入って中国人に南京事件真相議論しましょう

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盧溝橋事件34 兵の離間策を提案3

投稿者: kireigotowadame 投稿日時: 2010/08/01 15:44 投稿番号: [524 / 2250]
寺平忠輔著 『日本の悲劇   盧溝橋事件』 読売新聞社刊
154〜156p

《 ところがこの時、金振中は首をタテに振ろうとしなかった。
「私は、軍の営長の職にある者です。

自分の部下に対しては、指揮命令権を持っておりますが、一般民衆に対して
移動しろとかどうしろとか、そういう行政上の命令権は持っておりません。

立場を異にする民衆に対しては、一言半句、発言権がない訳です」

「営長が命令を下せないというんなら、王さんはどうか?
県長が行政上の命令を下すことに文句はあるまい」

すると王冷斉 「ハイ、順序と致しまして、
一応これから馮治安省長に了解を得ておきたいと思います……」



この急迫した事態に対し、なんという非常識極まる発言だろう。
彼等の真意はいったい那辺に存するのか。

察するところ、二千の住民をダシに使い、これさえ抱き込んでおけば、
日本軍は絶対この城を攻撃して来ない。

悪くいえば住民を援護物に使って自分達の保全策を講じようという、
卑劣極まる魂胆なのではなかろうか。

「こう頑迷じゃあせっかくの第二案も、オジャンですなあ!
とにかく馮治安を宛平城まで引ッ張り出してこん事にゃ、

二進 (にっち) も三進 (さっち) も動きがとれやしません」
「困ったもんだ。あいにくの時に電話は切られるし……」

「これが本当の没法子 (メーファーズ) というやつですねえ」
城外からは依然、銃声が断続して聞えて来る。午前十一時前後の状態である。



「城外の情況はいま、いったいどんなふうになっているんですかねえ。
銃声判断以外サッパリ様子がわからんが……。

もう一遍城外にとび出して、連絡をとってみたらどんなもんです?」
「どこと?」 「日本軍の第一線、つまり森田中佐とです。

そして出来得れば馮治安や秦徳純とも連絡して、
至急撤退命令を下すよう要求するんです」

「城外に出るといったって、もうこうなってしまったらそうオイソレ
とは出られやしないぜ君!」

「しかし、留るも死し、飛び出すも死す。
結局当って砕ける覚悟でとび出すより他ありません。

このままジーッとここに坐っていたって、情況が好転する事は絶対あり得ません。
要すれば中国側からもだれか一人連れて行くんですね。

今度はこっちの人質みたいにして!」
「それがよいかも知れんな。今度は君が行くか?」

「エエ、行きましょう」 「じゃあそうしてくれ給え。午前中君に人質になってもらったから、
午後は僕が人質になって残ろう。人質の交代だ。ワハハハ」



話がたちまちまとまった。「そこで中国側からだれを連れて行くかですな」
「やっぱり林君がいいな。それから王県長も一緒に行くがいい」

「林さん!   どうだい、私と一緒に城外にとび出さんか?」
「どういう方法でとび出すんですか?

今、城内と城外とは猛烈に射ち合っているんですよ。
もし日本軍から射たれたりしたら…」

「ナーニ大丈夫だ!   私が一緒について行く。
親船に乗ったつもりで安心して来るなさい。

それに王県長も一緒なんだぜ。私はかえって中国軍から狙撃されやせんかと思って、
その方がむしろ心配なくらいだ。ア   ハ   ハ   ハ!」
・・・


「しかし東門は土嚢を一杯積んで、全然開かなくなってるんです。
自動車なんか出られやしません」

「ナーニ、城門が開かなかったら城壁の上からとび降りたらいいじゃないか。
とび降りないまでも城壁を越える方法ならいくらだってあるよ。

第一この戦争の真っ最中、自動車で行こうなんて、そんなぜいたくな事、
考えとっちゃいかん。歩くんだ歩くんだ。早速出かけるとしよう」

私は桜井顧問に 「成否は天に委せます。今から出発します」 と挨拶した。》


つづく
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