1938年 中国人の本に見る黄河決壊事件
投稿者: kireigotowadame 投稿日時: 2012/05/06 15:30 投稿番号: [1627 / 2250]
趙無眠著
『日中戦争中国も同罪だ』
文藝春秋
2006年11月号
183〜184p
《 一九三八年六月九日、日本軍の中原からの西進を阻むため、
国軍は河南の鄭州の東北部にある花園口で黄河を決壊させるための爆破を行った。
堤を破った大水は、凄まじい勢いで東へと流出、
歴史上最も悲惨ともいわれる大洪水となった。
河南、安徽、江蘇、の三省四十四県・市、一万三千平方キロメートルが水没し、
被害人口一千二百五十余万人のうち三百九十万人以上が行方不明、
九十万人が死亡するという惨事は、
損害額の総額が大きすぎて計算できないほどの規模に達したのだった。
では、人々をこれほど大きな悲劇に巻き込んだことによる
作戦の〝戦果〟 はどうだったのだろうか。
日本軍の土肥原第十四師団の一部は山東省で一時的に足止めを余儀なくされたが、
工兵の援助により三日後には開封に集結していた。
また中島率いる第十六師団二万弱の隊は黄河決壊による水没地区にあったが、
航空隊の空からの援助物資の投下などにより危機を脱した。……それだけであった。
黄河の人為的洪水は、歌のなかで歌われているように
「憤怒の雄叫びを上げて侵略者たちを飲み込んでしまった」
というような結果はもたらさなかったのである。
黄河の水量は決して十分ではなく、珠江に比べればたったの八分の一に過ぎない。
黄河が飲み込めるのは、航空隊や工兵隊の援助を受けられない中国の民衆だけだった。
一つの失策が生み出したのは九十万人という犠牲者である。
これは、南京大虐殺で虐殺された犠牲者数の三倍である。》
これは メッセージ 1625 (kir**gotowa**me さん)への返信です.
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