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Re: アナグラム

投稿者: tyongol 投稿日時: 2006/09/14 10:18 投稿番号: [3088 / 3669]
犬鍋さん、韓国語版の内容について教えてくださり有難うございます。
私も来週末ソウルへ行くのですが、早く分かって役立ちました。

>ただ,まったくの誤解,勝手な深読みの可能性もある。

私は森氏が意図的にアナグラムを埋め込んだと確信しています。
以前犬鍋さんの指摘を見てから、中公新書『日本書紀の謎を解く』の下敷きになった論文を読んだのです。『日本の古代⑭ーことばと文字ー』(1988年中央公論社)に「日本語と中国語の交流」と題して2篇を書いています。「古代の音韻と『日本書紀』区分論」と「古代の文章と『日本書紀』の成書過程」です。後者の最後の文章に同様のアナグラムがあります。その段落はこう始まります。

「およそ文章に何が書かれているのかを本当に知るためには、その文章がどのように書かれているのかを知らなければならない。内容と文体(文章)とは切り離すことができない。言うまでもなく、『日本書紀』は古代の社会と言語を研究するための根本資料である。」

とあり、続けて次の文章で結ばれます。

「私には『日本書紀』そのものが、さらに博くしかも深奥に達するまで読解されるのを待っているように思われる。」

名前の「博達」の2字が埋められています。中公新書ではよりスマートに「森」「博捜」「到達」と改めたのでしょう。

ソシュールの話も面白いですね。しかし森氏の場合は確信犯です。
他にもいろいろ仕掛けを施してますね。第二章だけ文体を「です・ます」調に改めるとか、特定の研究者の名前を伏せたり・イニシャルで示したり。森の案内図も奇妙ですね。

この本の裏のテーマは発見の歓びです。
著者は犬鍋さんのような注意深い読者を期待し、
発見の歓びが味わえるように配慮した。
読み終えての余韻でしょうが、そんな気がします。

>で,韓国版の翻訳ですが,アナグラムにはいっさいの配慮なしに訳されていました。

残念。やはり訳者は気づかなかったのですね。
森氏も助言したら良かったのに。
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