検証・虐殺の背景にある軍紀風紀の頽廃
投稿者: wadatumi_voice21 投稿日時: 2011/12/04 09:18 投稿番号: [1245 / 2250]
組織的な虐殺が実行された事件の背景には、前述したとおり
幕僚層の
国際感覚の欠如や
モラルの低下が存在していた。
さらに、それに加えて
戦争の経過とともに
日本軍の全体に
軍紀風紀の頽廃が
深刻化していたことを
忘れてはならない。
戦争の拡大と
兵隊の大量動員が、軍の素質低下を
もたらした。
それにともなって、軍の規律がゆるみ、軍紀風紀が乱れたことが
犯罪非行を
続出させる原因となった。
大量虐殺は、軍の組織的行為である
捕虜の殺害や敗残兵狩りで
起きた集団犯罪だが、この他に
軍紀の乱れから
兵士個人による
行為によって起こった犯行も多出し、いっそう事件を
大きくした。
この点は
軍上層部でも認めており、南京事件が
国際的な非難を
浴びたのを受けて、南京占領直後の38年1月4日付で
参謀総長は
中支那方面軍に対し、次のような要望を
おこなっている。
顧ミレバ皇軍ノ奮闘ハ半歳ニチカシ(中略)
然レ共一度深ク軍内部ノ実相ニ及ベバ未ダ暇謹ノ
スクナカラザルモノアルヲ認ム
就中軍紀風紀ニ於テ忌々シキ事態ノ発生近時漸ク繁ヲ見
之ヲ信ゼザラント欲スルモ尚疑ハザルベカラザルモノアリ
惟フニ一人ノ失態モ全隊ノ真価ヲ左右シ
一隊ノ過誤モ
遂ニ全軍ノ聖業ヲ傷ツクルニ至ラン
(中略)
遡テ一般ノ情特ニ迅速ナル作戦ノ推移或ハ部隊ノ実情等ニ
考ヘ及ブ時ハ
森厳ナル軍紀節制アル風紀ノ維持等ヲ困難
ナラシムル幾多ノ素因ヲ認メ得ベシ
従テ露見スル主要ノ犯則不軌等ヲ挙ゲテ直ニ之ヲ外征部隊ノ
責ニ帰一スベカラザルハ克ク此ヲ知ル
然レ共実際ノ不利不便愈々大ナルニ従テ益々以テ之ガ克服ノ
努力ヲ望マザルヲ得ズ
(後略)
(中支那方面軍参謀長「軍紀風紀ニ関スル件通牒」)
同じ内容の要望は
北支那方面軍にも出されているが、
これは
軍紀風紀の粛正が、この時期の
日本陸軍にとって、
大きな問題であったことを
示している。
参謀総長から
このような要望がでたことは、異例のことだった。
それだけ
在中国軍の
軍紀風紀の頽廃が、軍中央部にとっては
頭の痛い問題だったということだ。
これは メッセージ 1244 (wadatumi_voice21 さん)への返信です.
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