1939年9月5日 欧亜の戦争連結を企む中国
投稿者: kireigotowadame 投稿日時: 2013/01/17 18:51 投稿番号: [2187 / 2250]
児島襄著
『日中戦争5』
文春文庫
221〜223p
《 五日、米国が中立と中立法発動を宣言すると、あわてた。
欧州戦が日本に不利にはたらくことは、容易に推察できる。
綿糸、木材パルプ、機械、鉄鉱石、クズ鉄、鉄鋼、非鉄金属、化学製品、石油など、
国内生産と軍需産業に不可欠の物資のヨーロッパからの供給がとだえ、
日本としては、翌年の一月に通商航海条約の廃棄をひかえながら、
ますます対米依存度を強めざるを得ないからである。
だが、中国は、もっと不利な立場を強制される。
日本は対米依存とはいえ、米国が中立を守る限り必要物資を買えるし、
買う資力もある。
中国は、しかし、前述したように、通貨不安の事情もあって、
極度の
「金詰り」
状態にあった。
駐ソ米大使館参事官S・グラモンも、すでに七月、
ソ連政府は中国の支払い能力は限界に達したとみなし、
「飛行機千機の要求には百機で対応する」
方針をきめた、と報告していた。
このような状況で、英仏がヨーロッパ戦争に専心して中国援助をひかえることになれば、
中国はますます破産への道を急ぐことになるだろう。
いや、政治的破滅も予想される。
英仏両国が、もし欧州戦に全力をあげるために中国でのトラブル回避を考え、
日本との融和を考えたらどうなるか。
法幣は日本側の通貨攻勢のために無価値になるであろうし、
そのうえに、英仏が日本に妥協して汪政権を承認したら……。
蒋介石は、 「独ソ不可侵条約」
発表のさいにすでに危機感を深め、
米大使N・ジョンソンに、大統領F・ルーズベルトに
日英の接近阻止に努力するよう進言してほしい、と要請していた。
さらに駐仏大使顧維鈞も、駐仏米大使W・ブリットに、
蒋介石の米大統領にたいする依頼として、
①中国を犠牲にする英仏の対日妥協の防止。
②日本にたいする汪政権樹立阻止の働きかけ。
③日中戦争解決のための国際会議の招集。
の三点を、申し入れている。
蒋介石はそこで、 「欧戦爆発」
にともない、
さっそく行政院長孔祥熙、外交部長王寵恵、参謀総長兼軍政部長何応欽、
国防最高委員会議秘書長張群を呼集して、首脳会議をひらいた。
情勢判断とこんごの方針を検討した結果は、次の方策に集約された。
「我国
対欧戦政策之唯一主旨、端在参加民主陣線、以為他日媾和時、
必使中日戦争與欧戦問題
同時聯帯解決也」
要するに、 「欧州大戦」
を
「亜州大戦」
に連結させて、
勝利と戦後経営の優位を確保しよう、というのである。》
これは メッセージ 2185 (kir**gotowa**me さん)への返信です.
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