入って中国人に南京事件真相議論しましょう

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盧溝橋事件61 関東軍から至急官報

投稿者: kireigotowadame 投稿日時: 2010/09/10 18:35 投稿番号: [564 / 2250]
寺平忠輔著 『日本の悲劇   盧溝橋事件』 読売新聞社刊
216〜218p


《 いままで武官室で勤務していた武藤正美機関員が、
紙片一枚握ってアタフタ補佐官室へ駆け込んで来た。

「補佐官殿!   参謀長閣下あて、関東軍から至急官報が参りました。これがそうです」
「何?   関東軍から至急官報だって?   どんな電報だ」 私はジーッと暗号の訳文に目を通した。


   天津軍参謀長   宛

一、関東軍奈良歩兵連隊及び入江砲兵連隊は、昨九日、山海関に集結を完了す。

二、関東軍飛行隊 (一部欠) は、錦州、山海関に集結す。

三、在承徳鈴木混成旅団の主力は、承徳、古北口間に在って、すでに出動準備を完了しあり。

                           関東軍参謀長   発


「ホホウ!   こりゃあ、また関東軍エライ気の早い事をやってるなあ!
しかしこれは今日の会議に非常に大きな波紋を巻き起すぞ。

天津軍は和平交渉の手を差し伸べようとしているのに、関東軍はまるで、
やれやれッ!   といわんばかりに、戦争をケシかけているみたいじゃないか。

ヨシッ!   この電報は早速扶桑館の方に届けてやろう」



午前八時、扶桑館では、盧溝橋事件調停に関する会議が始められた。

列席者は、橋本参謀長、塚田中佐、大木参謀、松井機関長、
和知参謀、今井武官の六名である。

参謀長はまず、和平処理に関する軍の根本方針を説明し、
その後で今度は現地当事者から、事件処理に関するさまざまの意見を聴取した。

ちょうどこの時、さきほどの関東軍参謀長からの至急官報が届けられた。



参謀長は電文内容を一同に披露した後
「こういう電報が発せられてくるにつけても、

今や現地の停戦は一刻の遅滞を許さない切迫した情況にあります。
これはまた、中国側においても、ほぼ同様の状態にある事が想像されます。

したがってこの問題は、巧遅よりも拙速、この方針でいかなければなりません。
いまからその具体的研究に移りたいと思いますが……」



その時、今井武官が発言した。

「お話中ですが、停戦問題の取り決めをするには、
これから中国側ともいろいろ折衝しなければなりません。

また刻々移り変る第一線方面の戦況とも、睨み合せなければなりません。
その上こういった電報連絡の事を考えますと、扶桑館では万事につけて不便を感じます。

会議場所を、一つ特務機関の方へお移しになったらいかがですか」
全員これに賛同して、会議は一応解散、一同車を連ねて特務機関に移動した。

この移動の最中、午前九時五分、豊台から無電による連絡があった。
「第一線の情況悪化す。第一大隊は北京帰還を見合せ、目下出動を準備中」》


つづく
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