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7月17日 蒋介石の関頭宣言1

投稿者: kireigotowadame 投稿日時: 2010/10/19 18:41 投稿番号: [609 / 2250]
廬山では会議が開かれていた。

松本重治著 『上海時代・下』 中公新書
148〜149p

《 第二日日の十七日には、冒頭に、汪兆銘が、三中全会以来の一般報告を述べたが、
つづいて、真打の蒋介石が、沈痛な語調で、有名な一大演説をぶった。

その要旨は、左のごとく、できるだけ原文をここに載録することにする。



「……われわれは、弱国である以上、もし最後の関頭に直面すれば、
国家の生存をはかるため全民族の生命を賭するだけのことである。

そのときには、もはやわれわれは中途で妥協することを許されない。
中途での妥協の条件としては、全面的投降・全面的滅亡の条件しかないからである。


全国国民は最後の関頭なるものの意味をもっと明瞭に認識し、
ひとたび最後の関頭にいたれば、われわれは 〔あらゆるものを〕 徹底的に犠牲にして、

徹底的に抗戦するほかはない。
犠牲の決意を固めてこそ、最後の勝利をかちとることができるのである。

もし 〔その決意がなく〕 さまよい歩き、一時の平安をむさぼろうと妄想しようものなら、
それこそ民族を永劫に再起不能の状態に陥れることになるであろう。



……今回の 〔盧溝橋〕 事変の経過から見て、〔われわれには〕 他国
(日本のこと − 松本註) が急いでわが国 (中国のこと − 松本註) を

陥れようといかに大急ぎで苦心惨憺しているか、
また、和平はもはや容易には獲得できそうにないことがわかるのである。

いまもし平安無事を求めるとすれば、
それは他国の軍隊が無制限にわが国土に踏み入るのを許すことになり、

同時にわが国の軍隊がわが国の土地におりながら、
自由に駐留できないように制限されてしまうこととなり、

また、他国の軍隊が中国の軍隊に発砲するのを許しながら、
われわれはこれに返砲することもできなくなるであろう。


いいかえれば、それは、他国が包丁とまないたとなり、
わが方が魚肉になることである。

われわれは、こうした悲惨な状態にいまにも陥ろうとしているのである。
これは、少なくとも人格をもった民族なら、とうてい認受し得ないものである。



わが東北四省が占領されて、すでに六年もの永きに及んでおり、つづいて 『塘沽協定』 が
結ばれ、いまでは衝突地点は、すでに北平の入口である盧溝橋にまで来ている。

もし盧溝橋までが他国から圧迫され、占領されてもかまわないというのなら、
わが五千年来の古都であり、北方の政治・文化の中心であり、軍事上の重要地点である

北平は、第二の瀋陽になってしまうであろう。
今日の北平が、もし、昔日の瀋陽になるとすれば、

今日の河北・察哈爾 (チャハル) もまた昔日の東北四省になってしまうであろう。
北平が、もし、瀋陽になるとすれば、南京が、また、どうして、北平の二の舞を

演じないわけがあろうか。したがって盧溝橋事変の推移は、中国の国家全体の問題に
かかわるのであり、この事変をかたづけるかどうかが、最後の関頭の境目である。》


つづく

*   ここで蒋介石は   日本が侵略を始めたかの如く妄想している。
   だから、日本が、いくら和平を提案しても聞く耳をもたない。

   そして 「ひとたび最後の関頭にいたれば、われわれは 〔あらゆるものを〕
   徹底的に犠牲にして、徹底的に抗戦するほかはない。」 と言っている。

   蒋介石が 「あらゆるものを徹底的に犠牲にして戦う」 と決め、日本側の
   和平提案を踏みにじって戦争を続けた以上、その責任は中国にある。

   被害云々する資格はない。
   これは日本が仕掛けた戦争ではないのだから。
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