入って中国人に南京事件真相議論しましょう

Yahoo! Japan 掲示板トピックビューアー

[ << 最初のページ | < 前のページ | メッセージリスト | 掲示板表示 | [ メッセージ # ] | 次のページ > | 最後のページ >> ]

関東軍の説得1

投稿者: kireigotowadame 投稿日時: 2010/10/11 16:35 投稿番号: [598 / 2250]
寺平忠輔著 『日本の悲劇   盧溝橋事件』 読売新聞社刊
250〜251p

《 武田嘱託が計画 (王城北京を兵火から護る工作計画の事) 立案を引き受けた後、
今度は私から機関長に対して

「機関長殿!   差し詰め最も緊急を要するものは、
いまもう北京城外に迫って来ている関東軍に対する対策です。

関東軍は、肚の中では戦争をケシかけたくてたまらない方だし、
このワカラズ屋に対して不拡大方針を説明する事は、一番むつかしいと思います。

これは電報や文書じゃ、到底意志を伝える事が出来ません。
何でしたら私を関東軍まで行かせて下さい。

十分機関長殿の意のあるところを、現地各部隊長に説明して参りますから……」



「ウン、関東軍に対する交渉、これは確かに難物だからな。
それじゃあ一つ、関東軍を説得する役は補佐官に委せるとしよう」

「じゃあ私は二十九軍一本槍でいきます」
と中島顧問。

すると桜井顧問が、「じゃあ私は、秦徳純のところへでも商務総会へでも、
必要な所へはどこへでも使い走りします。

そして大局から説明してやって、必ず彼等を納得させてきます」
話はたちどころにまとまって、みんな持場に従って工作を始める事になった。



私はただちに愛沢通訳生を呼んだ。
「オイ!   君の所に華北一帯の中国軍配置要図があったろう。

あれと二十九軍の素質及び編制装備一覧表を、至急二千枚宛印刷させてくれ」
「二千枚も何に使われるんですか?」

「密雲、懐柔方面の関東軍に、それを持って行って分けてやるのさ。
北京城を攻撃させないためにね」

「オイちょっと待った!   まだ用がある。
兵用地誌が三十冊ばかり残っておっただろう。

それから北京一帯の空中写真、二十九軍軍隊調査、これらは二、三部宛残して、
あとは全部持って行けるよう。

アアそうそう!   東亜公司に電話をかけて、
北京市街図百枚と近郊詳図百枚を、至急持って来させてくれ給え」



事件が始まってこの方、北京の街は、夜の戒厳がきわめてきびしいので、
日ぐれ時になると、家路を急ぐ民衆で街中が急にゴッタ返しを始めるのだった。

しかしその後はまた、急に潮が引いた後のような静けさに返ってしまう。
これまでだったら、狭い二間幅くらいの胡同 (ホートン) には、

晩の十一時を過ぎると、決まって酸梅湯 (ソワンメイタン) や汽水 (チースイ) などを
詰めた箱車を押して、ダミ声張り上げた飲物売りが通るのだが、

このころではそれもバッタリ途絶えてしまって、
暗い土塀の陰には、灰色の二十九軍が音もなくうごめくようになった。

彼等は青く磨ぎすました青竜刀を腕にかかえ、民家の門口にジーッとしゃがみこんで、
中の様子を探ったり、通行人を調べたりする。

これが戒厳令下彼等一日の仕事なのだ。
犬が哀調を帯びた声でそれをほえ立てている。》


つづく
[ << 最初のページ | < 前のページ | メッセージリスト | 掲示板表示 | [ メッセージ # ] | 次のページ > | 最後のページ >> ]

Yahoo! Japan 掲示板 アーカイヴ

[検索ページ] (中東) (東亜) (捕鯨 / 捕鯨詳細)