小泉首相の訪朝と課題について☆☆☆☆☆

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拉致と核――失望の3年間①

投稿者: komash0427 投稿日時: 2005/09/12 19:01 投稿番号: [215344 / 232612]
  拉致と核――失望の3年間と情勢悪化で問われる日本外交の覚悟

  ―鼎談―
  家族会    横田早紀江
  東京基督教大学教授    西岡力
  ジャーナリスト    櫻井よし子


  北朝鮮の無法になぜ怒らない

櫻井    小泉純一郎首相が初めて訪朝し、金正日・北朝鮮総書記が日本人拉致を認めた平成14年9月17日から間もなく3年になります。この間、北朝鮮が当初から生存を認めていた蓮池さん、地村さん夫妻、曽我ひとみさんの5人の拉致被害者とその家族は取り戻すことはできましたが、他の拉致被害者の問題は、政府が拉致被害者と認定していない方々の問題も含めて残念ながら進展がありません。

横田    娘のめぐみが昭和52年に行方不明になってから今年で28年が経ち、平成9年に元北朝鮮工作員の証言で、北朝鮮に拉致されていたことが分かり、他の拉致被害者家族の皆さんと3月に「北朝鮮による拉致被害者家族連絡会」(家族会)を結成してから8年半になります。めぐみだけではなく、他の被害者の方たちも長い間消息はまったく分からなかったわけですから、北朝鮮自らが拉致を認めて、蓮池さんたちやその家族を取り戻すことができたことについては、大変な前進だったと思います。けれども、その後を振り返ってみるとやはり失望の念を抱くことが多かったと言わざるを得ません。

  それまで直接的な証拠がなかった拉致ですが、金正日が認めて「事実」となりました。普通に日本で暮らしていた人たちが他の国に突然無理やり連れて行かれて20年も30年も帰れないという大変恐ろしいことが実際に起きていたことがはっきりしたわけですから、それまでとは違って政府は迅速に取り組んでくださるだろうという期待を持ちましたが、他の拉致被害者の帰国は実現していません。

  また、国民が拉致されたこと自体大変なことなのに、「死亡した」とされる8人についてはでたらめな死亡診断書を見せられたり死亡状況を伝えられたりし、めぐみについては偽の遺骨まで渡されるという、国同士のやりとりとしては常識では考えられないような侮辱を日本は受けました。小泉首相は日本の代表ですから、怒るのが当然だと思うんですけれども、そういう様子が伝わってこないのが、まず何よりも残念です。

  私たち被害者家族は北朝鮮に経済制裁をして欲しいと政府に要望し続けてきました。拉致が完全に解決するまでは許さないという日本の姿勢を明確に示すことこそが大切だと考えているからですが、そのチャンスをいつもいつも逃してきているようにも思います。昨年5月の日朝首脳会談の時もそう、今年7月に1年半ぶりに再開された6カ国協議の時もそうです。「今度こそ」と期待することは何度もありましたが、実現せず、その度に悔しい思いをして来ました。
(つづく)
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