1939年7月 ノモンハン事件35 処理要綱
投稿者: kireigotowadame 投稿日時: 2012/12/14 18:59 投稿番号: [2111 / 2250]
辻正信著
「ノモンハン秘史」
毎日ワンズ
201〜202p
《 大陸命第三二〇号及大陸指第四九一条に基づき本要綱によりノモンハン事件を収拾す。
本要綱に拠り難き情況発生せる場合の対策は臨時之を定む。
方針
事件を局地に限定する方針の下に、遅くも本冬までに事件を終結するに勉む。
指導要領
一、地上作戦に於てはハルハ河右岸地区の敵を掃蕩するに勉む。
この間所望の戦果を得るか、外交商議成立するか、
然らざるも冬季に人らば機を見て兵力を事件地より撤去するに勉む。
爾後ソ軍が係争地区に侵入する場合に於ても、
情勢之を許すに至るまでは再び地上膺懲の作戦を行わず。
二、航空作戦に於ては越境機の撃墜を方針とし、且
(かつ)
戦力の保持に勉む。
敵機の満領爆撃を行う場合に於ても、その根拠地に対する進攻作戦は行わず。
三、作戦の推移に応じ好機を捉え、速に外交交渉の端緒を把握し、
国境劃定
(かくてい)
又は非武装地域設定等の商議に導入するに勉む。
国交断絶を賭する外交交渉は行わず。
四、対英及三国協定問題を速に解決するに勉む。
五、本事件処理の間、厳に爾他の国境に於ける紛争の発生を避く。
これに対し磯谷参謀長は、
「要綱の方針については大体異存はないが、その他については
軍として同意できない点が多く、
とくに要綱一の第二、第三の如きは適当でない。
軍は飽くまでハルハ河右岸地区を確保することが肝要と思う。
またこの航空作戦の項は適当ではない。
参謀本部側は、ソ連側の主張する国境線外に撤退せよと述べられるが、
軍としては紛争未発の地ならばいざ知らず、
すでに数千の英霊を犠牲にした現在、ハルハ河右岸地区を放棄することはできない。
中央が飽くまで撤退せよと言われるならば、国境はハルハ河の線であるとの
中央部従来の主張を変更せられる所存であるか」》
注
:
劃定は画定の旧字体
つづく
これは メッセージ 2109 (kir**gotowa**me さん)への返信です.
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