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盧溝橋事件44 宛平城砲撃開始

投稿者: kireigotowadame 投稿日時: 2010/08/12 18:26 投稿番号: [534 / 2250]
寺平忠輔著 『日本の悲劇   盧溝橋事件』 読売新聞社刊
170〜172p

《 金振中と吉星文とは、言い合せたように腕の時計を眺めた。
「いまもう五時だ。あとタッタ一時間しかない。これでは何にも出来るはずがない」

「こんな要求を実行しろというのが第一無茶だ。だれがやるものかッ!」
彼等の面には見る見るうちに、激昂と反抗の決意がみなぎった。

その時、桜井顧問がスッグと起ち上った。そして憤然として言い放った。
「それ見なさい!   だからさっきから私がいわん事じゃない。

あの通りサッサと処置しておきさえしたら、いまごろこんなにあわてなくたって
立派に済んだのだ。私はもう何もいわん。貴方達だけで勝手に処置しなさい!」



吉団長も金営長も、桜井顧問の剛胆さには、
今朝ほどからもうスッカリ気をのまれていたのだから、

この一語に対しても一言半句、反駁の言葉は持ち合せていなかった。
彼等は何か、ヒソヒソと話し合いを始めた。

いつもろくろく発言もしない王冷斉が、この時ばかりは身振り手振り沢山に、
一人で何かしきりにしゃべり続けた。

結局彼等は日本軍に対して、一通の回答文をデッチ上げた。「お申し越しの件に
ついては、当方種々、準備の都合もある事なれば、更にあと二時間の猶予を与えられたい」

しかし彼等の本心としては、かりに二時間の余裕が与えられたところで、
撤退を断行しようという肚など全然なかった。

いなむしろ彼等はこの時から、直ちに城壁上の工事の増強に取りかかった。



県政府は布告を発して、直ちに民衆の避難準備に着手した。
もっとも民衆を城外に避難させたら、宛平城は一たまりもなく日本軍に粉砕されるので、

かえって城外に脱出する事を厳禁し、
日本軍の砲撃目標となり易い顕著な建造物のかたわらだけを避け、

城内の一角、比較的安全だと思われる場所を選んで集結を命じたに過ぎない。

気負い立った中国兵と、家財道具を背負い込んだ避難民とは、
狭い宛平城内でゴッタ返しを始めた。

赤ン坊は荷物と一緒にひっ抱えられて、火のつくように泣き喚いている。
足元も危っかしいヨボヨボの老頭児 (ラオトル) が、

持ち得る限りの荷物を担いで、心ばかりが避難所へ避難所へと焦っている
ありさまは、戦争のみじめさを深刻に描き出していた。



牟田口連隊長は再度使を遣わして、桜井顧問や王冷斉、それから金振中に対して出城を求め、
これとの会見を希望したが、この申し出は中国側によって一蹴されてしまった。

「サア、もうボツボツ六時になるぞ。俺達どこか別の所へ場所を変えよう」
桜井顧問、周永業、王冷斉、斉藤秘書等はそろって県政府の応接室を出た。

そして道路を隔った筋向い、かって日本軍の憲兵隊が一時借り上げた
事のある一軒の民家に移動した。

この時である。突如、一行の背後でドカーン!ドカドカーン!地軸も砕けんばかり、
一大爆声が轟いた。とたん、県政府の中から十数名の中国兵が、

ワーツと喚声をあげてとび出して来た。
日本軍大隊砲の榴弾が、宛平県政府正庁に落下したのだ。



県政府を狙った砲弾はタッタ三発だったが、それは三の字形の三棟の正庁を、
一棟一発宛、実に見事に撃ち抜いて、

日本軍砲撃の命中精度がいかに正確無類であるかを示したものであった。
城壁上にあると城内にあるとを問わず、中国兵がこの砲撃によって度肝を抜かれ、

戦意を喪失した事は確かだった。この日、両軍軍使の会見室となった客庁の中は、
椅子といわず八仙卓といわず、調度品の一切は完膚ないまでに爆砕されてしまった。》


つづく
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