入って中国人に南京事件真相議論しましょう

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1月16日 ラーベの日記

投稿者: kireigotowadame 投稿日時: 2012/01/10 18:36 投稿番号: [1380 / 2250]
一月十六日

《 日本大使館での晩餐会はいともなごやかな雰囲気のうちにすぎていった。

我々外国人は全部で十三人。大使館の人たちのほか、委員会から九人。

ヴォートリン、バウアー、ベイツ、ミルズ、スマイス、トリマー、クレーガー、

それから私。マギーは食事が始まってからやってきた。

遅刻癖はあるが、それを除けば愛すべき仲間だ。



この席でクレーガーは、上海への旅行が許可されたとの知らせを受け取った。

やれやれ、本当に良かった。なにしろ、クレーガーは結婚を控えているのだから。

代わりの人をどうするかが問題だ。

クレーガーは財務担当だが、そう簡単には見つからないだろう。

食事は素晴らしくおいしかった。私はテーブルスピーチを頼まれていたが、

なにぶん微妙な状況なので、あらかじめ原稿を用意しておいた。



   ご臨席の皆様!

  本日の温かいお招きに対し、南京安全区国際委員会を代表しまして、

  日本大使館の皆様に心から感謝の意を表明します。

  (中略)

  サムライは数々の戦で非常に勇敢にお国のために戦いながらも、

  もはや身を守る力のない敵に対しては、 「武士の情け」   を示した、

  つまり寛容だったと聞き及んでおります。


  日本大使館の皆様、皆様は、私たちの願いを辛抱づよく聞いてくださった。

  そして数多くの苦情にもつねに進んで耳を貸してくださいました。

  また、力の及ぶ限り、私たちを助けようとご尽力くださいました。

  ありがたくうけたそのご助力に対し、国際委員会を代表しまして、

  ここに深く感謝の意を表します。



アメリカ人たちがこれをどう思ったかはわからない。

心にもないことをいったことぐらい、百も承知だ。

だが、そうしておいたほうが得策だと思ったのだ。 「嘘も方便」   というではないか。

とにかく、たとえわずかでも日本大使館の役人が助けてくれたことはたしかなのだ。

我々の被害報告を軍部に渡してくれ、ほんのすこしとはいえ、取りなしてもくれた。

つまり我々に力を貸すことのできた唯一の人たちであることにかわりはない。



成果がなかったのは、日本の外交官は軍部に従わなければならないからだ。

今日、日本政府を牛耳っているのは軍部なのだから。

それを考えれば、大使館の人々、福井、田中、福田の三氏は、

それなりによくやってくれたということができるのかもしれない。

けれどもこれだけ辛酸をなめたいまとなっては、

とてもそんな気持ちにはなれなくなった。



帰る少し前、福田氏は、 「ローゼン氏事件」   で大使館側が頭を痛めていると

ほのめかした。十三日にローゼンは城壁の外へ出たところを日本軍に見とがめられ、

一悶着あったのだ。「なんらかの歩み寄りの姿勢をみせるよう、

ローゼン氏を説得していただけないでしょうか。

日本大使館に立ち寄って、二言三言愛想の良い言葉を

  (謝罪の言葉を、とはいわなかった)   かけるとか……」


ともかくあたってみよう。

だが、あの人のことだ、頭から受けつけないような気がする。》
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