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1939年7月 ノモンハン事件20 フイ高地占領

投稿者: kireigotowadame 投稿日時: 2012/11/27 18:49 投稿番号: [2076 / 2250]
辻正信著   「ノモンハン秘史」   毎日ワンズ
164〜167p


《 七月一日三時、満を持していた一万五千の将兵は、暁闇を利用して動き出した。

左岸攻撃縦隊の先頭には、小林少将が乗馬で誘導している。

闇の砂漠はともすれば方向を誤りそうである。

夜が明けると、冷涼の砂漠はたちまち酷熱の砂漠に変わった。



正午頃ようやく、フイ高地の正面に先頭が到着したとき、突然縦隊の先頭に

数発の砲弾が落下した。弾着は正確である。

縦隊に若干の死傷を生じたとき、小林少将は一鞭あてて馬を前方の高地に駆け上がらせた。

「命令受領者、前へ」   と命じながら、双眼鏡を取って自ら敵陣地を偵察し、

現地を指さして、各部隊に攻撃命令を下した。沈着大胆なこの指揮ぶりに、

縦隊は一糸乱れず展開し、あたかも秋季演習の遭遇戦を思わせるものがある。



正体不明の敵砲は、やがて戦車から撃ち出すことがわかった。

精良な双眼鏡で凝視すると、前方約二千メートルに砂丘の間から、

僅かに数個の黒点が地平線に浮かび上がった。

お椀を逆さまに伏せたような形の砲塔だけが六、七個見える。

砲兵は、素早くこの目標に必中弾を浴びせると、その中の一輌が火を発し、

続いて二輌が黒煙を上げた。

歩兵は綱を放たれた猟犬のように、砂丘の間を突進していった。



緒戦は鮮やかな勝利であった。

肉迫する我が第一線が約千メートルの距離に達したとき、

四、五輌の敵戦車は慌しく南方に退がった。

フイ高地の一角は、このようにして我が手に入った。



小林少将は、フイ高地北側の砂丘に部隊を集結し敵状捜索の部署を命じた。

夜十二時を期して右岸の敵を夜襲することにして準備を命じたが

所望の敵状はさっぱりわからない。しかし、七月二日には渡河しなければならぬ。

是が非でも本夜中に、フイ高地一帯を占領しなければならなかった。



小林少将は夜半、両連隊を夜襲の部署につかせた。

鼻をつままれてもわからぬ真の闇夜である。

そのとき、旅団副官の少佐が、昼の戦闘で疲れ切ったか、死んだように寝ていた。

いよいよ出発準備を整えたが、この副官だけは呼べども答えがない。

時刻は遅れがちで、一同心配して副官を探し回り、ようやく壕の一隅に見つけ出したのだった。



普通の部隊長ならばたちまち怒鳴り散らすところであろうが、

小林少将は可愛い子供をいたわるように、

「疲れたのだろう、準備はできたよ、さあもう一息だ」   と、

恐縮に堪えない副官を、かえっていたわりながら、

部隊の先頭に立って、敵陣地とおぼしき方向に進んでいった。

幸いに敵は夜に入ると共に退却したため、戦わずに所望の目標を占領し得たが、

昨日からの小林少将の沈着剛胆な指揮ぶりと、

部下の過失を寛容する人となりに、しみじみ頭が下がる。》



つづく
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