1938年1月9日 ラーベの日記
投稿者: kireigotowadame 投稿日時: 2013/01/11 18:47 投稿番号: [2174 / 2250]
一月九日
《・・・・
十一時にクレーガーとハッツが本部に来て、
たまたま目にするはめになった
「小規模の」
死刑について報告した。
日本人将校一人に兵士が二人、山西路にある池のなかに
中国人
(民間人)
を追いこんだ。その男が腰まで水につかったとき、
兵士のひとりが近くにあった砂嚢のかげにごろりと寝ころび、
男が水中に沈むまで発砲し続けたというのだ。
ローゼンとヒュルター、シャルフェンベルクの三人がイギリス砲艦クリケットで到着した。
イギリス大使館の役人三人とプリドー=ブリュン領事、
フレーザー大佐、空軍武官のウォルサー氏もいっしょだった。
だがウォルサー氏は、事前に報告しなかったといいがかりをつけられて、
上陸させてもらえなかった。
午後二時、クレーガー、ハッツ、私の三人で、ドイツ大使館にいった。
三時に、日本大使館の田中、福田両氏といっしょにローゼンたち三人がやってきた。
我々はクレーガーがどこからか接収してきたシャンパンで歓迎の意を表した。
ローゼンは、盗まれた車の代わりに、豪華なビュイック一台と、
ドイツ大使館用の公用車を一台、日本から借り受けた。
ぜったいに返すものかと息巻いている。
それからみなでシャルフェンベルクの家に行ってみた。
家中ひっかきまわされ、目も当てられない状態だ。
大切にしていた品のなかでも彼がとくに残念がったのは、
シルクハットとネクタイだった。なにしろ四十本もあったのだ。》
(以下略)
*
「日本人将校一人に兵士が二人、・・・
男が水中に沈むまで発砲し続けた」
とあるが、
本当に日本人将校なら、これは処刑ではなく虐殺にあたる。
ただ、日本軍は弾薬を節約しており射耗報告がやかましい。
ムダ弾は許されていない。
日本軍の鉄砲はボトム・アクションと言って、一発撃ったらガチャンと
やって次の弾を出せるようになっており、連発はできない構造。
それほど、ケチケチしているのに、一発で仕留めず、
わざと外して水に潜るまで弾を撃ち続けるのは不自然。
わずかの守備隊で警備し、いつ中国軍が反撃に戻ってくるか判らない状態なのに、
弾を無駄に消費するのは理解に苦しむ。
*
「我々はクレーガーがどこからか接収してきたシャンパンで歓迎の意を表した。」
「接収」
って何なのだ、それは略奪だろう。
「接収」
っていうのは、国家のような権力が、力づくで取り上げることを言う。
国際委員会は、いつ権力機構になったのか。
日本軍の
「徴発」
を
「略奪」
と言いながら、自分達の
「略奪」
を
「接収」
と言うとは。
これは メッセージ 2170 (kir**gotowa**me さん)への返信です.
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