汚染鯨肉を給食使用疑惑_5
投稿者: springsanbo 投稿日時: 2009/06/15 10:55 投稿番号: [54642 / 63339]
汚染についての厚労省の判断
鯨類の汚染が注目されはじめたのは、1999年だ。第一薬科大学(福岡市)の原口浩一教授(分析化学)と北海道医療大学(当別町)の遠藤哲也講師(当時。現在は准教授)らが、東京・大阪・宮城・和歌山・広島・長崎などで市販されている鯨肉製品の、鯨種と重金属汚染の状況を調べたところ、イシイルカ、ゴンドウ(マゴンドウ?)、ツチクジラなどの肝臓や赤肉から、暫定規制値以上の総水銀が検出され、脂肪層の大半からも暫定規制値以上のPCBが検出されたため「汚染の実態調査と人体への影響を大がかりに調査すべきだ」と厚生労働省に要望書を送るなどしてからである。
彼らが分析した「鯨肉」は、1992年2月に6都市(宮城、東京、大阪、和歌山、広島、長崎)で買い集めた61点だが、そのうち20点がイルカ類(ハクジラ類)で、うち17点が総水銀濃度の暫定規制値を超えていた。なかでもスジイルカの肝臓から204ppmの総水銀が検出され、これらのことから、食の安全に関わる消費者団体が、販売時の種名表示を厳密にするようにと働きかけを強めていった。
その後、今度は「ノルウェーがクジラの脂肪層を日本に輸出したがっている」という情報を得た日本消費者連盟など消費者団体が合同で、国際的な環境保護団体グリーンピース・ノルウェーのスタッフを招いて緊急集会を開き、厚生労働省に働きかけるなどしはじめた(<緊急!>ノルウェーのクジラ肉の脂身輸出反対に賛同のお願い)。
先に紹介した厚生労働省の平成13年度厚生科学特別研究(2003年1月16日発表)は、このような背景から生まれた。また、同年6月には魚介類などを含む摂取注意事項も発表した。
この際、妊婦は「1週間に2回以下(1回60〜80gとして)」にと提示された「メカジキ及びキンメダイ」のうち、キンメダイが売れなくなる騒ぎが起きた。このときの摂食注意事項は、メジャーな魚(マグロ)には甘く、マイナーな魚(キンメダイなど)には厳しくなる操作が加わっているとする指摘が数多く出てきた(JANJAN:マグロと水銀(2003/11/14))。環境工学者で現在(独)産業技術総合研究所・化学物質リスク管理研究センター長の中西準子氏もこの問題を当時詳しく指摘した1人だ(「中西準子のホームページ」より:メチル水銀のリスク、メチル水銀のリスク(2)マグロの水銀値がない・メチル水銀のリスク(3)メチル水銀の分析値がおかしい―水産庁の発表値・メチル水銀のリスク(4)メチル水銀の分析値がおかしい―キンメダイはscapegoatだと考える理由)。
これらのことから、摂取注意事項は2005年に改訂がなされ( http://www.maff.go.jp/fisheat/fish-3rd13.htm )、
キンメダイと同レベルの摂食注意食品として、クロマグロやメバチマグロ、メカジキも名前を連ねるように変更されたのである。この中で、妊娠中もしくは妊娠予定の女性は、マゴンドウは2週間に1回以下(40g程度/週)、バンドウイルカは2ヵ月に1回以下(10g程度/週)に抑えるように、としている。また水産庁では、肝臓や腎臓を販売しないように指導している。
ただ、太地町において追い込み漁で獲られるマゴンドウは60頭前後、流通する肉や脂肪層は多く見積もっても100tといったところだろうか。2004年の全国での実績でも、160頭。肉として市販されている総量は300tあるだろうか、というところだ。体重150〜350kgのバンドウイルカも実際の捕獲数は450頭程度だから、肉もせいぜい100tかもしれない。出荷先も和歌山県・奈良県・大阪と限られている。
太地町議・山下順一郎氏も、「食べて美味しいと思うのはごんどう」というくらいだから、地元ではお馴染みの肉であり、親しんでいる人なら見分けはつくのだろうし、主たる消費地では商品表示も比較的はっきりしている可能性がある。選んで食べる人も、避けたい人も、そこから先は自由だ。ちなみに山下氏は検査結果がでてからは、マゴンドウを食べていない。食べるときは南極産のミンククジラにしているという。ただしやっかいなのは「マゴンドウ」と明記されていないものが、どこでどのようにして売られているかがわからないことだ。産地から遠いほどこの可能性は高い。
鯨類の汚染が注目されはじめたのは、1999年だ。第一薬科大学(福岡市)の原口浩一教授(分析化学)と北海道医療大学(当別町)の遠藤哲也講師(当時。現在は准教授)らが、東京・大阪・宮城・和歌山・広島・長崎などで市販されている鯨肉製品の、鯨種と重金属汚染の状況を調べたところ、イシイルカ、ゴンドウ(マゴンドウ?)、ツチクジラなどの肝臓や赤肉から、暫定規制値以上の総水銀が検出され、脂肪層の大半からも暫定規制値以上のPCBが検出されたため「汚染の実態調査と人体への影響を大がかりに調査すべきだ」と厚生労働省に要望書を送るなどしてからである。
彼らが分析した「鯨肉」は、1992年2月に6都市(宮城、東京、大阪、和歌山、広島、長崎)で買い集めた61点だが、そのうち20点がイルカ類(ハクジラ類)で、うち17点が総水銀濃度の暫定規制値を超えていた。なかでもスジイルカの肝臓から204ppmの総水銀が検出され、これらのことから、食の安全に関わる消費者団体が、販売時の種名表示を厳密にするようにと働きかけを強めていった。
その後、今度は「ノルウェーがクジラの脂肪層を日本に輸出したがっている」という情報を得た日本消費者連盟など消費者団体が合同で、国際的な環境保護団体グリーンピース・ノルウェーのスタッフを招いて緊急集会を開き、厚生労働省に働きかけるなどしはじめた(<緊急!>ノルウェーのクジラ肉の脂身輸出反対に賛同のお願い)。
先に紹介した厚生労働省の平成13年度厚生科学特別研究(2003年1月16日発表)は、このような背景から生まれた。また、同年6月には魚介類などを含む摂取注意事項も発表した。
この際、妊婦は「1週間に2回以下(1回60〜80gとして)」にと提示された「メカジキ及びキンメダイ」のうち、キンメダイが売れなくなる騒ぎが起きた。このときの摂食注意事項は、メジャーな魚(マグロ)には甘く、マイナーな魚(キンメダイなど)には厳しくなる操作が加わっているとする指摘が数多く出てきた(JANJAN:マグロと水銀(2003/11/14))。環境工学者で現在(独)産業技術総合研究所・化学物質リスク管理研究センター長の中西準子氏もこの問題を当時詳しく指摘した1人だ(「中西準子のホームページ」より:メチル水銀のリスク、メチル水銀のリスク(2)マグロの水銀値がない・メチル水銀のリスク(3)メチル水銀の分析値がおかしい―水産庁の発表値・メチル水銀のリスク(4)メチル水銀の分析値がおかしい―キンメダイはscapegoatだと考える理由)。
これらのことから、摂取注意事項は2005年に改訂がなされ( http://www.maff.go.jp/fisheat/fish-3rd13.htm )、
キンメダイと同レベルの摂食注意食品として、クロマグロやメバチマグロ、メカジキも名前を連ねるように変更されたのである。この中で、妊娠中もしくは妊娠予定の女性は、マゴンドウは2週間に1回以下(40g程度/週)、バンドウイルカは2ヵ月に1回以下(10g程度/週)に抑えるように、としている。また水産庁では、肝臓や腎臓を販売しないように指導している。
ただ、太地町において追い込み漁で獲られるマゴンドウは60頭前後、流通する肉や脂肪層は多く見積もっても100tといったところだろうか。2004年の全国での実績でも、160頭。肉として市販されている総量は300tあるだろうか、というところだ。体重150〜350kgのバンドウイルカも実際の捕獲数は450頭程度だから、肉もせいぜい100tかもしれない。出荷先も和歌山県・奈良県・大阪と限られている。
太地町議・山下順一郎氏も、「食べて美味しいと思うのはごんどう」というくらいだから、地元ではお馴染みの肉であり、親しんでいる人なら見分けはつくのだろうし、主たる消費地では商品表示も比較的はっきりしている可能性がある。選んで食べる人も、避けたい人も、そこから先は自由だ。ちなみに山下氏は検査結果がでてからは、マゴンドウを食べていない。食べるときは南極産のミンククジラにしているという。ただしやっかいなのは「マゴンドウ」と明記されていないものが、どこでどのようにして売られているかがわからないことだ。産地から遠いほどこの可能性は高い。
これは メッセージ 54639 (springsanbo さん)への返信です.
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