入って中国人に南京事件真相議論しましょう

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1937年 ジャキノ難民区設立1

投稿者: kireigotowadame 投稿日時: 2012/05/23 18:50 投稿番号: [1662 / 2250]
松本重治氏著   『 上海時代 (下) 』   中公新書
231〜233p


《 大場鎮の陥落が目前に考えられていたころ、ある夕刻、

『マンチェスター・ガーディアン』   の特派員ティンパーレー君が、

ひょっこりと   「同盟」   支社に私を訪ねてきた。



私とティンパーレー君とは、もう二、三年の交友関係にあったが、

彼は記者というより、学者肌の、良心の強い人物であった。

円転滑脱というより、むしろ無骨な物腰で、しかしやさしい眼つきの男であり、

リベラリズムの香りの高い   『マンチェスター・ガーディアン』   には、

まずふさわしい特派員だと、私はつねづね尊敬していた。



ティンパーレー君が、   「松本君、ちょっとまじめな話があるんだが」   と

切り出した話は、大要左のとおりであった。

「南市方面で中国人に対する伝道を二十年ほどやってきた

ジャキノというフランス人のカトリック神父がいる。

彼は第一次世界大戦では、従軍僧として戦傷を受け、片腕を失った勇士でもある。



彼は、日中両軍が南市の一部を難民区として承認してくれれば、

二、三十万の中国人の生命が保障されることも可能だ、と着想して、

一応中国側に話をしたが、中国側は、まず、日本側が同意、支持してくれねば、という。

しかし、残念なことに、ジャキノ神父は、信頼するに足る日本人を一人も知らない。



そこで、神父は、以前から識っている私   (ティンパーレー)   に相談を持ち込み、

その構想を日本側のしかるべき人物に伝えてくれないかという話であった。

それで、私は、まず君   (松本)   に相談するわけだ。

そこで、君がこの構想に賛成なら、どういうふうに

日本側にアプローチをしたらよいのかを教えてくれ給え。



これは、事実上、局部的な停戦協定をも意味するもので、

複雑な問題もからむ惧れがあるので、幾度か躊躇したが、

君だけには話を打ち明けることに決心した。それで、今日ここに来たのだ。

君がノーといえば、私も断念して、神父にそのように返事するほかはない。

もしイエスといってくれれば、最有力な味方を得たように思うが」   と、

ティンパーレー君は、熱を籠めて、私に語った。



「ティンパーレー君、ようこそ来てくれたね。

また、私を信頼して大切な話をもってきてくれたことを感謝する。

話は、だいたい解った。私は大賛成だから、微力ながらベストを尽しましょう」

というと、彼は非常に喜んだ。

「松本君、日本側にどういうアプローチをやられるつもりかね?」   と尋ねるから、私が



「さしづめ、私の信頼している先輩の日高参事官に話を打ち明ける。

彼にはきっと陸海軍によい連絡があるはずだ。

占領区域の行政担当は陸軍特務部であるが、その楠本大佐は、

かつて武官補佐官として、私ら記者とは何でも話のできる人物だ。こういう問題に

ついては、日高さんは、まず楠本大佐と話を始めることだろうと   推察される。

お話を聴いて、直感して重要だと考える点は、どこら辺に難民区を設定すれば、

軍の作戦上、支障がいちばん少ないか、ということだ」



というと、ティンパーレー君は、 「ジャキノ神父は、その点を充分に考え抜いたようで、

幸いにも、南市   『城内』   の方浜路以北の地区を難民区に当てれば、

すべての条件が充足されるように信ぜられるといっている」   と答える。》


つづく
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