火野葦平の「麦と兵隊」
投稿者: hangyosyufu 投稿日時: 2005/06/07 02:00 投稿番号: [5889 / 41162]
戦時中、住居の近くの寺に分宿していた陸軍の兵隊さんに可愛がってもらった思い出を持つ愚生は兵隊さんが大好きであった。
「肩を並べて兄さんと/今日も学校に行けるのは/兵隊さんのお蔭です/お国のために/お国のために戦った/兵隊さんのお蔭です」。大きな声で九歳の愚生らはそう歌って遊んでいた。
終戦後、中学生になってからと記憶しているのだが、火野葦平の「麦と兵隊」を読み、子供なりに、矢張り「兵隊さんは凄い」と感じたものであった。そして先日、五十数年ぶりに同書を読み返す機会に廻りあえたのである。
昭和十三年八月号の「改造」に、昭和十三年五月の徐州会戦従軍記「麦と兵隊」が発表されたとき、作者は「これは徐州会戦従軍日記で、単に一兵隊の狭い体験を書いた戦場記録にすぎないものであり、小説ではない」と言っている。
つまり「麦と兵隊」は従軍記録で、同年の五月四日から五月二十二日までの様子を書き綴ったものであるという。
当然検閲もあり、どうしても書くことを許されないことも多々あっただろうが、それでも、兵隊の優しさ、苦労、支那兵(蒋介石軍)のこと、支那の農民のことなどを窺い知ることはできるのである。
なお、南京入城は昭和十二年十二月六日であった。
これは メッセージ 5888 (hangyosyufu さん)への返信です.
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