松本重治氏、ティンパーレの本を知る
投稿者: kireigotowadame 投稿日時: 2012/04/13 18:40 投稿番号: [1580 / 2250]
松本重治著
『上海時代・下』
249〜250p
《 四月になって、ジャキノ難民区でともに働いたティンパーレー君が
総局事務所にやってきて、 「中国における日本軍の残虐行為
(ジャパニーズ・アトロシティーズ・イン・チャイナ)」
なる書物を
編集、発行することになったことを報告した。
そして、 「これは、よき日本人に対しては、まことに済まぬことながら、
ひろく戦争が人間というものを変えてしまうという、悲しむべく、
また憎むべきことを世界に周知せしめたいのです。
しかし、ことに日高さんと松本さんとに対しては、
南市の難民区を作ることにつきご両人に協力をしてもらいながら、
事実上、反日的な刊行物を編集するにいたった。
これは、お二人の好意に対し悪意をもって酬
(むく)
ゆるようなことに
なるもので、自分にとっても心苦しい限りである。
そこで、時局がら、直接に名指しすることは差し控えたが、私の序文において、
お二人に対する私の衷心からの敬意を表明しておいたわけだ。
何とぞ、この本はあくまで反戦的編著書として受けとってくれ」
という良心的な話であった。
「ティンパーレー君、私も日本人の端くれである。
南京の暴行、虐殺は、全く恥かしいことだと思っている。
貴著が一時は、反日的宣伝効果をもつだろうが、致し方ない。
中国人に対し、また人類に対し、われわれ日本人は深く謝するとともに、
君の本をわれわれの反省の糧としたいものだ。
丁寧なご挨拶で、かえって痛み入る」
といったことがあった。》
*
「貴著が一時は、反日的宣伝効果をもつだろうが、」
松本氏は、反日的宣伝効果を一時的と思っていたようだが、
まさか、永久的とは、予想だにしなかっただろう。
中国人の悪意が理解できず、善意でのみ解釈していこうとすると、
こういう結果を生む。
これは メッセージ 1566 (kir**gotowa**me さん)への返信です.
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