入って中国人に南京事件真相議論しましょう

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1938年1月16日 国民政府ヲ対手トセズ

投稿者: kireigotowadame 投稿日時: 2013/01/30 18:46 投稿番号: [2214 / 2250]
児島襄著   『日中戦争4』   275p


《 一月十六日。   午前十時十分すぎ、広田外相はドイツ大使ディルクセンの来訪をもとめ、

これまでの和平仲介の労に感謝したあと、中国側には和平意思がないと認めるので

これ以上の交渉は中止する、ドイツの仲介も謝絶する、と通告した。



大使ディルクセンは、日本側の決定は過早ではないか、と首をかしげ、

次のように指摘した。

「中国側の引きのばし的不満足な姿勢にたいし、

日本側が待ちきれなかったことは理解できるが、

世界の人々の眼には、日本側に交渉決裂の責任があるように、

うつるのではなかろうか」



大使ディルクセンは、前述したように、交渉を決裂させたのは蒋介石側だと観察している。

大使の発言は、その意味で、日本側から交渉拒否をいいだすのは

自ら不利をまねくことになる、との忠告であったわけである。



広田外相は、しかし、反応せず、そのあと、正午に日本政府は声明した。


「……仍   (よっ)   テ帝国政府ハ、 爾後   (ジゴ;今後)   国民政府ヲ対手トセズ。

帝国ト   真ニ提携スルニ足ル   新興支那政権ノ   成立発展ヲ期待シ、

是   (これ)   ト 両国国交ヲ調整シテ、 更生新支那ノ 建設ニ協力セントス」


世にいう   「蒋介石ヲ対手トセズ」   声明   である。》




戦史叢書   『支那事変   陸軍作戦1』   476p


《 政府は十六日次のような声明を発した。


帝国政府ハ   南京攻略後   尚ホ   支那国民政府ノ反省ニ

最後ノ機会ヲ   与フルタメ   今日ニ及ヘリ

然ルニ国民政府ハ   帝国ノ真意ヲ解セス   漫   (みだ)   リニ抗戦ヲ策シ

内   民人塗炭ノ苦ミヲ察セス    外   東亜全局ノ和平ヲ 顧ミル所ナシ

仍テ   帝国政府ハ   爾後   国民政府ヲ対手トセス   帝国ト真ニ   提携スルニ足ル

新興支那政権ノ   成立発展ヲ期待シ   是ト   両国国交ヲ調整シテ

更生新支那ノ建設ニ   協力セントス



元ヨリ帝国カ   支那ノ領土及主権   竝   (ならび)   ニ   在支列国ノ権益ヲ

尊重スルノ方針ニハ   毫   (ゴウ;少し)   モカハル所ナシ

今ヤ東亜和平ニ対スル   帝国ノ責任愈々   (いよいよ)   重シ

政府ハ国民カ   此ノ重大ナル任務遂行ノタメ   一層ノ発奮ヲ冀望   (きぼう)   シテ止マス



これは御前会議で和戦両様の方策を定めた   「支那事変処理根本方針」   の

「支那現中央政府カ   和ヲ求メ来ラサル場合ニ於テハ   帝国ハ爾後

之ヲ相手トスル   事変解決ニ   期待ヲ掛ケス」   の項によるものであるが、

この声明では   「爾後国民政府ヲ対手トセス」   と断定的に否認したものであった。

これに対し、国内の表面的世論は政府のこの声明をもって英断なりと共鳴した。



しかし   「対手にせず」   とは文字どおり国民政府と和平の話はしないという意味で、

この用語の持つ俗語味のために多少の融通性を感じさせ

(外務省の提案当事者は、これがねらいであり、とくに   「相手」   を

「対手」   に換話したという)

後日になって、あるいは国民政府と和を談ずることもあろうかという

いちまつの含蓄を務めるような印象をも内外に与えた様子であった。》
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