1937年12月9日 ラーベの日記1
投稿者: kireigotowadame 投稿日時: 2012/08/19 15:18 投稿番号: [1841 / 2250]
《十二月九日
いまだに米を運ぶ作業が終わらない。
そのうえ、作業中のトラックが一台やられてしまった。
苦力がひとり、片目をなくして病院へ運ばれた。
・・・
ドイツ大使館のシャルフェンベルク、ヒュルター、ローゼンら三人も船に乗って
いるが、もし状況が落ち着けば、今晩会議のために上陸するつもりでいる。
・・・
午後二時、ベイツ、シュペアリング、ミルズ、龍、参謀本部の大佐、
私、のメンバーで、安全区の境界を見回る。
唐将軍が文句をいってきたからだ。
南西の境の丘から、炎と煙に包まれている町のまわり一帯が見える。
作戦上火をつけたのだ。
町じゅうが煙の帯に取り巻かれている。
安全区の南西側に高射砲台がずらっと並んでいるのに気がついた。
そのとき、日本の爆撃機が三機、姿をあらわし、約十メートル前の砲兵隊に
猛烈に砲撃された。われわれはいっせいに地面に身を伏せた。
そのままの姿勢で顔をあげると、高射砲の弾がはっきりみえた。
残念ながらいつも外れていた。いや、幸運にもいつもそれた、というべきか。
とにかく日本は同盟国なのだから。
今にも爆弾が落ちてくるだろうと覚悟していたが、運よく無事だった。
大佐は安全区を縮小しろといってきかないので、私は辞任するといって脅かし、
唐将軍が約束を破ったために難民区が作れなかったと
ヒトラー総統に電報を打つといってやった。
大佐と龍は考えこみ、家へ帰った。》
*
中国は焦土作戦をやっている。
*
ラーベが見た爆撃機は勧告ビラを撒きに来た飛行機かも知れない。
時間的に近い。
これは メッセージ 1831 (kir**gotowa**me さん)への返信です.
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