入って中国人に南京事件真相議論しましょう

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盧溝橋事件50 攻撃停止命令来る

投稿者: kireigotowadame 投稿日時: 2010/08/24 18:25 投稿番号: [547 / 2250]
一木大隊は永定河を渡って東岸に引揚げ、連隊長と会った。
連隊長は翌朝の宛平城攻撃を指示した。

これは補佐官が話をつける前の事だが、長くなるので、その部分省略。
続きは、「兵の引き離しの話がついた」 との 連絡が来たところから。


寺平忠輔著 『日本の悲劇   盧溝橋事件』 読売新聞社刊
193〜194p

《 その時である。河辺旅団司令部から牟田口連隊の本部に対し、作戦命令甲第六号が、
筆記電話をもって伝達されてきた。

「旅団命令であります」 河野又四郎副官の一語に、牟田口連隊長、
森田中佐の面はサッと緊張した。

「命令を読みます。旅団命令   七月九日午前三時   豊台において」

折り柄の風にカンテラの火が軽くまばたく。副官は持ち前の訥々 (とつとつ) と
した言葉で、一語は一語より力強く朗読を続けた。



一、二十九軍首脳部は軍の要求を容れ、午前五時を期してその部隊を、
   宛平城内より永定河右岸に撤退せしむる事を確約せり。

二、旅団は盧溝橋駅付近に兵力を集結し、中国軍協定履行の確否を監視せんとす……


「また命令の変更だ!   払暁攻撃の計画は中止せにゃいかん!」
牟田口連隊長が疳 (かん)走った声で叫んだ。

森田中佐も残念そうに 「そうですなあ! 準備は全部整ってしまったのに、
この命令じゃ またまた中止しなければなりません」

連隊長は、まだ読みも終らぬその命令を、副官の手から奪うように取り上げると、
眉の間に皺 (しわ) を寄せ 「政策とからみ合った戦争はいつでもこれだ。

純作戦上の要求が事毎に政策のために抂 (ま) げられてしまう。
しかしまあ、不拡大という方針からいえば、これもまたやむを得まい。

ことに相手が無条件で引き退るという事だったら、
大局上からは大いに喜ぶべき現象だからなあ!」



全くその通りである。
折衝機関としては、この協定の締結は、なるほど成功と言い得るかも知れない。

しかし戦闘を本然の任務とする第一線部隊にとっては、こうした情勢の急変、
命令の変転は、実に迷惑千万であって、それがいかに忍び難い苦痛であるかは、

およそ当事者以外には、到底窺 (き) 知し得ない心境であろう。
旅団命令には、さらに次のような内容が示されてあった。



三、歩兵第一連隊は、午前五時、「射ち方止め」 の喇叭吹奏と同時に、
   一部を一文字山東側に留め、主力は盧溝橋駅付近に集結すべし。

四、中国軍の撤退に際し、これに敵対行動をとり、
   また宛平城内に兵を進むることは厳にこれを禁止す
    云々。



第一線の将兵が、手ぐすねひいて待ち構えた攻撃前進の命令は、こうして遂に
下されることなく、それに代って部隊集結のための命令が下されてしまった。

「ナーンだ。攻撃じゃなくて回れ右か!」   「敵はまだ相変らずポコンポコン射ってる
じゃないか。中国軍が約束通り撤退するなんて、そんな事があり得るもんか。何が確約だい!」

夜はほのぼのと明けはなれてきて、いよいよ九日の午前五時になった。
協定による両軍一斉撤退の時刻である。》


つづく
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