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盧溝橋事件7  一文字山

投稿者: kireigotowadame 投稿日時: 2010/06/29 18:41 投稿番号: [491 / 2250]
寺平忠輔著 『日本の悲劇   盧溝橋事件』 読売新聞社刊
80〜81p


《 一木大隊長が北京街道に顔を出したのは、午前二時ごろだった。
清水中隊はその時、ようやく西五里店に集結を終ったところだった。

大隊長と清水中隊長とは、二時三分、砂利取場付近で会見した。
「やあ!清水大尉か。ご苦労だったのう。随分心配したろう」

「ハ、いろいろご心配おかけ致しまして申し訳ありません。
行方不明の兵は先程見つかりまして、唯今無事、連れ戻って参りました」

「エッー無事だったか。そうか。そりやあよかった」
「中隊は全員、現在地に集結しております。

唯今までの情況について申し上げますと‥…」 中隊長は、
馬からおりた大隊長に、事件勃発以来の顛末をかいつまんで説明した。


いちぶしじゅうを聞き終った大隊長は
「それで今、一文字山付近は、いったいどうなっているんだ?」

「従来からの情況判断によりますと、当然一部の中国兵が配置されているものと
想像されますが、まだ偵察は実施しておりません」

「一文字山の敵情は、今後の行動を決める上の一番の先決問題だ。
すぐ偵察せにゃいかん。小隊長は今、だれだれがここにおるかな?」

「野地少尉、高橋准尉、それから石井准尉であります」
「そうか。じゃあすぐ野地と高橋をここへ呼べ」

  大隊長は二人に対して厳しい口調でいった。

「高橋准尉は兵二名を率いて将校斥候となり、一文字山南半部、及び同地西側地区の
敵情、特に敵がいるかいないかという事を偵察して至急報告せよ。


野地少尉は同じく兵二名を率い、一文字山北半部、及び同地西側地区の敵情を偵察せよ。
直ちに出発」   両将校斥候は複唱を終わると、すぐにそこをとび出した。

「野地!   しっかりやれよ」 闇の中から声をかけたのは通信班長小岩井中尉だった。
二組の斥候は一文字山めがけて進んで行った。そして山裾の方から
台上を空間に透視して見たが、別に敵らしい影も形も認められなかった。

ススキや茨の間を押し分け押し開き、斥候は這うようにして、
ようやく台の一番高いところまで上って見た。

この前、中隊が演習の時、掘った散兵壕が黒い一線を画して、まだそのままに残っている。
壕の中からはコオロギの声が、時々かすかに聞えて来た。


−   ここら辺りに一人もいないという事になると、一文字山にはどこを探したって、
もう敵のいそうなところはないぞ。−

静粛行進はいつの間にか速足行進となり、しまいにはとうとう台上を
ガサガサやりながら、歩度を伸ばした大胆な捜索になってしまった。

「いないな。どッこにもいないな」
「ハ、確かに一人もおりません」

斥候長と斥候兵とは、こうささやき合いながら、再び砂利取場の方に戻って行った。

中島大尉の指揮する大隊主力が西五里店に到着し、
部落の西南端広場に集結を終ったのは、午前二時四十分だった。


大隊長はここで各中隊長を集め、もう一遍、現地の情況について説明した。
そこへちょうどいまの二組の斥候が戻って来た訳である。

「野地斥候報告!一文字山の台上には、敵の姿は全然認められません。
西側地区一帯もまた同様でありますッ!」

「高橋斥候報告!一文字山の南半部、及びその西側の地区には、
全然敵兵はおりません。報告終りッ!」

「よしッ!   では大隊は今から直ちに一文字山に前進し、之を隠蔽占領する。
そこで野地少尉、

清水中隊長はいま、兵若干名をつれて竜王廟の方向に、
敵情偵察と不法射撃の証拠固めに行っている。

中隊長の不在間、貴官は中隊長を代理せい!」》


つづく
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