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盧溝橋事件35 軍使宛平城を脱出1

投稿者: kireigotowadame 投稿日時: 2010/08/02 18:41 投稿番号: [525 / 2250]
寺平忠輔著 『日本の悲劇   盧溝橋事件』 読売新聞社刊

( 前の所では、王冷斉県長も一緒に出ることになっていたが、王冷斉県長は逃げて、
脱出に加わらなかった。戦争の流れを見る上で不要なので、その部分省略する。)


157〜158p
《 車はやがて東門の内側に横付けにされた。 なるほど城門は鉄扉の内側に
土嚢がギッシリ積み上げられ、城門を開けるためには総がかりでやっても、

三十分や四十分はかかるだろう。一行はドヤドヤと車から降りる。

「林さん!   取あえず城壁の上に上ってみようや。
場所によっては石崖伝いに下りられん事もないだろうから……」

「石崖を伝って外へ下りるのですか?」 林耕宇は少なからずそれを渋っている模様。
その時、城門守備兵が白い角封筒様のものを金振中のところへ持って来た。



「ただいま、盧溝橋駅の鉄路巡警が二人、白旗を掲げてやって参りました。
そしてこの封筒を営長に差上げてくれといっております」

封筒の表書は、宛平城駐屯二十九軍最高指揮官宛となっていて、
差出人は日本軍最高指揮官森田中佐である。

金振中がサッと封を切った。内容は全部中国文で書かれていたが、その意味は


「本日、日華両軍の間、不幸な事態の発生を見るに至った事は、
最も遺憾とするところである。当方としては、事件の不拡大を極力希望する

が故に、今後貴方の需 (もと) めに応じ、何時たりとも休戦に移行する用意あり。
ついては取りあえず、現在貴官のもとに在る、我が方の軍使寺平補佐官、

桜井軍事顧問、並びに貴国側代表林耕宇、王冷斉、及び周永業の諸氏を、
至急城外に派遣せられ、本官と連絡せしめられたし。余は盧溝橋駅付近に在り」



金振中は黙々としてこの書簡を私に示した。私もまた黙々としてそれを読み下した。

「ウン、我々の考えていた事と全然一致している。オイ運転手!
お前これを桜井顧問のところへ持って行け!」

そう命じて私は城門の南側から、城壁上に登り始めた。
城壁には三十名ばかりの中国兵が、点々銃眼によって外に対して銃を構えていた。

東門上に立って城外の景色を眺め渡すと、青々とした野原、森、その間に点在する農家、
午前半日を窮屈な缶詰状態で過した私は、これを見たとたん、

急に籠の鳥が自由の天地に放たれたような気分になって、身はいまなお戦場の
真ッ唯中に在るんだという感じを、スッカり忘れ去ってしまっていた。

今朝程、私が初めてこの城を眺めた一文字山、それがいま、長豊支線のかなたに
青くなだらかに横たわっている。

時々その稜線上を動く人影は、大方日本軍の監視兵か何かだろう。



その一文字山とこの東門とを一直線につなぐ街道、
それをいま、一台の自動車が砂塵を巻き立てて疾駆して来る。

車には明らかにアメリカの星条旗が翻っていた。金振中は

「さきほどから、英国や米国の国旗を掲げた自動車が、盛んにこの宛平城の周囲を
とばせております。恐らく観戦武官か何かでしょう。邪魔になって仕様がないです」

と説明した。
星条旗を掲げたオープンカーは、我々のいる東門のすぐ下にビタリと停まった。

カーキ色の上衣に半ズボンの外人は、この炎天下に帽子もかぶらず
車からとび下りて来た。肩からカメラをぶら下げている。》


つづく
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