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残虐行為の多発と慰安所増設の関係(2)

投稿者: wadatumi_voice21 投稿日時: 2011/11/24 19:40 投稿番号: [1074 / 2250]
陸軍省が、開戦2年間の中国戦での事例をまとめて作成した
「軍紀振作対策」   では、次のように   記述されている。

   在郷軍人ニ対スル教育指導ニ就テ
   今次事変勃発後二ヶ年間ニ発生セル在支全軍ノ犯罪ヲ   役種別ニ
   就テ調査スルニ   予備役四六三   後備役六一四   補充兵役二八五
   現役三一二   ニシテ応召者ニ極メテ多ク又応召者ノ犯セシ罪質ハ
   軍成立ノ根元ニ触ルル対上官犯或ハ聖戦完遂ヲ妨害スベキ   掠奪、
   強盗、強姦等   極メテ悪質ナルモノ多発シアリ。
   此ニ依リテ観ルモ軍紀振作上   在郷軍人ノ教育指導ニハ格別ナル
   配慮ヲ要スルモノト思料セラル。
   (陸密第1955号「支那事変ノ経験ヨリ観タル軍紀振作対策」)

日本兵、特に   予備役や後備役の応召者に   犯罪行為が多く、
掠奪や強姦など「極めて悪質な」ものが多発しているとしている。
さらに、この陸軍省策定の   「軍紀振作対策」   には、
「主トシテ事変地ニ於テ   著意スベキ事項」   として、
次のような   慰安施設にかんする事項が、記述されている。

    事変地ニ於テハ環境ヲ整理シ慰安施設ニ関シ周到ナル注意ヲ
    払ヒ、殺伐ナル感情及劣情ヲ緩和抑制スルコトニ留意ヲ要ス
    環境ガ軍人ノ心理延イテハ軍紀ノ振作ニ影響アルハ   贅言ヲ
    要セザル所ナリ。   故ニ兵営ニ於ケル起居ノ設備ヲ適切ニシ、
    慰安ノ諸施設ニ留意スルヲ必要トス。
    特ニ性的慰安所ヨリ受クル   兵ノ精神的影響ハ最モ率直深刻
    ニシテ、之ガ指導監督ノ適否ハ志気ノ振興、軍紀ノ維持、
    犯罪及性病ノ予防ニ影響スル所大ナルヲ思ハザルベカラズ

性的慰安所に対する指導監督の適否が、志気の振興、軍紀の維持、
そして   犯罪及び性病の予防に   大きくかかわる、という指摘だ。

南京攻略にあたって、日本軍兵士による   中国人女性に対する
おびただしい数の   強姦、殺人が発生した事実は、日本軍自身が
認めており、これが   相手国の敵愾心をかきたてることを危惧し、
また、性病の大量発生が   戦力を低下させるほど増加したことで、
戦争遂行に有害である   と認識したのだ。

その対策が、慰安婦動員と   慰安施設整備、指導監督の強化だった。
このことに、当時の   日本軍の特質を   見ることができる。
翌年の武漢攻略戦のさいには、兵站の一部のような形で
慰安婦を同行させたと   軍司令官が語っている。
軍が組織的に慰安所を設けることは、たちまち全戦線に広がった。

そのため必要となった大量の慰安婦は、内地ばかりでなく、朝鮮、
台湾などの植民地、さらに   占領地からも、「現地調達」   された。
その多くは、「婦人児童の売買禁止に関する国際条約」が禁止している
21歳以下の未成年であり、換言すれば   軍の管理統制下におかれた、
“組織的な強姦”に   ほかならなかった。

慰安所設置に   軍は   一切関与しなかった、などという主張もある。
しかし、実際には   軍が直接関与したことを示す史料は   数多い。
たとえば、上海・南京方面での   陸軍慰安所の設置に関するものは
次のようなものがある。   これは、もちろん   資料の   ごく一部だ。
【飯沼守上海派遣軍参謀長の日記】
  1937年12月11日
  「慰安施設の件方面軍より書類来り、実施を取計ふ」
  同19日
  「迅速に女郎屋を設ける件に就き長中佐に依頼す」
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