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1937年 特務に監視される 松本−徐 会談

投稿者: kireigotowadame 投稿日時: 2012/05/18 18:44 投稿番号: [1652 / 2250]
松本重治氏は和平の糸口を見つけるべく、

中国人の徐新六   (シューシンロー)   と定期的に会合をしていましたが、

これを快く思わない中国側に監視されていました。



松本重治氏著   『上海時代(下)』   中公新書   229p


《 三回目のカセイ・ホテルでの会合   (十月十四日)   の際、

徐さんは、中国人らしく、

一種の特務隊が二人の動静を監視しているという気配を感じたらしく、

「次の会合は、どこか、ほかのところでやりましょうや」   という。



私は、狙われているのは、私よりも徐さんのほうだと感じ、

「徐さん、次の会合は、ホール=パッチのアパートで、

四時半ごろのお茶の会にしたら如何」   と提案すると、

徐さんは、 「そうできれば、それに越したことはない」   という。



四回目は、ホール=パッチと打合せのうえ、彼のアパートを借用した。

そこで両三回の会合をやったが、その翌日、上海クラブでホール=パッチに会うと、

「シゲ、どうも、僕のアパートも監視されている。中国人ボーイが密告したらしいから。

この次のお二人の会合は、アメリカ大使館附武官に内情を話したら、

武官が自分のアパートを使ってくれというので、そうして欲しい」

という。



*   このように、中国は和平の働きかけをする者を国賊と見なして赦さないのです。

   以前、図書館で見た古い支那事変の写真本には、

   電線に首をぶら下げてある写真があり、

   そこには、日本人と仲良くしたので、見せしめに殺されて、

   首をぶら下げられた支那人というような説明がありました。

   その本は10年くらい前に図書館から消えましたので、もはや確認できませんが。



   その本がなくても、揚子江流域の日本人が引揚げる前の

   状況を見ればおよその想像はつきます。

   かつ、和平反対の態度も、盧溝橋事件以来の日本側の和平提案を、

   中国側がことごとく、踏みにじり、潰している事からも明白です。



   中国は、自分から戦争を仕掛けており、和平などする気は、サラサラないくせに、

   連盟に、日本に侵略されているなどと、報告しているのです。
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