検証・虐殺の背景にあった日本軍の体質
投稿者: wadatumi_voice21 投稿日時: 2011/12/04 09:04 投稿番号: [1244 / 2250]
これまであきらかにしたように、さまざまな記録資料や証言を
検証していくなかで
南京大虐殺につながった
原因としては、
旧日本軍の国際感覚の欠如、中国人民への蔑視と敵愾心の増幅、
日本軍の資質の低下など
様々な要素が
絡んでいたことが解る。
ここで、その誘因の一つと考えられる当時の中堅幕僚層の性格や
国際感覚の実情を示す資料を
みてみよう。
第十軍司令部が
1937年11月30日に
作成した
「南京攻略ニ関スル意見」(丁集団参謀部『南京ヲ急襲ニヨリ
奪取シ得サル場合ノ攻略案』)
という文書が
残されている。
湖東会戦を終了したあと、南京にむかって追撃している時期に
軍司令部が作成した
この意見は、第一、第二の両案に分かれ、
第一案は
追撃の態勢のまま
一挙に南京を急襲奪取するもので、
第二案は
急襲が成功しなかった場合で、次のように述べている。
南京ヲ急襲ニヨリ奪取シ得ザル場合ノ攻略案
此ノ場合ニ於テモ正攻法ノ要領ニヨリ力攻スルコトヲ避ケ左記
要領ニ依リ攻略ス
急襲案ト同一要領ニヨリ先ヅ南京ニ急追シテ包囲態勢ヲ完了シ
主トシテ南京市街ニ対シ
徹底的ニ空爆特ニ
「イペリット」及
焼夷弾ヲ以テスル爆撃ヲ約一週間連続的ニ実行シ南京市街ヲ
廃墟タラシム
右方法ニヨルモ
敵若シ要塞ヲ死守スル場合アリトセバ軍ハ
努メテ僅少兵力ヲ以テ包囲態勢ヲ持続シ敢テ力攻スルコトナク
前要領ノ空爆ヲ続行シ敵ノ自滅ヲ図ルモノトス
(中略)
本攻撃ニ於テハ徹底的ニ毒瓦斯ヲ使用スルコト極メテ肝要ニシテ
此際毒瓦斯使用ヲ躊躇シテ再ビ上海ノ如キ多大ノ犠牲ヲ払フ如キハ
忍ビ得ザルトコロナリ
(『陸支密大日記』昭和十三年陸支密受5267号防衛研究所所蔵)
猛毒のイペリット使用を含め、市街に対する
無差別爆撃を、
なんの躊躇もなしに、計画を
たてていたのだ。
「徹底的に毒ガスを使用すること極めて肝要」
と強調するのは、
その使用を躊躇して「再び上海の如き多大の」
損害を受けるのは
困るからだ
としている。
上海戦での想定以上の苦戦が、南京で
より苛烈で
残虐な攻撃作戦立案に
結びついていたことがわかる。
結果として、第一案の急襲が
成功したため、無差別空爆も
毒ガス使用も
実施しなかったが、こうした
攻撃計画があり
準備されていた事実が
証明するのは、当時の
幕僚層の感覚、
つまり
国際法にも人道にも無関心な体質が
軍上層部にあり、
それが、大虐殺の背景に
存在していた
ということだ。
これは メッセージ 1237 (wadatumi_voice21 さん)への返信です.
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