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「ラーべの日記」について

投稿者: kabu_kachan7 投稿日時: 2011/10/08 16:20 投稿番号: [996 / 2250]
Wikipediaより

ベルリンの失意時代に書かれたラーベの日記は、のち1996年に孫および当時ラーベ家の食客であったエルヴィン・ヴィッケルト(de:Erwin Wickert 元ドイツ中国大使)によって出版された。英語、中国語、及び平野卿子によって日本語に翻訳されている(後述)[4]。

また、一般的にこの日記は日本軍の南京における残虐行為を証言する内容を含むと誤解されているが、実際には中国人の間に日本軍による虐殺の噂があること、安全区において5件の殺人事件の通報があったことを伝えているだけで、ラーベ自身は1件の殺人も残虐行為も目撃・証言してはいない。さらに、日記では日本軍に対する告発のほかにも、難民が避難している安全区に砲台を設けたり、安全区内の空家に潜伏し、放火や掠奪行為を行う中国兵、市民を置いて逃亡した蒋介石政府と唐生智将軍など、中国側にとっても辛辣な記述があり、ラーベ自身も「ここはアジアなのだ!」と記している。また文中には反ユダヤ的な言動がいくつか見られ、ラーベが帝政時代に多かった反ユダヤ主義者であったこともわかる。

日本語訳への批判 [編集]平野卿子訳による「ジョン&#8226;ラーベの日記(邦題:『南京の真実』)」(講談社,1997)について、日独平和フォーラムベルリン代表の一人である梶村太一郎は、多数の誤訳や内容の改竄・捏造について指摘し、「原書とは似ても似つかぬ通俗な“歴史読物”になってしまっている」として批判している[5]。

梶村は、日本語訳本の帯にエルヴィン・ヴィッケルトの言葉として引用された「南京のシンドラー」という表現について、ヴィッケルト自身は「ラーベは“南京のシンドラー”ではない」と原著に書いているのに、「なぜか原書と正反対にされている」と指摘したうえで[6]、さらに原著における「ラーベは“南京のシンドラー”ではない」という文章[7]が翻訳では「抄訳」という形で削除されている、と指摘している[8]。

さらに、訳書を校閲・解説した横山宏章による「『中国のシンドラー』と呼ばれるのも当然」という発言[9]に対して、「なぜ姑息な隠蔽で原書と異なる人物像を宜伝するのか。(…)もし映画で有名なシンドラーにあやかる商業主義によるのであれば、学者として恥ずかしくはないのだろうか?」として批判した。

ほか、同訳書には、ユダヤ人、日本軍関係について原著にはない表現が加筆されたりしており、原書の持つ史料としての価値は「完全に失われ」ているとして批判した[10]。
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