1938年1月14日 中国の返答に反発する日本2
投稿者: kireigotowadame 投稿日時: 2013/01/21 18:42 投稿番号: [2194 / 2250]
児島襄著
『日中戦争4』
269〜270p
《 広田外相が、おりから首相官邸で開催中の閣議にことの次第を報告すると、
閣僚たちも中国側の口上書を
「遷延策」
とみなし、御前会議決定の
「支那事変処理基本方針」
にもとづく措置をとることに、意見がまとまった。
口上書は、蒋介石政府が
「和ヲ求メ来ラザル」
表意だと判断できるので、
日本は、こんごは蒋政府を
「対手トスル事変解決ニハ期待セズ」
という
声明を発表し、 「新興支那政権」
の育成にはげむ……。
参謀本部は、しかし、軍令部と連絡して、政府だけの決定にせず、
統帥部をまじえた大本営政府連絡会議での討議を要求した。
参謀本部としては、既述したように、 「支那事変」
を
「日中戦争」
に
せずに早く終らせて、本来の主敵であるソ連にそなえたい。
中国との戦いが長期化する場合は、ソ連にたいする配慮もふくめて、
「挙国的決意」、 明確な理念、見通し、方針、計画が必要である。
そのうえでの長期戦突入なら、まだ良い。
ところが、政府は、それらの必須要件をぬきにして、
長期戦を必至にする
「蒋介石との絶縁」
にふみきろうとする。
しかも、その主張は、いわば蒋介石の態度が悪い、 「言い方が怪しからん」
など、いかにも皮相的、粗雑な論拠にもとづいている。
こんなことで国家を長期、大規模な戦争になげこまれてはたまらないし、
政府がその音頭取りをするのもおかしなことである。
「軍人が長期持久戦を心配する以上に、文官が之に関して深思熟考すべきではないか」
第二課長河辺虎四郎大佐が首をひねると、参謀次長多田駿中将も、
「強硬ナルベキ統帥部ガ
反
(かえ)
ッテ弱気ニテ、
弱気ニナルベキ政府ガ
強気ナリ……奇怪ニ感ゼラル……」
これも議会対策のためか。
あるいは中国進出をいそぐ財界にしりをたたかれているおかげか。》
つづく
これは メッセージ 2192 (kir**gotowa**me さん)への返信です.
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