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盧溝橋事件70 現地に派兵決定の報入る

投稿者: kireigotowadame 投稿日時: 2010/09/23 18:27 投稿番号: [577 / 2250]
寺平忠輔著 『日本の悲劇   盧溝橋事件』 読売新聞社刊
221〜223p

《 重荷をおろした今井武官は、交渉の顛末を松井機関長にも連絡するため、
参謀長を送り終るとすぐ、車をとばせて特務機関にやって来た。

武官が機関の玄関に上って来るのを待ち構えたようにして私が
「今井武官!   天津からお電話です。エライ急ぎの要件らしいですよ」

「アアそう。有難う。どの電話ですか?」
「アッチの電話もコッチの電話もみんなそうです」

「エッ?   アッチもコッチも?」
武官はとりあえず補佐官室の電話にかかった。

先方は天津軍司令部の専田盛寿少佐参謀でお互に陸士の三十期、同期生である。



「タッタいま、停戦交渉がまとまったという事を電話で聞いたところだ。
しかし時すでに遅し、中央は華北派兵を決定したぞ。

もう不拡大なんていっとる時期じゃない。協定の調印は取り止めにしてくれ」
「何ッ?   そんな馬鹿な事が出来るものかッ!

せっかく不拡大にまとまったものをブチ毀せなんて、
いったいそれは軍の意見か、貴様の意見か?

参謀長閣下もタッタいま、交渉がまとまった事を非常に喜ばれて天津に
出発されたばかりだ。軍司令部の中でそんなに意見がチグハブしていて、

どうして国策の遂行が出来るかッ!」
「しかし考えてもみろよ。

これほどまでに思い上った二十九軍、これに断乎鉄槌を加えるチャンスは、
いまをおいてもう絶対にないじゃないか。だからこそ中央は……」



「いかん!   絶対にいかん!   貴公が何といったって、僕は徹底不拡大だ。
ひとり僕だけじゃない。参謀長も特務機関長もみんな不拡大だ。

血気に逸 (はや) って国策を誤るような、馬鹿げた真似は絶対出来ん!
調印はするよ。立派にやって見せる。僕はいま、非常にいそがしいからね。

そんな下らん意見なんか聞いてる暇はないんだ」
ガチャリ、武官は受話器をたたきつけるようにして電話を切った。

その後、武官は機関長と、いまの電話の内容について話し合った。
そして専田参謀に対し、二人は口を極めてこれを難詰するのだった。

(中略)

折りも折り、そこに東京三宅坂、参謀本部から橋本参謀長宛、
軍事極秘の電報が送られて来た。

「内地においては、華北に派遣すべく、目下三ケ師団、動員の準備にあり」

機関長と今井武官は、電文を囲んでにわかに額に皺をよせた。


「これはすでに動員令を下して、部隊が目下出動準備中というのか、
あるいは現地の情勢が悪化したら、動員派兵の用意があるという意味か、

いったいどちらと解釈すベきだろう?」
「もしそれが後者の方だったら問題はないのですが、

前者だとしたら、これから現地で協定を結ぼうとする我々は、
中国側から欺瞞者と罵られても、一言も返す言葉がない事になってしまいます」

「我々が罵られるのはまだ甘んずる事も出来る。
しかし日本そのものが不信不義な国として、烙印を押される事には我慢出来ない」

二人は再び電文を取り上げて、ジッとそれに眼を据えた。》


つづく
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