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アリソン事件証言の食い違い

投稿者: kireigotowadame 投稿日時: 2010/01/29 18:45 投稿番号: [328 / 2250]
前日   アリソン殴打事件に関する、三つの記述を紹介しましたが、
その被害者に関する記述がそれぞれ異なっているように見えます。

タイムズ    被害者は近くのアメリカ人財産である金陵大学に連なる建物に
       いた難民。

笠原解説    金陵大学農学部の作業場に侵入し、女性一人を連れ去った。

飯沼日記    米人経営ノ農具店ニ二十四日夜十一時頃日本兵来リ、留守店ヲ
       銃剣ニテ脅シ女二人ヲ連行


さて、この事件には前段階があります。
松村俊夫著 『「南京虐殺」 への大疑問』 165p

《ベイツよりアリソンへの一月十八日付報告には、朝十時半、小粉橋三号の
小桃園大学敷地に一月十四日と同じ憲兵がいて、

好きなように各部屋を捜索していたが、見つけられてほぼ向かいの小粉橋三二号の本部へ
入ってゆくのを観察した (①157頁) 旨が書かれている。

この後に、大問題になった 「アリソン殴打事件」 が起きるのである。

一月二十五日、ベイツは二通の手紙をアリソンに送って、
この事件のきっかけとなった日本兵による婦人強姦事件を説明している。


それを要約すれば、一月二十四日午後十一時、白っぽい腕章をした日本兵が
胡家菜園の金陵大学農機具店に押入り、

店員を銃で脅し、彼らは婦人一人を連行して強姦し、二時間後に釈放した。

犯人は白い腕章から判断される特務兵ではなく、
恐らく憲兵の仕業と思われる(①161頁)と記す。

そして、追伸として、被害者の婦人を伴ってリッグズと共に調査したところ、
慎重に五回もチェックした結果、

「問題の建物は小粉橋三二号のおなじみの憲兵隊の地区本部でした」
(①162頁)と特定したことをアリソンに報告したのである。》


ところが、あとで、とんでもない事実を明かしています。


松村俊夫著 『「南京虐殺」への大疑問』 167p

《『南京事件資料集①』   に、ティンパレーとベイツの間に交わされた
『戦争とは何か』の出版をめぐる往復書簡(352〜376頁)が掲載されている。
・・・
その中の三月二十一日、ベイツからティンパレーに出した手紙の中に次のような一節がある。
資料名 「E八八 − 一〇〇」 についての注意である。


〈もし、その資料を使う場合は、小粉橋三八号の贋憲兵の話に注意してください。
彼らは、たびたび私たちを困らせました。

アリソンやリッグズに平手打ちを食わせたのも贋憲兵の仕業です。
殴打事件は彼らの巣窟で起きたのですが、

そこは、かつてバックが展示会をした語学学校(小桃園)の反対側のところです。
その語学学校では、一、二度君とも会ったことがあります。〉

注:   ①は青木書店刊 『南京事件資料集』 のアメリカ関係資料編


*   天野中尉がいたのは「小粉橋三二号」、ベイツの言う贋憲兵は「小粉橋三八号」
   要するに、略奪や強姦をやっていたのは「小粉橋三八号の贋憲兵」だと言って
   いるわけです。

   しかして、調査に突入したのは 「小粉橋三二号の日本軍兵舎」
   だから、殴られたのです。

   その間違いをベイツは隠しています。殴ったのは間違いなく本物の日本兵なのに。

   証言の食い違いといい、贋憲兵といい、杜撰な証言をもとに
   日本軍を非難しているようです。
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