アドべさん2
投稿者: stwmpxqmwts 投稿日時: 2004/02/05 22:45 投稿番号: [162420 / 177456]
以下「アメリカのイラク攻撃をどう思う!」トピでのアドベ氏の書き込み。
飯屋さんへ1
2004/ 2/ 3 14:05
メッセージ: 55304 / 55424
投稿者: adventureoftheultraworld (28歳/男性/jp)
>貴方のmsg55194を読む限り、貴方はいわゆる「新帝国主義」(ロバート・クーパー元ブレア外交顧問やPNACロバート・ケーガンの思想)を肯定的に受け入れていると思われる。
>正直言うと、今まで「直感的」にこの思想を拒否していたので「原典」(勿論翻訳で)を一つも読んでいない。
>貴方と議論する前に一冊だけでも「原典」を読みたいと思っている。
>貴方が最も共感できる貴方の「この一冊」を是非紹介して戴きたい。
御丁寧な申し出どうも。
ただ、私も不勉強なので、ロバート・ケーガンあたりの名前は知っていても
それを読んだことはないんですよ、実は。
疑われても困るけど、最近、とくに理論的な本への読書力がめっきり落ちてきて、
ネグリの『帝国』すら途中(というかかなり最初のあたり)で諦めたくらいなので。
ジャーナリスティックな本で、共感したものとして
マイケル・イグナティエフの『ヴァーチャル・ウォ−』をお勧めします。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4938662558/ref=sr_aps_b_2/250-7591693-8 777047
これはコソボをめぐる本なのですが、その議論はイラクにも応用できますし、
北朝鮮にも応用できると思う。
>大きな議論になる可能性があるので少し準備期間を戴く。
よそで番宣やってらっしゃるのを見まして、貴殿の意気込みには驚きました。
正直、私はそれほどの器ではないし、また最近時間がなくなってきて
気軽い意見交換程度ならともかく、大論争は無理。
来たレス一つ一つにていねいに答える案山子嬢風の真摯さと使命感を期待されても困るしね。
それにお互い、付け焼き刃の理論武装で「論争」したってしょうがないと思うので
先に論点を整理しておきます。適当に考えながら『ヴァーチャル・ウォ−』読んでみて下さい。
55194でも少し触れたけど、おそらく飯屋さんと私の違いは
「帝国は許せない。帝国のない世界を作ることが世界の安全につながる。敵は帝国の存在だ」
という考えと
「帝国は現に存在する。だったら、その力を上手く利用したほうが安全な世界を作れる」
という考えの違いだと思う。
自説を補強させてもらえば、「帝国を倒せ」と叫んでも帝国がそれで倒れるわけではないし、
帝国がなくなっても世界の悪がなくなるわけではない、と。
「帝国=悪論」が陥りがちな問題は、
世界の問題全てを「帝国(アメリカ)のせい」とするチョムスキー風の陰謀論に逃避して、
それで満足してしまいがちなこと。
サダム体制をアメリカが80年代初頭〜クェート侵攻直前まで支援していたのは事実だけど、
「サダムを作ったのはアメリカだ! サダム体制の被害者はすべてアメリカのせいだ!」と言うのは
明らかに言い過ぎだし、その背後にはイラク人蔑視の臭いすらある。
(「フセインなんてアラブのオッサンが独力であんな体制作れるわけねえ。ありゃあCIAのせいだ」というのは、明らかにイラク人蔑視だ)
それに「帝国=悪論」では説明のできないことが多すぎる。
北朝鮮の人道の惨事、イランの強権体制、ルワンダのジェノサイドをどう見るのか?
どうやったって「アメリカのせい」とは説明できまい(将軍様や墓場のホメイニが怒るぞ)。
さらに「サダムを作ったのはアメリカだ。だから戦争反対!」と言って満足してしまうのでは
現実にあったサダム独裁体制を容認することでしかない。
君の同士が書いたmsg55051を見て、私は彼を「独裁者の犬」と呼んだ。
彼は「俺は独裁体制を支持しているわけではない」と言うが、
結局、戦争以外にサダム体制からイラク人民を解放する手段が無かったなかでは、
その戦争に反対すること=客観的に見れば独裁体制擁護 となってしまうのだ。
「戦争への反対」が「独裁擁護」に転化してしまうのは矛盾だが、
侵略でしか解放をもたらしえないというのも矛盾だろう。
この矛盾を超えるような論は、ICCや国連システムの改変などを舞台にした論議から出て来るのだろうが、自分にはそこまでフォローする力量はないのでごめんなさい。
飯屋さんへ1
2004/ 2/ 3 14:05
メッセージ: 55304 / 55424
投稿者: adventureoftheultraworld (28歳/男性/jp)
>貴方のmsg55194を読む限り、貴方はいわゆる「新帝国主義」(ロバート・クーパー元ブレア外交顧問やPNACロバート・ケーガンの思想)を肯定的に受け入れていると思われる。
>正直言うと、今まで「直感的」にこの思想を拒否していたので「原典」(勿論翻訳で)を一つも読んでいない。
>貴方と議論する前に一冊だけでも「原典」を読みたいと思っている。
>貴方が最も共感できる貴方の「この一冊」を是非紹介して戴きたい。
御丁寧な申し出どうも。
ただ、私も不勉強なので、ロバート・ケーガンあたりの名前は知っていても
それを読んだことはないんですよ、実は。
疑われても困るけど、最近、とくに理論的な本への読書力がめっきり落ちてきて、
ネグリの『帝国』すら途中(というかかなり最初のあたり)で諦めたくらいなので。
ジャーナリスティックな本で、共感したものとして
マイケル・イグナティエフの『ヴァーチャル・ウォ−』をお勧めします。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4938662558/ref=sr_aps_b_2/250-7591693-8 777047
これはコソボをめぐる本なのですが、その議論はイラクにも応用できますし、
北朝鮮にも応用できると思う。
>大きな議論になる可能性があるので少し準備期間を戴く。
よそで番宣やってらっしゃるのを見まして、貴殿の意気込みには驚きました。
正直、私はそれほどの器ではないし、また最近時間がなくなってきて
気軽い意見交換程度ならともかく、大論争は無理。
来たレス一つ一つにていねいに答える案山子嬢風の真摯さと使命感を期待されても困るしね。
それにお互い、付け焼き刃の理論武装で「論争」したってしょうがないと思うので
先に論点を整理しておきます。適当に考えながら『ヴァーチャル・ウォ−』読んでみて下さい。
55194でも少し触れたけど、おそらく飯屋さんと私の違いは
「帝国は許せない。帝国のない世界を作ることが世界の安全につながる。敵は帝国の存在だ」
という考えと
「帝国は現に存在する。だったら、その力を上手く利用したほうが安全な世界を作れる」
という考えの違いだと思う。
自説を補強させてもらえば、「帝国を倒せ」と叫んでも帝国がそれで倒れるわけではないし、
帝国がなくなっても世界の悪がなくなるわけではない、と。
「帝国=悪論」が陥りがちな問題は、
世界の問題全てを「帝国(アメリカ)のせい」とするチョムスキー風の陰謀論に逃避して、
それで満足してしまいがちなこと。
サダム体制をアメリカが80年代初頭〜クェート侵攻直前まで支援していたのは事実だけど、
「サダムを作ったのはアメリカだ! サダム体制の被害者はすべてアメリカのせいだ!」と言うのは
明らかに言い過ぎだし、その背後にはイラク人蔑視の臭いすらある。
(「フセインなんてアラブのオッサンが独力であんな体制作れるわけねえ。ありゃあCIAのせいだ」というのは、明らかにイラク人蔑視だ)
それに「帝国=悪論」では説明のできないことが多すぎる。
北朝鮮の人道の惨事、イランの強権体制、ルワンダのジェノサイドをどう見るのか?
どうやったって「アメリカのせい」とは説明できまい(将軍様や墓場のホメイニが怒るぞ)。
さらに「サダムを作ったのはアメリカだ。だから戦争反対!」と言って満足してしまうのでは
現実にあったサダム独裁体制を容認することでしかない。
君の同士が書いたmsg55051を見て、私は彼を「独裁者の犬」と呼んだ。
彼は「俺は独裁体制を支持しているわけではない」と言うが、
結局、戦争以外にサダム体制からイラク人民を解放する手段が無かったなかでは、
その戦争に反対すること=客観的に見れば独裁体制擁護 となってしまうのだ。
「戦争への反対」が「独裁擁護」に転化してしまうのは矛盾だが、
侵略でしか解放をもたらしえないというのも矛盾だろう。
この矛盾を超えるような論は、ICCや国連システムの改変などを舞台にした論議から出て来るのだろうが、自分にはそこまでフォローする力量はないのでごめんなさい。
これは メッセージ 162403 (adventureoftheultraworld さん)への返信です.
固定リンク:https://yarchive.emmanuelc.dix.asia/1143582/bpjfa4lla5fa5m_1/162420.html