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日本の恥ずべき捕鯨史(3)

投稿者: aguatibiapy 投稿日時: 2007/01/13 14:25 投稿番号: [17189 / 62227]
海賊捕鯨船としてはシエラ号の姉妹船に当たるトンナ号はもっと考えられないような運命を辿った。   シエラのスリップウェイが狭いので、その持ち主は北大西洋に生息する巨大なナガス鯨に対処できる更に大きな船を取得していた。   即ち日本の元底引き船である春陽丸は林兼造船で母船/キャッチャー兼用船に改造された。   林兼は大洋漁業の子会社であり、この船はもともとこの造船所で建造されたのであった。

トンナと改名され蘭領アンチル諸島の旗を掲げたこの大洋漁業の新しい海賊船は、最初のならずもの航海を1978年4月に西アフリカ海岸で開始した。ここでこの船はシエラ号の凶暴な銛の為の母船役として働いた。   たった42日間で102頭のイワシ鯨を殺し、トンナは432トンの冷凍肉で一杯となった。   この2隻の船は荷卸と補給の為カナリー諸島のラスパルマスに向かった。   ここでトンナの舳先にはノルウェイ製の威力のある捕鯨砲が据えつけられた。

シエラが修理の為港に留まっている間、トンナはスペイン・ポルトガル西海域にナガス鯨を求めて出航した。   一月も経たぬ内にシロナガスに次いで2番目に大きいナガス鯨38頭が殺され後部甲板で解体された。   7月22日までに冷凍倉庫は450トンの肉で満載となりトンナは船足も深くカナリー諸島に向かった。

トンナの船長、クリストフ   ベステルヘイムという名前のベテランのノルウェイの鯨獲りは欲の深い男であった。   彼とその士官達は鯨肉1トン当たり2.5ドルのボーナスが支給されていた。   船の真っ直ぐ前方に巨大なナガス鯨が現れた時、彼らはここで更に余分の金を稼ぐ事に決定した。
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