入って中国人に南京事件真相議論しましょう

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1939年 李士群宅での状況説明

投稿者: kireigotowadame 投稿日時: 2012/08/29 18:31 投稿番号: [1862 / 2250]
晴気慶胤著   『上海テロ工作76号』   毎日新聞社
42〜44p


《「今日はたいへん失礼しました。どうか気を悪くしないで下さい。

実はあなたがこちらにお出でになることが洩れたらしく、

藍衣社の一派に妙な動きがあったので警戒したのです。



公園前が危険でしたが、もう大したことはありません。

ただ、向こう側の邸の窓から狙われているように思われて気になっています。

どうも昨日の連絡電話がまずいことになったようです。

ここの電話も敵に盗聴されているようです。

ともかくご迷惑をかけまして、申し訳ありません」



李士群のこの言葉には、身を賭して私を守ろうとする誠意と気迫が溢れていた。

うかつな私は、かねがね藍衣社の名は聞いていたが、それがこれほどまで機敏な、

そして周到な情報組織をもった恐るべき敵であるとは知らなかった。

いまさらながら、この見えざる敵のすさまじい戦意に驚いた私は、

まことに恥ずかしいことながら思わず、



「そうでしたか。藍衣社というやつは恐ろしい敵ですね。

おかげで助かりました。ありがとう」   と本心を吐き出してしまった。

いま一秒、楡の木の下に立っていたら、どんなことになったであろうか。

私は物かげに光る不気味な銃口を思って、慄然とした。



こうした敵とこれから取り組まなければならないのか。

好奇心は不安を呼び、不安はやがて恐怖を引き起こした。

しかしながら私を狙った藍衣社の尾行ぶりをあまり聞きただすのは、

ますます臆病者だと思われそうで癪だったので、

強いて無関心を装って急いで話題を変えた。



「結構なお住居ですね。奥さんもご一緒ですか」

丁黙邨は、私が李士群に礼を述べたので、不機嫌そうな様子を見せていたが、

この質問でますます不快な顔を露骨にした。そして、

「いいえ、ここは李君の邸です。風来坊の私は妻と二階に居候をしています」

と投げやりにいって李士群を振り返ったが、

その眼には李士群の豊かな生活をうらやむ色がはっきり浮かんでいた。



「滬西はひどい住宅難で、空き家なんかありませんよ。

何しろ日本軍は敵産と称して、目ぼしい家を使いもせず、

みんな押さえていますからね。まったくひどいものですよ」



かつての下僚の家に、半年以上も居候を決めこんでいることだけで不快な思いを

している見え坊の丁黙邨に、これ以上嫌な気持ちを起こさせまいとしたのだろう。

李士群は丁がまだ一家を構えていないのは家を押収されているからだと、

ことさらに目をむいて大げさに日本軍の横暴を非難した。

だが屈託がなくて朗らかなその仕草は人を思わず笑わせるユーモアが溢れ、

丁黙邨も私もこれにつりこまれて、プッと噴き出してしまった。》



つづく
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