入って中国人に南京事件真相議論しましょう

Yahoo! Japan 掲示板トピックビューアー

[ << 最初のページ | < 前のページ | メッセージリスト | 掲示板表示 | [ メッセージ # ] | 次のページ > | 最後のページ >> ]

7月30日 通州事件5 救援部隊の到着2

投稿者: kireigotowadame 投稿日時: 2011/01/05 16:47 投稿番号: [694 / 2250]
寺平忠輔著 『日本の悲劇   盧溝橋事件』 読売新聞社刊
393〜394p

《 偵察隊は続いて旭食堂に向った。ネオンの光、緑酒の香りも今すでになく、
窓際にはマダムの死体が無残な有様となって横わっていた。

蝿が一杯たかっている。さらに一歩、足を踏み込むと、四人の女給、
それに三歳ぐらいの男の子が、銃剣で、あるいは拳銃で殺されており、

ことに子供は逆さに振って、頭を壁にたたきつけて殺された痕跡が歴然としている。
すべてが着物はもちろん下着まではぎ取られてしまっている。

小犬と猫とが死体の間をじゃれ跳んでいるのが、いっそう鬼気をさそう。



こうして、領事館警察や邦人家屋を、次から次に回ってみたが、生存者の姿は
どこにも発見する事が出来なかった。あの多くの居留民連は、いったいどうしたのか。

偵察隊一同は、次第に焦燥と不安に駆り立てられて行った。
空色の塗装も美しい近水楼の外観は、平素と何等変ってはいなかった。

せめてここだけにでも、何人かの生存者が残っていてくれますようにと念じつつ、
玄関の扉を開いた瞬間、目に映ったのは年若い女中数名の惨殺死体だった。



一行はグネクネした小路を迫って、北門脇の細木機関長公館を訪れて行った。

入り口の石のきざはしを昇り、門を開いて一間一間、内部の部屋を探してみたけれど、
機関長はじめ人ッ子一人、姿を見出すことは出来なかった。

偵察隊が引き揚げようとしたとき、一人の兵が東南方、城壁のあたりを指差していった。
「どうだい、あのカラスの沢山飛んでいること、まるで胡麻をブチ撒いたみたいじゃないか」



他の者も立ち停まって   「凄いカラスだなあ」   と、その方を眺めた。
夕焼空に、何百何千というカラスが、ガアガアいいながら飛び回っている。

一同の足は引きつけられるようにその方に向った。一行は女子師範学堂の広場に出た。

ここは城壁の真近で、先ほどのカラスが黒山のように固まって餌をついばんでおり、
獰猛 (どうもう) な野犬十数頭が、しきりにその間をうろつき回っていた。

「いったい何を食っているんだ、あのカラスは」

死体だ!   人間の死体だ!   七十何人という日本人の銃殺死体なのだ!
一同は冷水を浴せられたように、身を硬直させた。



陽は次第に暮れて行った。やがてカラスの鳴声も鎮まると、
あたり一帯は寂寥 (せきりょう)の中に包まれて、

ただ、同胞の悲愁のみが、惻々 (そくそく) 人に迫って来るのだった。
鬼哭啾々 (きこくしゅうしゅう)、生温い風が薄気味悪く、人の面を撫で渡って行く。

かくて冀東二ヶ年、栄華の歴史は、遂にここに通州事件という、
一大残虐史を以てその幕をとざしてしまったのである。

古色蒼然たる大ラマ塔だけが静かに通州の街を見下している。》


東京裁判の証言へとつづく
[ << 最初のページ | < 前のページ | メッセージリスト | 掲示板表示 | [ メッセージ # ] | 次のページ > | 最後のページ >> ]

Yahoo! Japan 掲示板 アーカイヴ

[検索ページ] (中東) (東亜) (捕鯨 / 捕鯨詳細)