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国共内戦における中国の暴虐2

投稿者: kireigotowadame 投稿日時: 2010/04/05 18:26 投稿番号: [395 / 2250]
児島襄著 『日中戦争2』 文春文庫
38〜39p

《七月二十七日   ―

午後四時ごろ、第十五師と第十九師の一団は長沙市内を通過して西南方の
益陽方面に走り、主席何鍵をはじめ要人とその家族も逃散した

「共匪軍」 は、まだ城外に位置していたが、糟谷領事は午後八時、
在留邦人全員に 『海軍倶楽部』 への避難を命じた。

その避難がおこなわれはじめた午後九時ごろ、突然、
省政府建設庁の前に機関銃がすえられた。

発砲と同時に建設庁に火の手があがり、その発火を合図のように、街には、
半裸体の肩に弾帯をかけ、小銃をにぎった 「共匪」 がとびだした。

難民として潜入していた 「紅軍」 便衣隊の蜂起である。

銃声がひびき、官庁は次々に襲撃され、「紅軍」 便衣隊につづいて、
市内の無頼漢たちが槍をかかえて横行し、民家、商店を掠奪しはじめた。


長沙暴動の開幕   ―   である。

午後十時すぎ、市の北端に位置する小呉門から、約千五百人の 「紅軍」 が
市内に進み、刑務所、公安局などを焼きはらった。

刑務所の場合、女性記者A・スメドレーによれば、約五百人の囚人を釈放したあと、
建物に放火し、外壁はダイナマイトで粉砕した、という。

「紅軍」 は、労働者、窮民の参加を呼びかけ、主席何鍵の邸宅をはじめ銀行、
富商宅などを襲撃させた。

火炎が夜空をなめ、銃声と叫声が市内に満ち、市民たちはあるいは逃げまどい、
あるいは屋内にひそみ、混乱と恐怖が長沙を支配した。


40〜41p
七月二十八日   −

夜明け前に、長沙市を五分割して各地区委員会が設けられ、
「労働者義勇軍」「赤衛軍」 も組織された。

労働者、貧困階級者、そして毛沢東がいう 「ルンペン」、ヤクザ者などをふくみ、
いずれも腕、首に赤布をまきつけて、「家から家をまわり、

商人、地主、役人を狩り出した」 と、記者スメドレーは記述する。
「紅軍第三軍団」 主力は、正午までに長沙市内に入城した。

すかさず、「まるで魔法のように 」と記者スメドレーが形容するように、
街中の壁に宣伝ビラがはられた。

「ソヴィエト政府成立」 「帝国主義的財産ノ没収」 「大企業、銀行、交通機関ノ管理」

「友邦ソヴィエト・ロシヤト提携」 「各官衙 (かんが) 機関ノ破壊」 「農工兵ノ解放」

「閻錫山、蒋介石等軍閥ノ打倒」 「不平等条約ノ取消シ」 「租界回収」……。


つづく

註   :   官衙 (かんが)   とは役所の事
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