムシャラフ大統領は、直ちに暴行した男達を逮捕し、
裁判にかけました。
  検察は、性的暴行が立証される場合は、極稀だと主張、厳罰が下されました。
この犯罪では最高刑が適用されます。この場合は死刑です。

  ムクタルさんは、更に慣例を破り、次の行動に出ました。
法廷で男達の暴行について証言したのです。
ムクタルさんは、不名誉なのは、暴行を受けた方ではなく、暴行した方だと
犯人達の前で、はっきりと述べ、自らの嫌疑を晴らしました。
これは彼女個人だけでなく、パキスタン女性全てにとって極めて大きな
前進でした。
  彼女は体制そのものに真っ向から挑んだのです。
本来ならば自殺し、恥を受け入れ、姿を消す筈でした。
彼女はその代わり、それに真っ向から挑み、最終的には犯人達を刑務所に
送ったんです。
従来の考え方を覆したとまではいかなくても、少なくとも社会に激震を
与えたのです。

「判決で名誉が挽回できましたか」
「いいえ。でも名誉が回復されなくても私は満足していますし、
  同じことが繰り返されるのを防ぐことができるんです」

「因習を破るパキスタン女性」

投稿者: imonoyamashotengai 投稿日時: 2005/03/25 06:51 投稿番号: [4639 / 5091]
  「因習を破るパキスタン女性」米ABC NIGHTLINE
  NHKBS(2005.3.24(木)放映)

  パキスタン、ハンジャプ州のミワラ村は、
首都イスラマバードから560キロほど離れた所にあります。
電気も水道もなく、近代法にも全く染まっていない地域です。

  ここでは部族が全てを取り仕切り、多くの問題は、
パンシャットという部族代表の男性から成る非公式の評議会で決着がつきます。
  女性は所有物とみなされ、時には家族の名誉を守る為の復讐の手段として
使われます。
  三年前、その復讐が起きました。
  部族間の争いを収める為、女性が性的集団暴行を受けたのです。
  よくこの地方であることで、後に何も問題が起きないのが普通です。
しかし、ムクタル・マイさんの場合、初めから対応が違いました。
そして劇的展開の末、ついにパキスタン最高裁で審理されることとなりました。

  ことの発端はムクタルさんの14歳の弟が、より有力なマストイ族の少女と
性的関係を持ったと非難を受けたことです。
  マストイ族の少女の家族にとっては、余りある侮辱でした。
弟は事実を否定しています。
間に入ったのが部族代表の評議会、
マストイ族の名誉の為に姉のムクタルさんが使われることとなりました。
ムクタルさんは、歩いて空き地までやって来て、
しきたりに則り、弟を許して欲しいと請いました。
「評議会まで歩いて行く途中、何を思いましたか」
「評議会のリーダーが、頭に手をかざして、『お前は私の娘みたいだ。
  許してやろう』と言ってくれるのがしきたりだと思っていました」
「でも私が到着すると、許しを請うチャンスも与えられず、四人の男性に虐待を
  受けたんです。250人もの男性の前で虐待されました」
「止めさせる為に何と言ったんですか」
「皆さんは私の兄弟のようなものですから、こんなことは止めて下さいと訴え
  ました。コーランと預言者モハメドとアラーの神の為に、私を傷付けないで
  下さいと訴えましたが、聞いてくれませんでした」
  彼女は全ての村人の目にさらされ、家まで裸で帰らされました。
「普通なら自殺するというのですか」「そうです」
「理由はどうであれ、自分の受けた辱めの為にですか」

「何が不名誉なことかというと、犯罪を犯したり、誰かを暴行することでは
  なくて、暴行を受けることが不名誉なんです。
  それは本人だけではなくて、家族全体の不名誉となるんです。
  名誉を回復する方法は、本人が自殺することであり、パキスタンの地方では
  それが当然とされているんです」

  地元のイスラム指導者が、この暴行を耳にしなければ、実際にそうなって
いたかもしれません。
「マストイ族が貧しい一族に復讐したと聞きました。
  私はモスクで礼拝中にそのことを非難しました」
「この辺りでは復讐は異例ではないでしょうか。
  この一件で特に何が問題だと思うのでしょう」
「これまでのケースと違っていたのは、残忍さがあったという点です。
  あんなことはこれまで起きなかったし、あんな復讐の仕方は予想して
  いませんでした」
  イスラム指導者は村人に警察に届けるよう説得しました。

  集団性的暴行の報道が広まり、全世界の女性がムクタルさん支持に立ち上がり
ました。
  そんな中、当惑したムシャラフ大統領は、直ちに暴行した男達を逮捕し、
裁判にかけました。
  検察は、性的暴行が立証される場合は、極稀だと主張、厳罰が下されました。
この犯罪では最高刑が適用されます。この場合は死刑です。

  ムクタルさんは、更に慣例を破り、次の行動に出ました。
法廷で男達の暴行について証言したのです。
ムクタルさんは、不名誉なのは、暴行を受けた方ではなく、暴行した方だと
犯人達の前で、はっきりと述べ、自らの嫌疑を晴らしました。
これは彼女個人だけでなく、パキスタン女性全てにとって極めて大きな
前進でした。
  彼女は体制そのものに真っ向から挑んだのです。
本来ならば自殺し、恥を受け入れ、姿を消す筈でした。
彼女はその代わり、それに真っ向から挑み、最終的には犯人達を刑務所に
送ったんです。
従来の考え方を覆したとまではいかなくても、少なくとも社会に激震を
与えたのです。

「判決で名誉が挽回できましたか」
「いいえ。でも名誉が回復されなくても私は満足していますし、
  同じことが繰り返されるのを防ぐことができるんです」

アッバス議長NHKとの単独インタビュー

投稿者: imonoyamashotengai 投稿日時: 2005/03/25 03:40 投稿番号: [4638 / 5091]
  NHKBS(2005.3.24(木)放映)

  アルジェで開催されたアラブ連盟首脳会議終了後、
アッバス議長は、NHKとの単独インタビューに応じました。

「和平交渉の一番の問題は、2月にエジプトのシャルムエルシェイクで開かれた
  首脳会談で合意した内容をイスラエル側が一部しか実行していないことです。
  合意した内容を完全に実行しなければ、この先更に大きな問題が出てくる
  可能性があります。
  我々はパレスチナの全ての武装勢力に停戦合意をさせました。
  それがイスラエル側の一番の要求だったからです。
  ですからイスラエルにも、やるべきことをやってもらわなくてはなりません。
  私達はロードマップを守っているのです。
  イスラエルにも守ってもらわなくてはなりません。

  全てのパレスチナの武装勢力は基本的には停戦に合意しています。
  そして更に重要なこととして、武装勢力、中でもハマスが議会選挙に参加する
  ことを決めました。
  パレスチナの武装勢力は、今後政党として生まれ変わることでしょう。
  武装勢力が政治集団になることで、暴力の停止は確かなものになるでしょう。
  もしパレスチナに和平が訪れれば、当局が武器を押収などしなくても、
  武装勢力は自らの手で武器を放棄することになるでしょう。
  過激派のハマスは、今度の議会選挙に参加することを発表しています。
  イスラム聖戦もいずれ参加することになると思います。
  選挙への参加を通じて、議会のメンバーになるということは、すなわちPLOの
  メンバーにもなることを意味しています。
  今パレスチナでは全ての武装勢力が停戦に合意しています。
  現状では、パレスチナは安定した状況を保っています。
  我々の側は、イスラエルとの和平の実現に向けて、きちんと約束を守って
  いるのです。
  イスラエル側が停戦合意をしっかりと守ってくれれば、
  完全な停戦が実現します」


  <私の感想>
  NHKの記者の解説では、
「米、イスラエルが要求する、ハマスなどの武装解除を強行すれば、
  パレスチナの分裂を招くという事態だけは何としても避けたいということ。
  過激派組織をPLOの傘下に取り込んで、テロを自発的に放棄させるのが
  最も望ましいという戦略を思い描いている」と分析していました。

  まあ確かに最も望ましいし、そうなる可能性もあるとは思うのですが、
少々、または、かなりバラ色過ぎる楽観的見通しとも言えるでしょうね。
あるいは、公的、対外的、表面的には、そう述べるしかないということ
なのでしょうね。

  私としては、過激派が選挙に積極的に参加すること自体は肯定的に評価して
いますが、今までの経緯を省みれば、楽観視することはできません。

  大きな流れとしては、民主化・議会選挙への参加という方向へは、
確かに向いているとは思いますし、時代の大きな流れはそうなのだと
思っています。
  しかし、現実の歴史は、紆余曲折を経るものなので、
そうストレートに理想的には、いかないものなのでしょうね。

  ハマス等からすれば、現状では、あくまでも、選挙参加と武装闘争という
二本立てであって、今後の情勢次第で、どちらによりウェイトを置くかは、
流動的なのだからです。

  そして、そもそも、根本的な問題として、ロードマップの構想の内容自体が、
パレスチナの多くの人々にとっては、受け入れがたい内容だということが
根底にあると思っています。
  いくつかに分断されたパレスチナ国家など、そもそも国家と言える代物なのか
ということです。

「イラクにおける宗派と結束」(転載)②

投稿者: imonoyamashotengai 投稿日時: 2005/03/24 02:48 投稿番号: [4637 / 5091]
  <私の感想>
  バグダッドにあるSCIRIの本部のレダフ・ジャワド・タキ氏は、
本部が選挙前に自動車爆弾に襲われたことに対し、
「イラク人であるスンニ派のイスラム教徒がイラク人であるシーア派のイスラム
  教徒を暗殺しているという証拠は何もない」

  サドル事務所のスポークスマンでもある代理人の
ガイス・アル・タミニ・アルカディミ師は、
シーア派モスクへの攻撃とシーア派の政治家暗殺事件に対し、
「私達は兄弟であるスンニがシーアに対してそのような犯罪を犯すとは思わない
  が、もしそのような犯罪者を見つけたら、彼らは私達に互いに争わせる為に
  イラクで外国人とシオニストの陰謀を企てているのであり、これこそがアメリ
  カ人とほとんどの衛星国が話しているところの内戦である」

  シーア派に対するテロについて、非常に冷静に分析していると感じます。
スンニ派がそんなことをするとは思っていないと。
つまり、シーア派とスンニ派の分断・抗争を狙った第三者による政治的謀略で
あると分析しているようです。

「イラクにおける宗派と結束」(転載)①

投稿者: imonoyamashotengai 投稿日時: 2005/03/24 02:43 投稿番号: [4636 / 5091]
  イラクにおける宗派と結束
  Sects and Solidarity in Iraq /Dahr Jamail's Iraq Dispatches
  ダール・ジャマイルのイラク速報(3月23日)
  http://dahrjamailiraq.com

『ネイション』2005年3月7日

The Nation
Dahr Jamail
March 7, 2005  

  シーア派のアヤトラ・シスタニのバグダッドにおける広報担当
サヤク・クマイト・アル・アサディ師は、
  サダムのもとで彼らを抑圧したスンニ派のエリートに対するシーア派の嫌悪感
は、米占領者への同情には転化することはない。
「我々はイラクにいる西洋人を受け入れるようシーア派教徒に押しつけることは
  できない。彼らはアメリカという蛇の尻尾であるからだ」

  4月のファルージャ包囲の期間に、私はスンニ派とバース党員の多い
バグダッドはアダミヤ地区にあるハニファ・モスクで、たくさんのシーア派教徒
が群れとなって、食料袋と輸血用の血液、大勢の「人道的な」ボランティアの
若い男性をトラックに乗せているのを見たことがある。包囲攻撃されている
ファルージャに荷物を送る用意がすべて整っていた。

  ダーワ党の広報担当幹部であるアハメド・アル・アサディは、選挙の直後
に、首都バグダッドのマンスール地区にある彼の事務所から、
「私達はいかなる種類のものであれ国を分断することに反対だ」と答えた。
イラクを分断することは外国に政治的および社会的、経済的な支配を許すことに
なると彼は考えており、彼はそのことに強く反対している。

  アサディは、「メディアで言われているように互いに戦うつもりはないな」
「敵が望んでいるような内戦には何の希望もないし、本当のイラク人なら内戦を
  望んでいるとは思えない」
  このスポークスマンは宗派の違いがあることは認めたが、
「これは互いに戦うような違いを意味してはないんだ」。

  バグダッドにあるSCIRIの本部では、レダフ・ジャワド・タキが同じような
  見解を表明した。
「宗派の違いがあり、各宗派がそれぞれの考えを持っているが、それは宗派の
  違いがシーアとスンニの兄弟、すなわち私達自身の結束を妨げるということに
  はならない」
「私達の敵は私たちが互いに争いを始めるのとを待っているが、そんな争いは
  決して起こらないだろう」。

  彼らの本部は選挙前に自動車爆弾に襲われたが、タキはその事件が暴力の連鎖
を引き起こすかもしれないという懸念を一蹴した。
「イラク人であるスンニ派のイスラム教徒がイラク人であるシーア派のイスラム
  教徒を暗殺しているという証拠は何もない」と彼は言う。
「私達の国の分断という考えを受け入れる者は、私たちの国が占領されたままで
  あることに賛成する人々だよ」

  サドルシティーに広がるスラム街では、サドル事務所のスポークスマンでも
ある代理人のガイス・アル・タミニ・アルカディミ師が、思いもよらない見解を
述べた。最近のシーア派モスクへの攻撃とシーア派の政治家暗殺事件が内戦の
引き金になりうると感じるかという質問に、彼は不気味な返答をした。
「私達は兄弟であるスンニがシーアに対してそのような犯罪を犯すとは思わない
  が、もしそのような犯罪者を見つけたら、彼らは私達に互いに争わせる為に
  イラクで外国人とシオニストの陰謀を企てているのであり、これこそがアメリ
  カ人とほとんどの衛星国が話しているところの内戦である」と。

  バグダッドにあるアブ・ハニファ・モスクのムアイヤド・アル・アダミ導師も
また、宗派間の緊張を増幅させる最近の話については外国の影響だと非難した。
「アメリカ人は相違点を利用して、イラクのイスラム教徒を分裂させようとして
  いる」
「だがイラク社会はまずモスレムであり、次に部族である。つまりスンニと
  シーアは親類であり、しばしば一つの(大)家族のなかでも多くの(両方に
  またがる)縁戚関係と宗派間結婚がある。それが私達の社会であり、私達を
  分裂させようとする者はその事実に気づいていない」

  この聖職者は二つの宗派間の結束の例を示した。昨年、シーア派である彼の
隣人がアシュラ祭の時期に自爆攻撃に遭ったとき、人々に輸血を呼びかけたのは
最初の(スンニ派)モスクだった。隣人はアダミヤ地区からチグリス川を渡った
所にあるカダミヤ地区に出かけていた。

「私達は彼らと何かが違っているとは思わない」とムアイヤド師は強調した。
「彼らはモスレムであり私たちはモスレムを助けなければならない。彼らがカダ
  ミヤで私たちの兄弟に献血するとき、その血液がスンニのものだとか\xA5

「イラクにおける宗派と結束」(転載)

投稿者: imonoyamashotengai 投稿日時: 2005/03/24 02:43 投稿番号: [4636 / 5091]
  イラクにおける宗派と結束
  Sects and Solidarity in Iraq /Dahr Jamail's Iraq Dispatches
  ダール・ジャマイルのイラク速報(3月23日)
  http://dahrjamailiraq.com

『ネイション』2005年3月7日

The Nation
Dahr Jamail
March 7, 2005  

  シーア派のアヤトラ・シスタニのバグダッドにおける広報担当
サヤク・クマイト・アル・アサディ師は、
  サダムのもとで彼らを抑圧したスンニ派のエリートに対するシーア派の嫌悪感
は、米占領者への同情には転化することはない。
「我々はイラクにいる西洋人を受け入れるようシーア派教徒に押しつけることは
  できない。彼らはアメリカという蛇の尻尾であるからだ」

  4月のファルージャ包囲の期間に、私はスンニ派とバース党員の多い
バグダッドはアダミヤ地区にあるハニファ・モスクで、たくさんのシーア派教徒
が群れとなって、食料袋と輸血用の血液、大勢の「人道的な」ボランティアの
若い男性をトラックに乗せているのを見たことがある。包囲攻撃されている
ファルージャに荷物を送る用意がすべて整っていた。

  ダーワ党の広報担当幹部であるアハメド・アル・アサディは、選挙の直後
に、首都バグダッドのマンスール地区にある彼の事務所から、
「私達はいかなる種類のものであれ国を分断することに反対だ」と答えた。
イラクを分断することは外国に政治的および社会的、経済的な支配を許すことに
なると彼は考えており、彼はそのことに強く反対している。

  アサディは、「メディアで言われているように互いに戦うつもりはないな」
「敵が望んでいるような内戦には何の希望もないし、本当のイラク人なら内戦を
  望んでいるとは思えない」
  このスポークスマンは宗派の違いがあることは認めたが、
「これは互いに戦うような違いを意味してはないんだ」。

  バグダッドにあるSCIRIの本部では、レダフ・ジャワド・タキが同じような
  見解を表明した。
「宗派の違いがあり、各宗派がそれぞれの考えを持っているが、それは宗派の
  違いがシーアとスンニの兄弟、すなわち私達自身の結束を妨げるということに
  はならない」
「私達の敵は私たちが互いに争いを始めるのとを待っているが、そんな争いは
  決して起こらないだろう」。

  彼らの本部は選挙前に自動車爆弾に襲われたが、タキはその事件が暴力の連鎖
を引き起こすかもしれないという懸念を一蹴した。
「イラク人であるスンニ派のイスラム教徒がイラク人であるシーア派のイスラム
  教徒を暗殺しているという証拠は何もない」と彼は言う。
「私達の国の分断という考えを受け入れる者は、私たちの国が占領されたままで
  あることに賛成する人々だよ」

  サドルシティーに広がるスラム街では、サドル事務所のスポークスマンでも
ある代理人のガイス・アル・タミニ・アルカディミ師が、思いもよらない見解を
述べた。最近のシーア派モスクへの攻撃とシーア派の政治家暗殺事件が内戦の
引き金になりうると感じるかという質問に、彼は不気味な返答をした。
「私達は兄弟であるスンニがシーアに対してそのような犯罪を犯すとは思わない
  が、もしそのような犯罪者を見つけたら、彼らは私達に互いに争わせる為に
  イラクで外国人とシオニストの陰謀を企てているのであり、これこそがアメリ
  カ人とほとんどの衛星国が話しているところの内戦である」と。

  バグダッドにあるアブ・ハニファ・モスクのムアイヤド・アル・アダミ導師も
また、宗派間の緊張を増幅させる最近の話については外国の影響だと非難した。
「アメリカ人は相違点を利用して、イラクのイスラム教徒を分裂させようとして
  いる」
「だがイラク社会はまずモスレムであり、次に部族である。つまりスンニと
  シーアは親類であり、しばしば一つの(大)家族のなかでも多くの(両方に
  またがる)縁戚関係と宗派間結婚がある。それが私達の社会であり、私達を
  分裂させようとする者はその事実に気づいていない」

  この聖職者は二つの宗派間の結束の例を示した。昨年、シーア派である彼の
隣人がアシュラ祭の時期に自爆攻撃に遭ったとき、人々に輸血を呼びかけたのは
最初の(スンニ派)モスクだった。隣人はアダミヤ地区からチグリス川を渡った
所にあるカダミヤ地区に出かけていた。

「私達は彼らと何かが違っているとは思わない」とムアイヤド師は強調した。
「彼らはモスレムであり私たちはモスレムを助けなければならない。彼らがカダ
  ミヤで私たちの兄弟に献血するとき、その血液がスンニのものだとか

「議会選挙延期:苦境に立つカルザイ政権」

投稿者: imonoyamashotengai 投稿日時: 2005/03/24 00:02 投稿番号: [4635 / 5091]
  「議会選挙延期:苦境に立つカルザイ政権」
  NHKBS(2005.3.23(水)放映)

  アフガニスタンでの議会選挙が9月に延期されました。
延期はこれで三度目です。
  下院議会議員と州議会議員選挙の投票を9月18日に実施する。

  延期の理由は、
・有権者登録に必要な人口の調査が一部の地域で遅れている
・4000万枚の投票用紙作りが間に合わない

  カブールのNHK青木記者は、
「一番の理由は治安の安定が今も図れない状態にあります。
  南部のザーブル州など一部の州では、タリバンの残存勢力をはじめとする
  武装勢力の襲撃などで治安が悪く、人口調査を始める時期が大幅に遅れたり、
  今も実施できないままになったりしています。

  選挙では、どの地域に何人住んでいるかを確定する選挙区の区割りを
  しなければなりません。州や市の境界線を決めることになっています。
  しかし、この作業は、軍閥にとっては、言わば『縄張り』を決めることです。
  それぞれの利害が直接にぶつかる為、調整が難航しています」

  カヌニ元教育相は、軍閥勢力を束ねて、全国政党を作ろうとしています。

  軍閥が今最も反発しているのは、タリバンの中でもテロ活動を続ける強硬派と
は一線を画しているとされる穏健派タリバンとカルザイ政権の接触です。
 
  穏健派タリバンは、元外務省のメンバーを中心とし、大統領選挙で、
カルザイ大統領への支持に回りました。

  カルザイ政権は、武器を捨てれば、身柄を拘束せず、一般の生活は保障すると
呼びかけてきました。
  穏健派を取り込んで、タリバンの活動を押さえ込もうというものです。
  大統領報道官は、
「悪いことをしたのはごく一部の人で、ほとんどは同じ国の一員です」

  穏健派タリバンの中心的存在であるムタワキル元外相と交渉を続けています。
こうした取り組みは、軍閥だけでなく、国民からも強い反発をよんでいます。
「まだテロ活動を続けているんだから迎え入れるべきではないね」
「タリバンに頼るなんて政府は弱腰すぎる。他に取るべき方法があるだろう」

  大統領選ではカルザイ氏を支持した政党の中には、成果が挙がっていない
として、議会選では支持しないと表明している政党もあります。
「残念ながら全ての行政機関で不正は続いています。
  判事でさえ金がなければ何もしてくれないんです」

  青木記者は、
「カルザイ政権への支持を明確に打ち出している政党が今の所ないだけに、
  仮にこのままの状態で選挙が実施されますと、議会の大勢を野党勢力が占める
  ことにも繋がり兼ねず、カルザイ大統領は厳しい政権運営を迫られそうです」
「市民生活を脅かす凶悪な事件が一向に収まらないことへの不満。
  例えば、カンダハル州では、子供の誘拐事件が相次いでいます。
  数千人の市民が地元の警察当局を非難するデモ
  凶悪事件やテロに脅えている市民は政府への不満を募らせています」


  <私の感想>
  恥ずかしながら、私は穏健派タリバンという存在を知りませんでした。
しかも、彼らがカルザイ氏を支持していたことも知りませんでした。
元外相のムタワキル氏ら外務省の人々が、バーミヤンの大仏破壊に反対し、
一時は、優勢でしたが、その後、ビン・ラディンからの進言を受けて、
大仏破壊に至ったと、NHKBSの番組で観たことがあります。
  確かに、ムタワキル氏ら外務省の人達等、近代的な思考のできる人達が
いたこともまた事実だと思います。

  アフガニスタンで穏健派タリバンを受け入れるということが、
イラクでスンニ派武装勢力とも妥協し、停戦するということとがダブります。
スンニ派武装勢力は、民族派と宗教派が半々だそうだが、その内の穏健な勢力と
妥協することは、決して不可能なこととも思えません。
憲法制定への参加を表明している穏健なスンニ派の政党や聖職者協会を媒介に
して、水面下で停戦交渉を進めて欲しいと願っています。

「議会選挙延期:苦境に立つカルザイ政権」

投稿者: imonoyamashotengai 投稿日時: 2005/03/24 00:02 投稿番号: [4635 / 5091]
  「議会選挙延期:苦境に立つカルザイ政権」
  NHKBS(2005.3.23(水)放映)

  アフガニスタンでの議会選挙が9月に延期されました。
延期はこれで三度目です。
  下院議会議員と州議会議員選挙の投票を9月18日に実施する。

  延期の理由は、
・有権者登録に必要な人口の調査が一部の地域で遅れている
・4000万枚の投票用紙作りが間に合わない

  カブールのNHK青木記者は、
「一番の理由は治安の安定が今も図れない状態にあります。
  南部のザーブル州など一部の州では、タリバンの残存勢力をはじめとする
  武装勢力の襲撃などで治安が悪く、人口調査を始める時期が大幅に遅れたり、
  今も実施できないままになったりしています。

  選挙では、どの地域に何人住んでいるかを確定する選挙区の区割りを
  しなければなりません。州や市の境界線を決めることになっています。
  しかし、この作業は、軍閥にとっては、言わば『縄張り』を決めることです。
  それぞれの利害が直接にぶつかる為、調整が難航しています」

  カヌニ元教育相は、軍閥勢力を束ねて、全国政党を作ろうとしています。

  軍閥が今最も反発しているのは、タリバンの中でもテロ活動を続ける強硬派と
は一線を画しているとされる穏健派タリバンとカルザイ政権の接触です。

  穏健派タリバンは、元外務省のメンバーを中心とし、大統領選挙で、
カルザイ大統領への支持に回りました。

  カルザイ政権は、武器を捨てれば、身柄を拘束せず、一般の生活は保障すると
呼びかけてきました。
  穏健派を取り込んで、タリバンの活動を押さえ込もうというものです。
  大統領報道官は、
「悪いことをしたのはごく一部の人で、ほとんどは同じ国の一員です」

  穏健派タリバンの中心的存在であるムタワキル元外相と交渉を続けています。
こうした取り組みは、軍閥だけでなく、国民からも強い反発をよんでいます。
「まだテロ活動を続けているんだから迎え入れるべきではないね」
「タリバンに頼るなんて政府は弱腰すぎる。他に取るべき方法があるだろう」

  大統領選ではカルザイ氏を支持した政党の中には、成果が挙がっていない
として、議会選では支持しないと表明している政党もあります。
「残念ながら全ての行政機関で不正は続いています。
  判事でさえ金がなければ何もしてくれないんです」

  青木記者は、
「カルザイ政権への支持を明確に打ち出している政党が今の所ないだけに、
  仮にこのままの状態で選挙が実施されますと、議会の大勢を野党勢力が占める
  ことにも繋がり兼ねず、カルザイ大統領は厳しい政権運営を迫られそうです」
「市民生活を脅かす凶悪な事件が一向に収まらないことへの不満。
  例えば、カンダハル州では、子供の誘拐事件が相次いでいます。
  数千人の市民が地元の警察当局を非難するデモ
  凶悪事件やテロに脅えている市民は政府への不満を募らせています」


  <私の感想>
  恥ずかしながら、私は穏健派タリバンという存在を知りませんでした。
しかも、彼らがカルザイ氏を支持していたことも知りませんでした。
元外相のムタワキル氏ら外務省の人々が、バーミヤンの大仏破壊に反対し、
一時は、優勢でしたが、その後、ビン・ラディンからの進言を受けて、
大仏破壊に至ったと、NHKBSの番組で観たことがあります。
  確かに、ムタワキル氏ら外務省の人達等、近代的な思考のできる人達が
いたこともまた事実だと思います。

  アフガニスタンで穏健派タリバンを受け入れるということが、
イラクでスンニ派武装勢力とも妥協し、停戦するということとがダブります。
スンニ派武装勢力は、民族派と宗教派が半々だそうだが、その内の穏健な勢力と
妥協することは、決して不可能なこととも思えません。
憲法制定への参加を表明している穏健なスンニ派の政党や聖職者協会を媒介に
して、水面下で停戦交渉を進めて欲しいと願っています。
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