◆台湾における日本人の評価 6
投稿者: newdendenmaru 投稿日時: 2011/12/02 04:14 投稿番号: [1215 / 2250]
■東洋一の大水利事業を完成した八田與一
嘉南平野は台湾南部に広がる最大の平原で、香川県ほどの面積
をもち、台湾の全耕作地面積の6分の1を占める。しかし雨期に
は集中豪雨のたびに河水が氾濫し、乾期には旱魃に襲われる。農
作物がほとんど育たない不毛の地であった。
総督府土木課に奉職する八田與一は大正9年から十年の歳月を
かけて、上流の烏山頭で大規模なダムを造り、平野部に1万6千
kmもの給排水路を張り巡らすという、東洋最大の水利事業を完
成させた。アメリカの土木学会から「八田ダム」と命名され、世
界的にも注目されたこの事業によって、不毛の大地であった嘉南
平野は緑の沃野に変わった。
台湾の民衆がこれをいかに受けとめたかは、昨年4月、嘉義県
の呉明○(韋に榲のつくり)氏が自費出版した「嘉南大○(土へ
んに川)建設工事簡介」の次の文章からうかがわれる。
当時東洋一の大水利事業を完成して、不毛の平原を台湾一の
穀物の宝庫に変えた功績は、永久不滅である。現在もなお嘉南
(嘉義、海南、雲南)の農民に父のように慕われている八田技
師の名は永遠に残るであろう。
戦後、日本人の銅像はことごとくを引きずり倒されたが、た
だ独り八田技師の銅像が、今なお守り続けられている。さらに、
同夫妻の墓も作られて、5月8日の命日には毎年欠かさずに、
華南の人々によって供養が続けられている。愛や教育や宗教に
は国境がないことを如実に物語っている。
■台湾
加油(がんばれ)
日本が台湾を植民地にした事には、いろいろ議論がある。しか
し、明治日本はそのかけがえのない人材を惜しみなく台湾統治に
注ぎ込み、これらの人々はある種の同胞感を抱いて、心血を注い
で台湾の民生向上と発展のために尽くした。この事は、台湾の民
衆にもよく伝わり、それが「多桑」世代の親日感を生み出した。
これらの日本人たちの努力に呼応して、台湾からも多くの偉大
な人材が輩出したのだが、これはまた稿を改めて紹介したい。
大陸中国の圧迫に耐えながらも、台湾は、今日、世界でも有数
の経済力を誇る民主主義国として発展した。本稿で紹介した人々
は、それを草葉の陰で何よりも喜んでいるに違いない。
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