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盧溝橋事件34 兵の離間策を提案1

投稿者: kireigotowadame 投稿日時: 2010/07/30 18:33 投稿番号: [522 / 2250]
寺平忠輔著 『日本の悲劇   盧溝橋事件』 読売新聞社刊
151〜152p

《 しばらくすると金振中が、二十名ばかりの兵をしたがえてドヤドヤ客庁に入って来た。
帽子をとるなり汗がバラバラと滴り落ちる。

彼は、懸命の奮闘をしていたらしく、
その面には緊張そのものといった気分が漲 (みなぎ)っていた。

「ヤア!   ご苦労さん!   ご苦労さん!」 桜井顧問が愛想よく椅子を勧めた。

金振中は部下の方を振り返って 「オイ!   お前達は外へ出ておれ!   俺がよぶまで
勝手に中へ入って来ちゃいかん!」 と兵を中庭の方に追い出してしまった。


私がおもむろに口を開いた。「今日の事件を何とかして早く解決させたいという念願から、
その最も効果的な方法を私達ここで考え出したんです。

それは日華両軍、これを永定河の東岸と西岸とにキッパリ切り離してしまう。
すると地形上双方共直接いがみ合いが出来なくなる。

この間を利用して解決交渉を促進させたら、事件を現地限りに局限する事が
出来ると思うんです。これに対して貴官のご意見はいかがです?」



金振中は薄汚いハンカチを取り出して汗をふきながら、地図をのぞき込む
ようにしてこの話を聞いていたが、私の言葉が終るや否や、即座に

「全然同感です。これがマア現在の実情に即する一番理想的な解決方法でしょうね」
極めて簡明直截 (ちょくせつ) な回答を発した。

彼の面には微かなほほえみさえも浮び出ている。

「それじゃあ次に、その実行という段取りに進むのですが、
貴官は今、宛平城一帯に在る貴官の隷下部隊、

これに一斉に永定河西岸に撤退するよう、命令していただきたい。
そしたら我々も、日本軍全部、河の東岸に撤退するよう指揮官に連絡をとりましょう」

すると桜井顧問、「ウン、これが一番手ッ取り速い解決方法だ。営長!いますぐ
命令を下しなさい。日本軍の方は僕が飛んで行って連絡をとってくるから!」



金振中が重々しく口を開いた。

この着想に対しましては、私、全然同感です。唯その実行手段に関しまして、
少しく私の立場を説明させて頂きます……」 我々二人は固唾をのんだ。

「私はお申し出の案を、すぐにでも実行に移したい気持で一杯なのです。
ただ、私は平時からこの宛平県城に駐屯していまして、馮治安師長から、

この地を警備せよ、という任務を受けております。
したがって上官からの命令とあらば、すぐにでも撤退行動に移りますが、

私の独断をもって河の西側に移るという事は、上司の命令に違反し、
私の職責を果さぬ結果となって、軍人の本分に悖 (もと) ることになります……」


「だが大局上から判断したら、事件の不拡大は、焦眉の急務です。その一番
大切な解決の鍵を、いま、あなたただ一人が握っているんじゃありませんか!

あなたとしてはここで一つ、是非、独断専行の精神を発揮して下さい。
そして日華両国の全面的幸福を招来するため、断乎この最善の策を実行に

移していただきたいのです」


「しかし……こればかりは独断というわけに参りません」
金振中には少からず遅疑逡巡の色がうかがわれた。》


つづく
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