入って中国人に南京事件真相議論しましょう

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関東軍の説得6

投稿者: kireigotowadame 投稿日時: 2010/10/16 15:49 投稿番号: [606 / 2250]
寺平忠輔著 『日本の悲劇   盧溝橋事件』 読売新聞社刊
256〜258p

《 一応の説明が終った時、鈴木中将は自らロウソグの火を継ぎ足しながら、
「僕はですねえ。今、寺平君のいわれた、北京城を兵火の巷に陥れないという事、

そして百五十万民衆の生命を保全し、一千年の文化を保護するという、
この事に非常に大きな意義を感ずるのです。

ローマは一日にして成らず、北京だって同じ事です。
これに砲弾をブチ込むがごときは、文明国軍隊のなすべき事じゃありません。



同時に私はまた、無意味な戦闘を引き起して、
私の部下から無益の犠牲者を出すこと、これを極力避けたいと思うのです。

乃木将軍の二〇三高地の場合、あれはまた特別の例外ですよ。
要するに今度の作戦は出来る限り慎重にやりましょう。

そして阮玄武の部隊を始め、その他のものでも、
先方から求めて武装解除に応じようというものがあったら、

極力、鉄砲を射つことなく、平和裡に話を進めて行くことを希望します」



旅団長のこの説明を聞いた時、私は心中、
  −   やっぱり古北口までやって来てよかった。

これなら大丈夫北京城を兵火から救う事が出来るぞ。
いよいよ明日は、大手を振って松井機関長の前に復命が出来る。   −

こう考えて、嬉しさが急に胸一杯に込み上げて来た。

事件後、私がベッドの上に、横になって寝たのは、この晩が初めてである。
累積した疲労も、そのため一度に吹ッ飛んでしまった。



翌十六日の朝、私は鈴木中将と食事を共にしながら、連絡事項を補足した。
「閣下!   昨晩大切な事柄を申し上げるのを失念しておりました。

今後の作戦に使用する時間の規正ですが、満州国と北京、天津とでは、
ちょうど一時間の時差があります。そこで協同作戦上、これを統一しておかないと……」

「その点は問題ありません。郷に入っては郷に従えです。
我々関東軍は早速、天津軍の時間に右へならえさせましょう」



「どうぞそういうふうにお願い致します」
「今日帰られるんでしたら、ここから通州まで、兵団配属の飛行機でお送りさせましょう。

小型で大変窮屈ですけれど、十五分か二十分の間ですから、しばらく辛抱して
乗ってって下さい」 旅団長はプリモス機の用意を副官に命じた。

操縦士は民間航空界練達の士、承徳満洲航空会社の飯島飛行士だったが、
飛行機はいざり車みたいで乗り心地は感心出来なかった。

しかし高度三百に舞い上り、脚下に万里の長城を俯瞰した時の気持は素晴しかった。
・・・

時局の中心地、盧溝橋の姿も、永定河の畔 (ほとり)、遥かに眺められた。

小さな通州の飛行場で飯島飛行士に別れた私は、特務機関差回しの自動車にとび乗って、
ふたたび通州機関に向う。機関から電話で北京機関に、関東軍との連絡概況を報告し、

また懐柔に電話して愛沢通訳生に、至急反転して来るよう連絡をとった。
二人は七月十六日の正午近く、一応の任務を終って、無事北京特務機関に帰着した。 》


つづく
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