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1938年12月31日 「和平建議」 電の公表

投稿者: kireigotowadame 投稿日時: 2012/08/12 15:34 投稿番号: [1827 / 2250]
児島襄著 『日中戦争5』

192p

《 十二月三十日、ロンドンの駐英大使郭泰祺が、

汪兆銘を   「来欧暫時休養」   させてはどうか、と献言してきた。

蒋介石は、前述したように、

すでに交通部次長彭学佩を通じて汪兆銘に外遊をすすめている。

汪兆銘の外遊、すなわち、日本の和平工作にたいする肩すかしである。


「明識達見、甚感佩……汪先生……則暫時赴欧休息、

亦足以稍○ (糸+予) 経年之労瘁、且可泯絶敵人造謡之口実……」


蒋介石は、おり返して大使郭泰祺に返電し、

大使からも汪兆銘に外遊を勧告するよう、指示した。



−   ところが、

その翌日、十二月三十一日、汪兆銘の   「和平建議」   電が、公表された。

これまでの汪兆銘の行動は、その見解が公表されない限りは、

いわば   「諫言」   のための離脱であり、一種の内輪もめともみなし得る。



だが、その所見、とくに   「和平建議」   は、 「和平提議」   よりは

明確に近衛声明に呼応する内容であるだけに、

その公表は、蒋介石と国民政府にたいする離反の表意にひとしい。


「是誠   厚顔無恥之極、共通敵売国之罪、至   此已   暴露殆冬矣」


蒋介石は、ぼつ然と怒りの表情をあらわにし、 「中央同志」   と協議して、結論した。


「汪氏逃亡   及   其響応   近衛之通電、是誠利令智昏、自陥絶路、

所謂   自作○ (薛+子) 不可活也」


この日は大晦日である。



晴気慶胤著   『上海テロ工作76号』   毎日新聞社
84p

「日満支の三国は東亜の新しい秩序を建設するために結合して、

互いに善隣友好、共同防共、経済提携の実をあげねばならない。

日本は領土も賠償も求めない。中国の主権は尊重する。

治外法権の撤廃や租界の返還にも協力して中国の独立を完成させたい」

と述べられてあった。



十二月二十九   (31の間違い)   日、汪兆銘の第一次声明が内外に公表され、

香港の同志、陳公博   (汪兆銘の死後、国民政府主席、漢奸として処刑)   は、

南華日報によって活発な宣伝活動をはじめた。

その声明では   「近衛声明は公正な和平条件である。中国政府はこの声明を

交渉の基礎に、日華の国交回復に乗り出すべきである」   と強調した。
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