捕鯨とクジラ保護

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12.戦争・軍事演習

投稿者: capt_paul_watson 投稿日時: 2008/06/09 08:41 投稿番号: [31000 / 63339]
  海は化学兵器の廃棄やミサイルの発射練習場、大規模な軍事演習の舞台として、自衛隊を含む各国の軍隊に利用されています。それらの活動は海洋投棄関連など各種の国際条約に縛られないため、いわばやりたい放題のうえに市民の監視の目も届かないというわけです。
  ひとたび戦争が勃発すれば、戦闘水域は徹底的に破壊され、汚染防止や野生生物保護のための施策は無視され、投じられてきた資金と労力もすべて"水の泡"となりかねません。かつて英国とアルゼンチンとの紛争では、クジラが潜水艦と間違われて攻撃される事故も起きています。湾岸戦争においても、ペルシャウやシナウスイロイルカなど多くの海棲動物が犠牲になりました。クジラもまた戦争の犠牲者に他ならないのです。
  軍事関連といえば、アザラシやイヌなどとともにイルカも米軍などでは一種の兵器として利用されたのは有名な話。太地町の協力で捕獲・提供されたものも。環境保護とは直接関連しませんが、けしからん話です。同盟国として日本政府が苦言を呈するもよし。太地の撲殺行為や犬猫の大量殺処分を先にやめるのが筋だと思うけど・・。自国の大量殺戮以上に興味のある方は、とりあえず米国内の動物権擁護団体をサポートするなり、有為な行動を起こしましょう。「相手が殺すから自分も殺すんだ」というアルカイダ流の屁理屈を並べるのは、世界に対してとっても恥ずかしいのでやめましょう。。
  日本が自衛隊を廃止し、憲法9条を不滅条項にし、ジュゴンを護るべく辺野古沖の滑走路建設をやめ、ついでに米軍基地を沖縄から追っ払ったうえで、「海洋の軍事利用をやめないなら、南極での商業捕鯨を再開するぞ!」と世界中の軍隊を持つ国を相手に闘うというのであれば、筆者としても賛成するのにやぶさかではないんですが。。。

11.放射能汚染

投稿者: capt_paul_watson 投稿日時: 2008/06/09 08:38 投稿番号: [30999 / 63339]
  原子力発電もまたクジラと無縁ではありません。放射能を含む廃液の問題もさることながら、原発からの温廃水による変則的な水温上昇が沿岸の生態系に悪影響をもたらします。万一事故が起こった場合、撒き散らされた放射性物質は最終的に海へと達します。86年のチェルノブイリ原発事故でも、放出されたセシウム同位体のうち約7%は海に降下したと考えられます。とくに日本の原発はすべて臨海地に建設されており、海の放射能汚染は避けられません。それは、昨年夏の柏崎刈羽原発の地震被害で、放射能を含む水が漏出したことでも明らかです。
  かつて日本は、英仏の再処理場に委託していた核廃棄物から出されたプルトニウムの海上輸送を強行しました。92年に輸送船あかつき丸が通ったのは、喜望峰を回ってタスマン海を抜けるルートで、まさに南極海の目と鼻の先でした。地上最強の猛毒物質といわれるプルトニウムが事故によって海中に放出されたなら、その被害は図り知れません。今世紀に入ってからは保安上の理由で海上輸送は難しくなりましたが、年々増え続ける核廃棄物の処理の問題は棚上げにされたままです。

10.付随的捕獲(混獲)

投稿者: capt_paul_watson 投稿日時: 2008/06/09 08:37 投稿番号: [30998 / 63339]
  混獲は、漁獲対象外の動物を偶然に、あるいは意図的に捕獲すること。要するに"巻き添え"です。犠牲になるのは、海鳥やウミガメ、マンボウやサメなどの魚、そしてイルカやクジラたち。ツナ缶のマグロのために、東部熱帯太平洋のハシナガイルカやマダライルカなどが年間10万頭以上殺されていた時期があります。北太平洋では、イシイルカが日本のサケマス流し網漁により年間1万〜2万頭も殺され、個体数減少に大きく関与しました。80年代のニューファウンドランド沖では、個体数の少ないザトウクジラの北大西洋個体群のかなりの割合が魚網にかかる事故で死亡したとみられます。多くの海洋生物を犠牲にすることで"死の壁"の代名詞を被せられた公海流し網は、90年代初頭に国連決議によって全面禁止が決まりました。しかし、今でもなお多くの動物たちが、魚網や漁具に絡まって溺れ死ぬ事故に遭っています。(有害ゴミの項目も参照)。延縄漁による海鳥の混獲数は世界で年間30万羽に上ると推計されます。
  絶滅危惧種のアホウドリ保護・増殖プロジェクト、資金を拠出しているのは実は日本ではなく米国政府(読売2/7/'08)。きっかけは、アラスカのタラ漁で混獲されたたった2羽のアホウドリ。アホウドリの生息域と重なる海域でマグロ延縄漁を展開し、消費大国でもある日本ですが、農水省・水産庁には予算がない環境省に代わって積極的に保護施策に乗り出す姿勢がまったく見られません。こんなところにも、捕鯨推進と共通する野生動物保護に対する意識の低さが如実に表われているのです。「ニワトリやカラスやカルガモ(お堀以外の)やマグロを殺してアホウドリを殺さないのは差別だから殺せ」「順調に増えてるんなら、ミンククジラと同様アホウドリも殺す研究をすべきだ」──そんな恐ろしい声が聞こえてきそうで背筋が寒くなります・・。

9.過剰漁業

投稿者: capt_paul_watson 投稿日時: 2008/06/09 08:35 投稿番号: [30997 / 63339]
  近代に入って、漁獲技術の向上と資本の参加、市場の拡大が急速に進んだことで、海域によっては海の持つ生産力を上回る過剰な漁獲が行われるようになりました。商業的に捕獲されている魚種の多くは、クジラやアザラシなど海棲哺乳類や海鳥、別種の魚たちの餌と重なっており、ニンゲンの漁労行為が始まるはるか以前から魚を糧としていた海の先住者であるクジラや他の動物たちの食卓が奪われる結果に。
  クジラと直接関係する事例としては、カナダ沖のキャぺリン漁業とナガスクジラへの影響、ノルウェー沖のタラ漁業とネズミイルカやミンククジラへの影響などが指摘されています。北洋トロールによるメヌケの減少は、マッコウクジラの分布パターンを変化させたといわれます。これらはいずれも、漁獲量の拡大−>乱獲による資源の減少−>他生物への波及という形で表れており、逆になることはありません。当たり前の話ですが、ニンゲンが管理しなければならないのは、自律性を欠くニンゲン自身の漁業のほうです。長い進化の過程で海の生態系の中にニッチを占めた野生動物と、生態系からのフィードバックをまったく受けない(受けるのは市場原理)突如出現した闖入者を、一緒くたにするのはお門違いもいいところです。捕鯨を擁護するマスコミや一部の人々の「クジラやアザラシはどれだけの魚を食べている」「魚が食い尽くされる」といった主張は、生態学に対する無知とともに、海も魚もすべてニンゲン(日本人)のものであると言わんばかりの、政府や企業、メディアが好む"共生"という言葉とは裏腹の、エゴ剥き出しの貪欲な姿勢をさらけ出しています。日本には、ニタリクジラと共存する土佐の漁師(こちら参照)や各地の海女のように、"共生/分かち合い/自己管理"のきっちりできる本物の漁業者もたくさんいるはずなのに・・。
  過剰漁業といえば、南極では60年代後半にタラなどの底魚の漁獲が始まり、あっという間に獲り尽くしていくつかの魚種を激減させました。オキアミ漁も70年代後半に旧ソ連や日本によって開始され、年間漁獲量は最高で50万トンに達しました。「手つかずの資源をなんとか利用(カネに)できないか」といういかにも企業らしい発想で進出したものの、加工してごまかしても結局消費者にそっぽを向かれたんですが・・。"手つかず"といっても、南極の海に棲むたくさんの動物たちがオキアミに依存しているわけです。これはもう、南極の自然に属さない部外者による"横取り"以外の何物でもありませんね。上の主張と合わせると、 「お前のものは俺のもの、俺のものも俺のもの」というニンゲン中心主義(ていうか、これじゃ"ジャイ○ン"だよね・・)がまざまざと浮かび上がってきます。

8.海上交通による事故

投稿者: capt_paul_watson 投稿日時: 2008/06/09 08:33 投稿番号: [30996 / 63339]
  水上交通の増加のために、道路で轢かれる陸上の野生動物たちや飛行機に衝突する野鳥たちと同じく、海に棲むクジラたちも交通事故の被害に悩まされるようになってきました。とくに、近年連絡線として急速に普及したジェットフォイルなど高速船との接触事故が、日本周辺でも相次いで報告されています。新種ツノシマクジラの発見も船舶との衝突による事故死がきっかけでした(こちら参照)。2008年2月5日に伊勢湾で発見されたマッコウクジラの成熟雄の漂流死体も、付近を通行する高速船に撥ねられたものとみられます。といって、衝突事故をクジラの増加のせいにするのは、科学的根拠を欠く暴論ですが・・。
  タンカーなどの大型船舶はまた、バラスト水の排出による外来生物種の他地域への移入という、各地の海に固有の生態系を脅かす別種の問題も引き起こしています。

7.海洋開発・音響妨害

投稿者: capt_paul_watson 投稿日時: 2008/06/09 08:32 投稿番号: [30995 / 63339]
  港湾整備やマリンリゾート開発、護岸工事によって、自然のままの海はどんどん失われてきています。日本の自然海岸は、全海岸線のうちほんのわずかを残すばかりとなってしまいました。沿岸の藻場や干潟は、生産性が高く、漁獲対象種を含む多くの海産動物の稚魚や幼生が暮らす"揺りかご"の役割を果たしています。そうした沿岸の開発は、海の再生産力や浄化機能を損ない、漁獲量の減少や汚染の進行といった形でニンゲン自身にも跳ね返ってきます。コククジラ、セミクジラ、ザトウクジラなど沿岸性のクジラたちにとっても、子供を育てるのに必要な環境の悪化につながります。
  また、油田探査などを目的とした音響測深、漁船用のソナーの利用によって、ニンゲンが進出する以前に比べると海の中もずいぶんと騒がしくなってきました。こうした騒音は、クジラたちの個体間コミュニケーションを妨害したり、その範囲を縮小させ、繁殖活動に影響を与えます。また、餌生物に対する影響と合わせ、索餌のためのエコロケーションを阻害することで、捕食率を低下させることも懸念されます。
  今後、海底油田や鉱物資源の開発などで、ニンゲンの産業活動が沿岸からさらに沖合、深海へと拡大していけば、海の生態系に予想外の影響を与えるかもしれません。

6.富栄養化

投稿者: capt_paul_watson 投稿日時: 2008/06/09 08:30 投稿番号: [30994 / 63339]
  リンや窒素化合物を大量に含んだ汚水(都市の生活廃水、開発途上国の未処理下水、農業・畜産廃水、養殖関連など)は、海に流入して富栄養化を引き起こします。これは、赤潮のもとになる珪藻や褐虫藻、アオコなどの藍藻、大腸菌などの細菌、ウイルスといった各種の微生物を爆発的に増殖させます。赤潮は水中の酸素欠乏をもたらすほか、プランクトンによっては猛毒を持つものもあり、魚介類を大量に死滅させます。プランクトン由来の毒物が一次捕食者に蓄積し、シガテラ(貝毒)のように、ニンゲンを含む高次捕食者に重篤な被害をもたらすこともあります。
  クジラたちに対しても、健康被害や餌生物の減少という形で影響を及ぼします。(温暖化の項も参照)

5.有害ゴミ

投稿者: capt_paul_watson 投稿日時: 2008/06/09 08:27 投稿番号: [30993 / 63339]
  環境中で分解することのないプラスチック製のゴミが無数に波間を漂い、海鳥やウミガメなど海に棲むたくさんの生きものたちを苦しめ続けています。日本でも各地の沿岸に海外から大量のゴミが漂着している様子がテレビなどで放映されていますが、もちろん日本発のゴミもはるか太平洋の島々にまで流れ着いています。海のゴミには、梱包材など陸上由来のもののほか、船舶からの投棄、魚網やブイなど漁業系の各種廃棄物も含まれ、とくに不法投棄される漁具は大きな割合を占めています。年間に失われる漁具だけでもその量は15万ト以上に上るとみられ、犠牲となる動物の数は、海鳥数十万羽、海棲哺乳類約10万頭に達すると推定されています。
  クジラの場合、他の動物と同様、餌と間違って飲み込んでしまい、狭い咽喉に詰まらせたり、消化器の障害を引き起こす恐れがあります。実際、座礁したクジラの死体の胃の中からもビニール袋などのプラスチック製品が発見されており、その数は増加傾向にあります。心ない漁業者が故意に捨てたり、ちぎれて流された魚網片を頭からかぶって餌が摂れなくなり、衰弱して泳いでいるミンククジラが時折目撃される──とは日本の鯨類学者の談。
  日本はまた、およそありとあらゆる産業廃棄物を大量に海に捨ててきた海洋投棄大国としても知られています。96年に締結されたロンドン・ダンピング条約に合わせ、10年以上もかかった昨2007年やっとのことで海洋汚染防止法が改正され、海洋投棄が全面禁止となったものの、監視体制が後手に回り、不法投棄が未だに後を絶ちません。

4.石油汚染

投稿者: capt_paul_watson 投稿日時: 2008/06/09 08:24 投稿番号: [30992 / 63339]
  毎年のように後を絶たないタンカー事故ですが、こうした大規模な事故だけでなく、船舶や海底油田、陸上施設の排水などからも、絶えず石油の浸出は起こっています。石油汚染は、クジラを始めとする海洋生物に深刻な被害を及ぼします。
  石油の成分に含まれる芳香族炭化水素の一部は、発ガン性や内臓障害などの強い毒性を持ちます。海の表層にいる魚の稚魚や多くの海産動物の幼生は、石油の被害を強く受けます。海鳥やラッコ、アザラシなどの海棲哺乳類も、羽毛や体毛に付着して保温性を奪われたり、胃腸障害などを引き起こして大量死に至ります。
  クジラへの影響としては、餌生物の大量死のほか、直接的な影響として、ヒゲに石油が粘着して正常な捕食が不可能になったり、流出した石油に含まれる有害成分が中毒や胃腸障害を引き起こしたり、噴気孔に詰まって窒息死することもあります。
  事故が起きた付近の海域では、数年間は生産量の低下が避けられません。海洋生態系の多様性を支えるマングローブや藻場、サンゴ礁などの付近で事故が起きた場合、その被害はさらに甚大なものになるでしょう。また、高緯度の低温水域では石油の分解が遅れるため、被害がさらに膨らみます。仮に南極海付近で事故が起きたとすれば、代謝の低い南極の生物相に対して致命的な打撃となります。その影響はもちろんクジラたちにも波及します。
  調査捕鯨船団のために南極まで燃料を補給しにいくオリエンタル・ブルーバード号は、旧式の小型タンカーで、石油流出事故の危険性を低減するための船底二重化措置も施されてはいません。給油やバラスト水調整の際にも油を漏洩させて南極の海を汚染します。これは調査計画の変更で捕獲頭数を強引に増やした結果、新たに付加された南極の自然破壊に他なりません。捕鯨ニッポンの海洋環境保護に対する意識の低さは、こんなところにも如実に表れているのです。

3.化学物質汚染_3

投稿者: capt_paul_watson 投稿日時: 2008/06/09 08:22 投稿番号: [30991 / 63339]
長寿命のため、汚染環境への被曝が長く、やはり汚染物質が蓄積しやすい。人為的な排出による汚染でなくとも、健康被害にまで至っている可能性も指摘されている。


性成熟までの期間が長く、幼若個体の死亡率の増加がそのまま繁殖率の低下に直結する。


特に毒性の高い有機塩素系化合物は脂溶性で、皮下に厚い脂皮を持つ鯨類はそれらの化学物質を大量に蓄積することになる。


鯨類は体が大きくエラのような排出機構も持たないため、汚染物質の排泄の面でも魚類等に比べ不利。


鯨類は個体間の情報伝達やエコロケーションなど能動的に感覚器官を用いており、高度に発達した感覚/神経系に捕食や繁殖を依存する。このため、神経毒性のある重金属などの汚染によって聴覚・神経系統のダメージを被った場合、致命的となる。摂食・繁殖阻害のみならず、ストランディング誘発などによる間接的死因になり得る。


社会性が発達し、種によっては年齢・性別に応じて構成の変わる複雑な社会集団を形成しているため、非致死的影響であっても、社会行動を阻害することで繁殖率の低下につながる可能性がある。


胎盤あるいは授乳を通じた母子間汚染により、汚染の影響が長期間に及ぶ。


世代交代の間隔が長いため、汚染物質に対し遺伝的耐性を獲得することは望めない。


鯨類の生理には陸上哺乳類とも魚類とも異なる点があるため、汚染物質の影響について予測しにくい。


(ニンゲンが殺した健康体の標本ばかりで)自然死亡の状況に対する知見に乏しく、汚染の被害を把握することが難しい。


汚染のひどい沿岸水域は、ある種の鯨類にとって重要な繁殖場ないし索餌場となっている。

3.化学物質汚染_2

投稿者: capt_paul_watson 投稿日時: 2008/06/09 08:21 投稿番号: [30990 / 63339]
○拡散の原理の神話
  人々は一般に、汚染物質が海のような環境中に放出されれば、「薄められて害がなくなるに違いない」と思い込みがちです。しかし、実際には逆に、生体内に取り込まれて集積する傾向があるのです。海中に溶け込んだ汚染物質は、プランクトンの表面などに吸着されやすくなります。海底に速やかに沈降した場合は、堆積物中に留まったうえ、荒天時の波浪や浚渫などの人間活動によって攪拌され、汚染状態が持続します。水俣のケースのように、ある種のバクテリアが無機水銀をより毒性の高いメチル水銀に変えてしまうといったことも起こります。自然の"浄化作用"をあてにするのは禁物なのです。

○汚染物質の種類
  生物に害をなす人工的な化学物質には様々な種類がありますが、特に海の生物に影響をもたらすのは次の3つのタイプです。

■有機塩素化合物
  DDT、PCB、ダイオキシンなど。水には溶けず油に溶けるため、生物の脂肪組織に蓄積、環境中で長時間分解されずに残留する性質があります。強い神経毒性に加え、世代を越えて毒性を伝播する変異原性があるいわゆる"環境ホルモン"としても知られるようになりました。カネミ油症で有名なPCBは、日本での使用・製造は禁止されていますが、保管体制の不備で未だに環境中に漏出し続けています。野生動物の汚染事例としては、海鳥や猛禽類、バルト海のアザラシなどで繁殖率を大きく減少させたことが報告されています。北大西洋産のナガスクジラ類各種で高濃度の蓄積が見られるほか、日本の調査捕鯨で捕獲された北太平洋産のミンククジラもまたPCBに汚染されていたことがわかっています(こちら参照)。

□有機リン化合物(オマケ)
  中国製冷凍食品の中毒問題で話題となっているメタミドホスやジクロルボスなどは、この有機リン系殺虫剤に該当します。日本でも戦後大量に使用され、中毒死事故も多発しています(自殺を含む)。もともとは大戦中の毒ガス兵器用に開発され、神経伝達系の酵素の働きを阻害する強い神経毒性を持っています。散布された後、やはり空気中や水系を通じて海へ到達します。有機塩素系に比べると環境中に残留する危険性は低いものの、あまりに毒性が強いため、体内に摂取した野生動物はすぐに死んでしまうことから表面化しにくいだけ──という可能性も指摘されています。

■重金属
  水銀、カドミウム、鉛、有機スズなど。元素によって生物に与える影響は異なりますが、有機性の錯化合物になると毒性が強化される傾向があります。生物にとって必須の元素も、大量に摂取すればやはり毒性を発揮します。有機スズTBTは、魚網や船底塗料として日本で大量に使用され、魚介類にメス化などの被害を与えた環境ホルモンです。座礁した歯クジラ類で、ときに内臓や筋肉中の高濃度の重金属汚染が見つかっています。カドミウムはクロミンククジラで生体濃度が臨界に達している可能性があります(詳細こちら)。

■芳香族炭化水素
  石油汚染の項を参照。

  以下に、海洋汚染に対してとりわけ鯨類がいかに弱いかを列挙します。
※   海洋汚染に対してとてもデリケートなクジラたちの特性の数々

食物連鎖の上位にあるので、汚染物質の生体濃縮が働く。歯クジラ類でとくに深刻。同じ理由で、餌生物の直接的被害の影響を最もシビアに受ける。

3.化学物質汚染_1

投稿者: capt_paul_watson 投稿日時: 2008/06/09 08:20 投稿番号: [30989 / 63339]
○人類が招いた化学物質汚染
  ニンゲンの手によって作り出された化学物質は、商品化されたものだけでも合計10万種類に上り、そのリストには毎年千〜2千種類が新たに付け加えられています。中には、もともと天然に存在する量に匹敵するほど大量に生産されるものもあれば、自然界にまったく存在しない人工の合成物質もあります。多くのものは二〇世紀の前半までは地表上にほとんど存在しておらず、ここ半世紀足らずの間に"汚染"という形で急速に広まりました。有機化合物の世界全体の生産量は、1950年には700万トンだったものが、35年後の1985年には35倍の25000万トンへと膨れ上がっています。そうして生産された化学物質の大部分は、最終的には環境中に放出されることになります。

○汚染物質の集積場としての海洋環境
  クジラたちの生息環境である海は、工業/農業/都市生活排水の流れ込む場所であり、殺虫剤や除草剤、工場や輸送機関の排気に含まれる大気汚染物質も、すべて行き着く先は海です。散布された農薬は、空気中を微粒子として漂い、風に乗ってはるか南極にまで運ばれ、いずれアザラシやペンギン、クジラたちの体内に取り込まれることになります。その中には、先進国で使用・製造が禁止されていながら、マラリアなどの伝染病が猛威を振るう途上国で未だに使われ続けているDDT等の危険な殺虫剤も含まれています。土壌中の汚染物質もまた、地下水や河川などの水脈を通じて海へと到達します。これ以上処理できない固形の廃棄物は、直接ニンゲンの手で海際に埋め立てられたり、海中に投棄されます。海はまさしく"汚染物質の最終処分場"と化しているのです。

○複合汚染の恐怖
  化学物質が生態系に及ぼす定性的な影響としては、多様性の損失とそれに伴う安定性の低下が挙げられます。とくに長寿命の大型動物が欠落していく一方、短寿命の小型動物は個体数が大きく変動し不安定になります。個々の動物に対しては、行動や形質の異常として現われ、死亡率の増加や繁殖率の減少へとつながります。
  化学物質の多くは、単独で生物に対し有害な作用を及ぼすのみならず、複数の化学物質を合わせて摂取することにより、その毒性が数段強まる可能性があります。単独では無毒だったものも、その毒性を抑える役目を果たしていた酵素を別の物質が破壊するといった具合に、新たな毒性が出現するケースもあります。しかし、そうした化学物質同士の相乗効果については一部の例が知られているにすぎません。私たちの日常生活で氾濫する無数の化学物質が、組み合わされたときにどのような悪影響をもたらすかは、まったくの未知数といえます。海こそは、それらの化学物質が実際に混じり合う場所であるということを、肝に命じておく必要があるでしょう。

2.オゾン層破壊

投稿者: capt_paul_watson 投稿日時: 2008/06/09 08:18 投稿番号: [30988 / 63339]
  人体に無害で有用な物質として、多岐にわたる用途で使用されてきたフロンでしたが、難分解性のこの物質が成層圏に達し、紫外線から生物圏を保護する重要な役割を果たすオゾン層を破壊することまで、科学者は予見することができませんでした。化学物質の自然界での挙動について知るには、私たちニンゲンの科学はあまりにも未熟に過ぎたのです。
  南極上空に出現しているオゾンホールから降り注ぐ有害な紫外線は、ホールが出現する以前に比べて1兆倍になったともいわれます。南極の多様な生物群集を育む海洋表層の植物プランクトンやオキアミなどの甲殻類の幼生は、紫外線に対して非常に弱いことが知られています。南極海の植物プランクトンが主にこの紫外線が原因で減少しているという報告もあり、影響はクジラを含む南極の生態系全体に及ぶと予想されます。
  鯨類自身の皮膚も、陸上の哺乳類に比べ紫外線には特に弱いことが知られています。といって、潮吹きのとき日傘を差すわけにもいきませんし・・。呼吸や捕食のために海面直下に滞留する時間の長い種は、皮膚ガンにまでならずとも、皮膚の炎症による感染症や免疫系の異常を訴える個体も出てこないとは限りません。
  フロンを始めとするオゾン層破壊物質については、国際条約により厳しく制限されるようになりましたが、既に大気中に放出された分については、分解されるまでに何十年もの歳月がかかります。地球温暖化や野生動物の保護など多くの環境問題についても、手遅れになる前に対策をとることの重要性を示す事例といえます。

1.地球温暖化

投稿者: capt_paul_watson 投稿日時: 2008/06/09 08:17 投稿番号: [30987 / 63339]
地球温暖化の海洋ないし南極の生物圏に与える影響は非常に広範で甚大なものとなる恐れがあります。真っ先に絶滅するであろう種の候補としてホッキョクグマがよく例に挙げられますが、クジラたちも深刻さの度合いでは引けを取りません。南極で大きな氷山が融けて海に流れ出す映像を、皆さんもニュースでよくご覧になるでしょう。氷床の流出を止める栓の役割を果たす大陸周辺の棚氷の面積が縮小してしまうと、氷床が一気に崩壊していく事態も考えられます。それによって周辺海域の塩分濃度や水温が大きく変化し、南極の生態系を支える食物連鎖の最下段にあたる藻類の増殖、冬季のアイスアルジーの形成阻害など大きな影響をもたらします。ひいては、それを捕食するオキアミ、またそれを捕食するクジラをはじめとする多数の生物群集に大きな混乱を引き起こすでしょう。そうした場合に、シロナガスクジラはもちろんのこと、捕鯨関係者が"海のゴキブリ"と揶揄するミンククジラでさえ、ペンギンやアザラシ、魚やイカなどの他の競合種よりは一足先に絶滅の淵へと突き進むことになるでしょう。
  もう一つのクジラに関係する温暖化の影響は、低緯度の沿岸に棲むイルカやクジラたちに関わるものです。海水温の上昇は、富栄養化とともに、赤潮の原因となる一部の褐虫藻や藍藻、ウイルスなどの増殖を招きます。これらのうちには、ヒトを含む哺乳類に死に至る強い毒性を持つ種類もあります。鯨類の場合、噴気孔からこれらの一部が体内に入り重篤な症状を引き起こす高いリスクを持っています。毒性がないものでも、種構成の単純化や酸欠など様々な問題を引き起こすことがあります。とりわけ、こうした海域で繁殖するザトウクジラやセミクジラなど一部のヒゲクジラにとっては、抵抗力の弱い未成熟個体の死亡率増加につながる要因となるでしょう。
  そして、地球温暖化が行き着くところまでいった暁には、地球全体の大洋の底を取り巻き、気候変動にも大きな役割を果たしているとされる海水の大循環に異常が生じ、最悪停止して海が成層化してしまう破局的な事態も予想されます。その影響を真っ先に被るのは、深海からの湧昇流に栄養塩類の供給を依存している南極海の生態系に他なりません。鉛直の循環がなくなってしまうと、海水表面の温度がぐんぐん上昇していくことになり、成層化に拍車がかかります。そして、藍藻類の爆発的な増殖により、急激に海中の溶存酸素が消費し尽くされ、ほとんどの海洋生物が死滅することに──。温暖化を引き起こすもととなる化石燃料の石油は、かつて地質時代の一時期にもそうした温暖化による"海洋無酸素事変"が起こった結果、大量の藻類の屍骸が沈降・堆積したことにより生成されたとの説が有力です。そのような環境では、クジラや海鳥はおろか、魚ですら生き残ることは不可能です。
  日本近海に棲む生物相とその分布の変化、あるいはエチゼンクラゲやトビエイの大繁殖など、私たちの周辺の海でもいま様々な異常事態が起こりつつあります。ミンククジラの生態に限らず、海の生物圏に人類にとって未知の部分があまりにも多く残されている中で、今後温暖化が進行していった場合にどのような変化が起こりうるのか、そのすべてを予測することはまったく不可能です。
  海洋では、各種の藻類やサンゴなどが石灰として海中に溶け込む二酸化炭素を固定し、一時的に在庫を持つことで、森林と同様に温暖化を抑制する働きを担っていることが、最近の研究で明らかになりつつありますが、温暖化による白化現象によるサンゴの減少に見られるように、このまま人類の活動による温室効果ガスの排出が続けば、温暖化をますます加速する可能性もあります。このほかにも、深海中のメタンハイグレードの解放、極地方の氷の減少に伴うアルベド変化など、海洋と極地の環境は温暖化を促進する"正のフィードバック効果"に大きく関わっています。

クジラの科学は生物学? 資源学?_3

投稿者: capt_paul_watson 投稿日時: 2008/06/09 08:11 投稿番号: [30986 / 63339]
  もっとも、日本の水産業におけるこれまでの資源管理も、蓋を開けてみれば到底誉められたものではありません。スケトウダラなどの底魚にしろマイワシなどの浮魚にしろ、現行の漁獲量管理(TAC)制度さえうまく機能しておらず、それぞれの魚種の研究者の間では不信と批判が噴出しているのが実情です(インターネットを検索するだけでもたくさん引っかかるので、興味のある方は調べてみてください。当然ながら、皆さん捕鯨に関するスタンスとは無関係です)。
  資源管理の成否は、対象魚種の性質・生態の違いというより、むしろ漁業者の側にサステイナビリティの必要性を理解し科学者の助言を受け入れる自己規制力があるかどうかにかかっています。秋田のハタハタのケースのように、数年間のモラトリアムさえ我慢できるモラルを備えていてこそ、初めてうまくいくものです。しかも、漁業の当事者だけではどうにもならない状況もあります。近隣や異種漁協間の軋轢、密漁、輸入品の台頭による圧迫、小売・消費者の無理な要求、不明な部分も多い魚種交代のサイクル、海流の変化やエルニーニョ、さらに地球温暖化の影響なども加わってきて、到底一筋縄ではいきません。そして、現場で働いている漁業者や研究者にも、そうした限界を十二分に理解している方々がおられます。それ故に、現実を見ない水産行政の無策に対する失望と不満の声も大きいのです(こちらも参照)。
  翻ってみると、鯨類資源学は失敗の連続で成功例がありません。実績がありません。捕鯨産業をコントロールする能力を発揮した試しがないのです。そして、今後もその見込みがあるとは、筆者にはまったく思えません。なぜといって、たった1年すらモラトリアムを厳守できず、自らの過去を一切振り返ることなく、国民に対して資源管理の困難さを説明する責任を放棄し、あまりにも現実離れした楽観論ばかりを振りまいているからです。業界にべったり寄り添い、鯨肉の売上に依存しておきながら、今後商業捕鯨が再開されたとてまともに監督できるはずなどないことは、誰の目にも明らかです。C・W・ニコル氏の比喩を借りるなら、親猫(共同船舶)に魚の番ができるかどうか、仔猫(鯨研)に見張らせるようなものです。そのような鯨研流資源学を水産資源学の一部門、というより代表格として世界に向けて発信することは、日本の漁業資源管理が"なってない"ことをアピールするも同然です。管理能力の欠如によって、複数の野生動物種を次々と絶滅危惧種へと追いやり、未だに十分な回復が見られないという厳然たる事実がある以上、日本の鯨類学はむしろ水産資源学にとって最悪の問題児であり、汚点でしかありません。
「うちらがやってるのは生物学じゃなくて資源学ですから、別にネイチャーやサイエンスが載せてくれなくたって、科学として劣っているわけじゃないんですよ──」
  水産学周辺の有識者を担ぎ出し、そんなふうに資源学としての体裁を繕ってPRをしたところで、実態が何も変わらない以上、日本の調査捕鯨の科学性に対する評価も変わりはしません。ジャンルを移し変えても、"お山の大将"が別のお山に移っただけ。世界の中で完全に孤立した"鯨髭の塔"に閉じこもるのをやめないことには、日本の鯨類学はいつまで経っても一流の科学とはみなされないでしょう。
  国内各地でホエール・ウォッチングが興隆し、野生動物としてのクジラに対する市民の関心が高まる中、鯨類学の分野に進みたいという若者も増えてきています。しかし、残念ながら日本には、「欧米と同じように野生動物としてのクジラを純粋に研究したい」「フィールドで生きたクジラを観察し、まだまだ未知の部分が数多く残されている彼らの生態に迫りたい」という志を持った人材を受け入れる受け皿がまったく存在しません。捕鯨業界への忠誠を誓わないことには、日本で鯨類学者として食べていくことは不可能に近いのです。日本近海に生息する鯨種の多くで、生物学的な観点からの研究が海外に比べ大きく立ち遅れているというのに(こちらも参照)。
  これもまた、捕鯨推進政策が招いた、日本における生物学の発展と国際貢献の足を引っ張るあまりにも大きな不利益といえるでしょう──。

《参考文献》
JanJanNews   調査捕鯨「減産」は妨害活動のせいなのか?
「捕鯨ナショナリズム煽る農水省の罪」(『AERA』'8/4/7)

クジラの科学は生物学? 資源学?_2

投稿者: capt_paul_watson 投稿日時: 2008/06/09 08:10 投稿番号: [30985 / 63339]
  IWCで商業捕鯨のモラトリアムが決議・施行され、日本政府はどうにかして鯨肉市場を存続させようと、国際捕鯨条約の抜け穴を活用して調査の名を借り数百頭レベルの捕獲を続けるという"裏技"を編み出しました。こうして致死的研究としかつめらしく銘打ったものの、規模が縮小しただけで実態は何も変わらない擬似商業捕鯨が20年間にわたって続けられてきたのです。そして、成り立ちを考えれば当然の帰結でしたが、科学的アプローチの一つとして捉えたとき、年を重ね、規模を拡大する毎に、調査捕鯨の信用性、確実性、有用性はいずれも著しく低下していったのです。
  仮にも科学研究を旗印に掲げる機関である鯨研としては、科学としてのステータスがこれ以上下がることは避けたいところでしょう。さりとて、調査活動のメインが"捕鯨"であり続ける限り、世界の生物学界が受け入れてくれる余地はなさそうです。ならばいっそのこと、生物学の一部門としての認知はこの際あきらめ、「水産資源学としての鯨類学」を売り込むことで権威性を高め、復権を果たせないか……。鯨研が別名を用い、クジラと切り離されたところで"資源学の殿堂"をこしらえた裏には、そんな思惑も読み取れます。いくら看板をかけ替えたって、サイトも番地も同一で、水産庁が音頭をとって同じメンバーが運営してるんじゃ、つるんでいることは誰が見たってバレバレですが・・。
  実際には、一般市民やマスコミの間では、「クジラの科学といえば生物学」というイメージがあります。一方で、資源学については名前すら耳にしたことがない方も多いでしょう。調査捕鯨も「当然"生物学の調査"をやっているのに違いない」と思っているわけです。しかし、IWCにも科学雑誌の編集委員にも「たいした内容じゃない」と調査捕鯨の科学的意義を否定される中、生物学としては海外でまともな扱いを受けていないことが、いずれ国内でも知れ渡ってしまうのは時間の問題です。その前に、資源学を生物学とは異なる歴とした科学の1ジャンルとして確立させ、捕鯨を支える納税者にも認めさせないと……。現段階では関係者の交流や情報交換にとどまっていますが、センターや談話会の活動にはそうした動機も含まれているでしょう。
  確かに、もともと鯨研所属の科学者が中心となった日本の鯨類学は、動物学や植物学、もしくは生態学や行動学、進化系統学などのいわゆる生物学とは、近いようでいてまったく間口を異にする学問です。その研究の目的・目標は、クジラの適切で持続的な管理に必要な知識や法則を明らかにし、捕鯨会社に提供することです。性格としては、まさに農学や水産学の1分野に他なりません。
  しかしそれでもなお、鯨類資源学と商用魚を中心にした漁業資源学とは、同じ水産資源学として簡単に一括りにしてしまえるものではありません。両者の間で応用が利くと本気で考えている研究者だって、実際にはいないでしょう。日本の鯨類学者の中には、「ミンククジラは海のゴキブリ」などという非科学的な言葉を平気で使う方もおられますが、クジラがゴキブリならほとんどの魚が"海の大腸菌"のレベルになってしまいます。。繁殖は最短でも年に1頭、性成熟までこれも最低10年近くかかる海棲哺乳類のクジラと、年数百から数百万という卵を産み、長くても数年で成熟する魚とでは決定的な差があります。オキアミを食べるタイプのクジラは二次捕食者どまりではありますが、繁殖・捕食・社会形態から考えてもK種タイプの明らかな高次捕食者です。汚染物質の蓄積濃度の高さもその証拠といえます。生態系における位置付けも、個体数の変動パターンも、魚とはまったく異なります。両者を「同じ俎板の上でさばこう」というのが土台無理な相談なのです。そうでなかったら、南氷洋捕鯨史はここまで悲惨な道をたどりはしなかったでしょう。

クジラの科学は生物学? 資源学?_1

投稿者: capt_paul_watson 投稿日時: 2008/06/09 08:09 投稿番号: [30984 / 63339]
──日本の鯨類学の牙城が抱える悩み──

20008/4に入って、日本鯨類研究所のHP上に水産資源管理談話会のコーナーが開設されました。これは鯨研併設の研究機関である水産資源管理センターが主催するものです。名前だけ一見すると、同センターはクジラとは直接関係のない水産系の外郭団体のように見受けられます。フィリピンにある第三世界の漁業や開発の問題に取り組むNPO、国際水産資源管理センター(ICLARM)とも非常に紛らわしいのですが・・。HPの記載によれば、水産関係の研究者などを中心に登録会員は300人ほど、主な活動内容は毎年数回勉強会や講演を開き、会報を発行すること。クジラのクの字も出てこない組織を鯨研がかけもちで運営する背景には、一体何が隠されているのでしょうか?
  いま、世界の権威ある科学誌で、鯨研発の論文が掲載を拒否されています。日本の鯨類学は、科学の分野として三流の扱いを受けてしまっているのです。研究者にとってはまさに非常事態、屈辱以外の何物でもないでしょう。いまや彼らの発表の場は、「鯨研通信」のような内輪向けの"同人誌"しかないありさま。実際のところ、現行の致死的研究/調査捕鯨のスタイルを何年続けようと、生物学的に目覚しい有意義な発見はまったく期待できません。
  さらに、IDCR(国際鯨類探査十ヵ年計画)の3周目では、日本の捕鯨推進派にとって予想を大幅に裏切る非常に少ない目視数しか得ることができませんでした。このため、水産庁の担当者も会見で「氷縁に集まってるから本当は少なくないハズなんだ〜( -- ;」と悔しまぎれの言い訳に終始する始末。ことあるごとに「ミンククジラは76万頭!」と吠えてきたもともと薄弱な根拠が、ここへきてガラガラと音を立てて崩れ去ってしまったのです。
  以前から指摘されていたことですが、南極海のクロミンククジラについては、分布パターンに非常に大きな性差・年齢差があります。また、海況による違いも生じてきます。浮氷群や大陸氷縁からの距離によって群れ・個体の数に偏りがあり、パックアイスのサイズ、密度(混み具合)などの要素が有意なパラメータとして働き、しかも性差や年齢差がここにも絡んでくる──となると、現在目視に使われている発見率の補正計算式(素人には十分煩雑ですが・・)はもう役に立ちません。検証可能な実測値がないので、新たに式を作るのも至難の業です。そのうえ、夏季の索餌期間中の移動もランダムではありえず、そこにも個体のタイプによる傾向の違いが必ずあることでしょう。もはや有用な総個体数を算出することなど不可能となってしまったのです。この点は、IWC科学委でも認識されているはずです。
  ランダムサンプリングのランダム性が"採集"作業でもあてにならないということは、すなわちポピュレーションの推移を調べるうえで、致死的調査のデータが無用の長物になってしまうことを意味します。となると、継続的モニタリングと称して年間数百頭〜千頭に及ぶ捕殺を維持する必然性もなくなってしまいます。今期を含む近年の調査報告では、雌雄の捕獲数がほぼ同数で、分布に偏りがある中では返って不自然な、あたかも"作られた数字"であるかのような印象がありました。また、ナガスクジラについてはもともと計画数が10頭どまりで、今期はゼロでしたが、母船での解体作業に支障のないサイズのものを選択的に捕獲していた疑いが持たれています(JANJAN記事参照)。まあ、そもそもナガスを捕獲対象に含めたのは、文化人か政治家の中にいる"尾の身マニア"から「寄付してやるから食わせろ」と裏で頼まれ鯨研側が配慮しただけではないかと、筆者としては勘ぐっているのですが・・。クロミンクについても、データのランダム性を追究する、あるいは厳密に守る意義が薄れてくれば、本来の商業捕鯨事業者としての要求が強まってくるのも自然の流れでしょう。鯨肉歩留の低い未成熟個体なんて捕りたくもないのが本音でしょうから・・。

公共事業生成物の私物化/お土産慣習

投稿者: r13812 投稿日時: 2008/06/09 07:58 投稿番号: [30983 / 63339]
>日本の漁業船はなんでもみんな現物の分け前をもらえるのを知らん奴は捕鯨を語る資格なし。

えーとですね、現在においては共同船舶は実質“公益法人”なのですよ。

(なぜなら100%公益法人出資の会社だからです)

でこの調査捕鯨なるものは「公共事業」ですから、したがって

その公共事業生成物の一部を無料でいただくということは

公共事業生成物の私物化を意味します。

当然、許されざることだとは思いませんか?

科学レベルの低さがバレるのを恐れるから

投稿者: r13812 投稿日時: 2008/06/09 07:43 投稿番号: [30982 / 63339]
>調査捕鯨を実施した日本の国の知的財産権、軽々と公開してもらいたくない。

そりゃ普通の企業ならその言い分も理解できますが

この調査捕鯨なる科学捕鯨はその科学的正当性を広く知ってもらう必要があるはずなのですよ。

そのためには生データを科学委員会に提出し他の科学者たちの追認(追試)を受ける必要があるのですよ。

自分たちの科学性に自信があるのなら生データを公開すべきなのです。


いまどき「殺さないとわかんねえ!」と言ってるこの業界の御用学者さんたちの科学レベルを考えるならば

・・よほど自信がないのでしょうね。w

低レベルさがバレたらこりゃかなわん、と。w

Re: r 君はどこいったの?

投稿者: r13812 投稿日時: 2008/06/09 07:21 投稿番号: [30981 / 63339]
まあとにかく捕鯨派のウェブサイトの鵜呑みはしないことです。

自分たちにとって都合がいいことしか、あるいは

都合がいい言い方しかしませんから。

Re: 横失礼Re: 捕鯨再開に向けての問題

投稿者: r13812 投稿日時: 2008/06/09 07:17 投稿番号: [30980 / 63339]
>SOWERはIWC科学委員会の提案で南氷洋、西太平洋は日本が主体になってやってるじゃないですか。

「日本が主体」っていうのは船員及び船舶に関して。


>RMPの主体であるCLAを北洋の目視観測データに適用した結果から自然死亡率がマイナスになったということでRMPが未完成である、それの改訂のためのディスカッションが京都の前の総会の科学委員会の最重点項目だったでしょ。

違う、まったく違います。

というか意味不明に近い。

「自然死亡率がマイナスになった」ではなく「自然死亡率がマイナスを含む」であり、また

そのように評価されたのは京都の前の総会の科学委員会ではなく一昨年東京での科学委員会であったわけだし、

しかもそれがどうしてRMPに関係あるのかと・・意味不明。

ローランさん、知ったかぶりはあとで恥をかきますぞ。

「繁殖能力」は知る必要がありません

投稿者: r13812 投稿日時: 2008/06/09 07:06 投稿番号: [30979 / 63339]
>鯨資源を恒久的に利用するためには、どうしても生息数と繁殖能力は、ある程度把握しておく必要がありますよね。

ところがどっこい「鯨RMP資源管理方式」だと

その「繁殖能力」は知る必要がありません。

「捕獲数実績(既知)」と「生息数(目視)」だけを必要とします。

つまり“クジラを殺す必要はない”ってことなのです。

「自然死亡率」について

投稿者: r13812 投稿日時: 2008/06/09 06:49 投稿番号: [30978 / 63339]
この「自然死亡率」(南極海ミンククジラ)の推定が南極海調査捕鯨の第一義的目的だったのです。

で一応業界側は0.04なる数値は出したには出したのですが一昨年の東京での科学委員会特別会合において

「自然死亡率は信頼区間が広すぎるがゆえ事実上、未知と言える」と評価されたというわけなのです。

事実上未知、つまり結局「自然死亡率はわかんない」と。


[IWC科学委員会報告書]
The estimation of this parameter was the main objective of
JARPA when the programme was initiated. The natural
mortality rate estimates from JARPA data alone (Tanaka et
al., 2006) (SC/D06/J13), were, at around 0.04, within the
plausible range, but the confidence limits (from below zero
to above 0.10) spanned such a wide range that the
parameter is still effectively unknown.
http://www.iwcoffice.org/_documents/sci_com/SCRepFiles2007/59-Rep1.pdf
この特性値の推定がプログラム開始時のJARPAの主要
目的だった。JARPAデータのみから得られる自然死亡
率は0.04であり、これ自体は信じられる範囲内に収
まっている。しかしその信頼限界(下限0、上限0.10)
は非常に広く、事実上この特性値は未知である。


そして信頼区間がマイナスを含むについては。



[IWC科学委員会報告書]
The high standard error implies that the confidence interval extends
from negative values to greater than 0.10.
http://www.iwcoffice.org/_documents/conservation/SC-59-Rep1.pdf
高い標準誤差は、信頼区間がマイナス値から0.10以上にわたることを含意している。


ちなみに「自然死亡率」がマイナスの可能性を含むってことは

“不老不死のクジラ”がいる可能性があるってこと。w

「増えすぎ」なる言質につて

投稿者: r13812 投稿日時: 2008/06/09 06:19 投稿番号: [30977 / 63339]
こういうことを言っているのはクジラ学者ではなく

霞ヶ関さんとかクジラに関係ない提灯学者さんとかですよ。

そう言って国民を煽るというわけです。


たとえば南極海ミンククジラが「増えた」あるいは「増えすぎ」なる

(科学的に合意された)証拠というものはありません。


つまり「増えすぎ」は政治的言質であり科学的言質ではないってこと。

だまされないように。


なおちなみに今月の捕鯨総会で南極海ミンククジラ「76万頭から“半減”」ってことでの発表が行われるかもしれません。

“半減”うんぬんで議論されている昨今、「増えすぎ」うんぬんを言ったら笑われるってことです。

(ただしこの“半減”は生物学的“半減”ではなく統計学的“半減”ってこと)

SOWER/IWC目視調査とは

投稿者: r13812 投稿日時: 2008/06/09 06:02 投稿番号: [30976 / 63339]
>IWC主催のSOWER目視調査そのものは信用できるものなんでしょうか?

調査員が捕鯨国反捕鯨国混在であり、かつ

日本人の船員及び日本の船を使って行われるのだから(共同船舶)

ま一応、信用できるんじゃない?


>以上はr13812さんの過去の投稿内容なんですが、結局のところ、誰もまともに鯨類の生息数を確認できていないんでしょうか。

もちろん一生“生物学的”には確認することはできないでしょうね。

でもまあ一種、目安として“統計学的”には確認することができるというわけなのです。

Re: r 君はどこいったの?

投稿者: crawlingchaos_g 投稿日時: 2008/06/09 00:29 投稿番号: [30975 / 63339]
ヨコから失礼します。

>せっかく誠意のある解答をしたのに・・・何の反応も無しなのかな?私の答えに納得したと思って良いのかな?

rちゃんは昔から(以前は”kujira77777”名義で投稿してました)分が悪い話は逃げます。
そして、何食わぬ態度で同じ発言を繰り返します。

Re: 捕鯨再開に向けての問題

投稿者: oosanbasaka 投稿日時: 2008/06/08 23:55 投稿番号: [30974 / 63339]
私なんて3週間前まで何も知りませんでした。今でも分からないことだらけです。ただただ、子供達の将来の食料が心配なだけ・・・。あと立場の弱い人への誹謗中傷が許せなくて、他の皆様にご迷惑を掛けるようなことばかりしております。
私が分からないところで困っていたら、お助け下さい。お願い致します。

Re: クジラって?

投稿者: gondawara_yuji 投稿日時: 2008/06/08 23:53 投稿番号: [30973 / 63339]
◇upybvsfvsjdbfonagf=rutorariaの独り芝居か?

■urutoraria>海で生活する鯨が腹一杯魚を食べようと鯨の勝手だ。
鯨の食料である魚を横取りするに飽き足らず、鯨を殺せと騒ぐ輩がいるのは人類の恥だ。
おそらく何も得るものはないだろう。<

◇相変わらず、可笑しな文章を書いとるの〜(^0^)〜
鯨を殺せと騒いでいる人が何処にいるんだ?

オマエ、こんな幼稚な投稿をして、何か得るものがあるのか?

Re: 捕鯨再開に向けての問題

投稿者: cgtbx039 投稿日時: 2008/06/08 23:51 投稿番号: [30972 / 63339]
roranjapanさん、oosanbasakaさんへ
学の無い私の投稿内容で、不備、不足な面でのフォロー的回答、誠にありがとうございます。

図書館やネット検索で捕鯨関連のことを調べても、なかなか単語一つの意味を理解するだけで時間がかかる馬鹿者です。

時々間違った情報から、見当はずれの投稿をするかもしれませんので、その時は、ご迷惑でしょうが、ご指導よろしくお願いします。

r 君はどこいったの?

投稿者: oosanbasaka 投稿日時: 2008/06/08 23:48 投稿番号: [30971 / 63339]
せっかく誠意のある解答をしたのに・・・何の反応も無しなのかな?私の答えに納得したと思って良いのかな?

Re: 日本人って皆鯨を食べてるの?

投稿者: gondawara_yuji 投稿日時: 2008/06/08 23:27 投稿番号: [30970 / 63339]
>牛や羊を食べるのは良くてどうして鯨を食べてはいけないのか。もっともな疑問だと思いますよ。   日本人がよく食べている牛や豚、鶏も産ませたり、飼育、と殺の過程を考えるととても哀れ。   ボクはベジタリアンだから個人的には鯨も他の動物も同じ。    だからと言ってそれを肉食を楽しんでいる人に押し付けるつもりはない。    だけど鯨の多くの種はその数を減らしていて、「美味しいから食べるのを止められない」という理由で捕るのは間違いだと思うね。<

◇『美味しいから食べるのを止められない』と誰が言ったの?

◇捕鯨賛成派の殆んどの人は、日本で昔から食べられている鯨を、
牛や豚など他の食肉と区別しないで食べたいと言っているのである。

Re: 横失礼Re: 捕鯨再開に向けての問題

投稿者: roranjapan 投稿日時: 2008/06/08 23:24 投稿番号: [30969 / 63339]
>IWC主催でSOWER目視調査をやっております。

SOWERはIWC科学委員会の提案で南氷洋、西太平洋は日本が主体になってやってるじゃないですか。もっとよくレポートを読むこと。

RMPの主体であるCLAを北洋の目視観測データに適用した結果から自然死亡率がマイナスになったということでRMPが未完成である、それの改訂のためのディスカッションが京都の前の総会の科学委員会の最重点項目だったでしょ。
あのときにあなたはコレに答えぬまま雲隠れしたんじゃないですか?

Re: ローランさん。時間があれば教えてくだ

投稿者: oosanbasaka 投稿日時: 2008/06/08 23:21 投稿番号: [30968 / 63339]
ありがとうございます。何となく怪しいなぁとは、自分が探した文章でも想像しているんです・・・・ご都合が付いたらまた教えてください。

Re: 横失礼Re: ●祝!鯨トピオススメ落ち(^

投稿者: cgtbx039 投稿日時: 2008/06/08 23:18 投稿番号: [30967 / 63339]
なるほど、はっきりと生息数が判らないからこそ、人為的な生息数の操作がおこなわれやすい事になるんですね。

しかし、鯨資源を恒久的に利用するためには、どうしても生息数と繁殖能力は、ある程度把握しておく必要がありますよね。

それにしても鯨類の科学調査ってのは、人の主義、主張でいくらでも改ざんがされたり、解釈が変わったりしてるもんだと驚きました。

IWCには、感情的な判断ではなく、正確な科学的な判断をして欲しいし、それを妨害する者を、しっかりと排除していただきたい。

Re: ローランさん。時間があれば教えてくだ

投稿者: roranjapan 投稿日時: 2008/06/08 23:09 投稿番号: [30966 / 63339]
>RMP開発(合意1992年)

分かる範囲でしたら喜んでお教えしたいんですが今モデムが不調でDLもUPも遅くて途中でパソがGive Upしちゃうんです。も少し待っててね。

Re: 捕鯨再開に向けての問題

投稿者: roranjapan 投稿日時: 2008/06/08 23:04 投稿番号: [30965 / 63339]
>えーとですね、たとえば「自然死亡率」はマイナスの可能性も含むっていう

そらおそろしく信頼区間も広いやつでして。w

非致死調査、目視観察だけの調査という足かせの元でやればどこがやろうと資源の推定はむずかしい。だから改良したCLAをが討議されたんでしょ。
元の式はどんな式で、自然死亡率がどんな係数で出てくるの?
それが分からなければ自然死亡率がマイナスになる意味がわからないけど、あなたはしってるの?

しかしそれを科学委員会が非難したとか無価値なものだとは言ってない。
コレは以前このトピであなたの英語が間違ってるという指摘をしたはずだけど。
後で見たらあれはGPのホームページに出てた(爆)

そのレポートがほかのどこかにあるなら、どこにあるのかまず明確にすることです。

Re: マグロ養殖が世界を変える

投稿者: gondawara_yuji 投稿日時: 2008/06/08 23:03 投稿番号: [30964 / 63339]
>この間まで肉食に舌鼓を打っていた人々が、いきなり完璧な菜食主義を実践するのは難しい。
  乳製品や卵、魚などを摂りながらの菜食となるだろう。
  世界でマグロの養殖が始まれば、脱肉食への大きな一歩になり得ると期待する。<

◇オマエ、何を言ってんだ?   狂った妄想や独り言は他でやれ!!
このトピックには狂った奴が二人いるが、オマエも分身か?

RMPと調査捕鯨禁止 関係あるの?

投稿者: oosanbasaka 投稿日時: 2008/06/08 22:57 投稿番号: [30963 / 63339]
さて、ミンククジラの資源の頑健さが既に包括的資源評価によって確認され、捕獲枠算定方式も完成されたとあっては、商業捕鯨が再開されかねないので、反捕鯨国側は1992年にRMS(Revised Management Scheme − 改訂管理制度)という監視・取締制度が完成するまで商業捕鯨を再開しない事を提案し、多数決で採択された。国際監視員制度などはすでに70年代から適用されており、その他の操業管理上の細目などは通常の漁業交渉などでは数時間の討議で決まる類のもので、本来数年を要する代物ではないのだが、「鯨のような大きくて美しい動物を食べる必要はない」(1991年、オーストラリア政府代表のピーター・ブリッジウォーター(Peter Bridgewater))とか「捕鯨を禁止させる科学的な理由はもうないから倫理的な理由で反対していく」(1991年、アメリカ政府代表のジョン・クナウス(John Knauss))という、条約目的とは異なった文化帝国主義的な動機で政策を決めている国が多数いるのがIWCの現状であるから、反捕鯨側はRMSの審議を遅らせる戦略によって商業捕鯨の再開を阻もうとしている。さらに南氷洋を鯨のサンクチュアリー(聖域)にする事によって捕鯨再開を阻む事を企て、サンクチュアリーの設定には科学的認定に基づく、というIWCの条約第5条第2項を無視して科学委員会の勧告もないまま強引に多数決でもって1994年に成立させている。

なお、RMPの明細はNMPに比べて複雑なので、詳細は専門家による解説などにまかせるが(例えば、自身も新しい方式を提唱した田中昌一博士による解説 − 1 、 2 )、簡単に言えば捕獲データに加えて5年に一度義務付けられる資源推定調査の結果をフィードバックさせて、徐々に理想的な捕獲枠に近づけていこうとするもの、ということになるだろうか。また、系統群についての知識の誤りなどが悪影響を与えないように、様々な安全措置が施されている。実際、RMPが与える捕獲限度が非常に控え目であるため、同種の手法が他の漁業にも適用されるとほとんどの漁業が商業的に成り立たなくなるという事が、1995年4月にIWCの事務局長を呼んで行われたEUの特別公聴会における質疑で話題になっている。

無論「100%安全」であるなどと保証はできないが、そのような事を求めるのは例えて言えば「交通事故がこの世からなくなるまで子供が外出するのを禁止しましょう」というのと同レベルの発想である。「100%安全とは保証できない」のは反捕鯨国でも行われている他の漁業や狩猟における管理手法、果ては他の分野の様々な事柄でも同じであり、捕鯨に関してだけ特別に厳しい基準を要求するのは、鯨可愛さに目がくらんで上での世界中の誰にも殺させたくないという愛好家心理の隠れ蓑としてか、あるいは今世紀中頃までの捕鯨の知識から受けた心理的トラウマ(例えていえば、一度水に溺れた人間が水泳を拒否し続けるような)や、捕鯨に関して嘘と誇張を交えたプロパガンダ情報だけに接してきて自分で各種文献を当たった事がない事からくる思い込み、あるいは捕鯨だけにスポットを当てて他の人間の活動と客観的に比較した事がないというバランスに欠いた思考回路、といったものからであろう。

なお、今現在のRMPの対象はヒゲ鯨類であり、雄が複数の雌とハーレムを形成するなど特異な集団構成を持つマッコウクジラをはじめ歯鯨類は対象外である。

Re: 第二段、クジラって? 

投稿者: cgtbx039 投稿日時: 2008/06/08 22:51 投稿番号: [30962 / 63339]
問題の4だけは、最近のニュースで報道されていました。

長崎がトップで177・4グラム−。調査捕鯨の「副産物」として国内で販売されている鯨肉の都道府県別推計消費量が4日、調査捕鯨を実施している共同船舶(東京)の調査で分かった。1人当たりの年間消費量は長崎、宮城、佐賀、山口、福岡の順。全国平均は50・2グラムだった。捕鯨基地があった地域で消費が多い。(6月4日の朝刊より)

10文字以内の回答は、無理です。

Re: 横失礼Re: ●祝!鯨トピオススメ落ち(^

投稿者: koukouschool_shore 投稿日時: 2008/06/08 22:47 投稿番号: [30961 / 63339]
>結局のところ、誰もまともに鯨類の生息数を確認できていないんでしょうか?

海にいる生き物の生息数はやっぱり確認できないでしょうね…
海を全て干上がらせるか、全ての鯨を殺して1頭ずつ数えるなら話は別でしょうが…
ここが難しい問題ですね…。
絶滅しそうと言われればそうかもしれないし、違うかもしれない。
少なくとも"絶滅危険性"を否定できない…。
まあ、そんなこと言ったら、魚も"絶滅危険性"あるって言われたら否定できない気がしますが…。
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