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盧溝橋事件59 橋本参謀長を出迎え2

投稿者: kireigotowadame 投稿日時: 2010/09/07 18:35 投稿番号: [561 / 2250]
寺平忠輔著 『日本の悲劇   盧溝橋事件』 読売新聞社刊
210〜212p

《 入口のすぐ左側に通信所があった。私は雨宿りのつもりでツカツカとその中に
入って行くと声をかけられた。それは旅団の次級副官小野口大尉だった。

「いつの間にこんなところに来られたんです?」 私はろくろく挨拶もしないで、尋ねた。

「昨日ですよ。牟田口連隊長と一緒にこちらにやって来ました。
しかし戦争というものは、こういう後方勤務は一向有難くないですな。

河辺閣下はもう今朝程から、第一線に立って指揮をとっておられます。
それで君はまた、どういう要件でこちらに来られたんですか?」

「アア私ですか。私は参謀長閣下のお出迎えです。
何だか豊台から北には汽車を出さないような噂を聞いたもんですから」



すると副官は 「さきほど、河辺閣下から電話がありましてね。参謀長閣下が来られたら、
ちょっとでもいいから盧溝橋の戦場を回って、見ていただきたいっていわれるんです。

閣下としちゃあ、すでにこの戦場で部下を殺しておられるんですからねえ。
そういったお気持が多分にあるんでしょう。

だから僕は、どうしても参謀長閣下を、ここで汽車から引きずり降さなきゃならない
立場にあるのです。オヤッ!   もうボツボツ列車が着く時刻です。駅の方に参りましょう」

二人は一緒に自動車に乗った。そして雨の中を素ッ飛ばして
ホームのオーバーブリッジの脇に車を横付けにした。



ガランガラーン!   ガランガラーン!   信号所の方で合図の鐘が鳴る。
やがて北京行き急行列車がすさまじい勢いでホームに滑り込んで来た。

「一号車はもう少し後の方に停車いたします」
豊台憲兵の三橋実上等兵が私達二人に注意してくれた。

車輌の胴体に赤色のライン、そしてその下に 「頭等臥車」 としるされた車が、
静かに私達の前に停った。二人は車の中に乗り込んでドアーをあけると、

出会い頭にブツかったのが大木良枝少佐参謀だった。



「お迎えに上りました。実は豊台の駅長が作戦関係の日本軍人は一人も
北京にやらんと頑張っていますし、

またこの次の永定門駅では、ワカラズヤの二十九軍が抜身のダンビラを突き付けて、
乗客をしらみつぶしに調べるんです。

それやこれやでいっそのこと、自動車で北京まで素ッ飛ばされた方が
早手回しと考えまして、ここまでお迎えに上りました」

「それはどうもご苦労様でした。じゃあちょっと待ってくれ給え。
その事を閣下に申し上げてくるから……」



参謀長は 「外は雨が降っているようだな」 と言いながらマントを羽織り、
やがて列車から降りて来た。

一行三台の自動車は、参謀長の車を先頭にして、守備隊の中に入って行った。
雨は次第に本降りになって来た。

ゴッタ返しの本部事務室で、一杯の渋茶に喉を潤している参謀長に小野口副官が

「当兵舎には、昨日の戦闘で名誉の戦死をとげました鹿内准尉以下十名の遺骸が
安置してございます。

それから野地少尉以下、二十数名の負傷者を、医務室の方に収容しております。
ただいまからその方をご案内申し上げます」 と報告に来た。》


つづく
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