対イラク武力行使

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横入り>ウラン購入計画疑惑の件(1

投稿者: bonno_216 投稿日時: 2005/07/13 17:45 投稿番号: [74944 / 118550]
  あらあら、カール・ローブ・ゲートに関連して、「イラクの酸化ウラン(イエローケーキ)購入計画」疑惑が蒸しかえされているようですね。

  私にとって、この問題は「解決済み」なんですが、カカシさんとエトさんが議論されているところは、かなり核心的な部分であると考えますので、少し横入りで私見を述べてみます。

  まず、ウィルソン氏の公式任務が「購入の事実」を確認するものであるのか、「購入意思の存在」を確認するものであるのか?…ですが、彼の調査期間が8日間という極めて短期間であったことや、調査スタッフを同行させていなかったことから考えると、そのどちらでもなく、CIA、およびチェイニー氏にも、調査の実質的成果の期待は持たなかっただろうと考えるのが妥当でしょう。事実、ウィルソン氏はニジェール政府高官らから「曖昧な証言」を得ただけで、裏付けの文書など「証拠」となるものは一切持ち帰っていないのです。

  私は、この「調査旅行」の目的が、疑惑にブランドを持たせるための「演出」だったのだろうと考えています。最初から「証拠」をあつめるつもりなどなく、「フセインはニジェールからウラン購入の計画を持っていたのではないか?」という猜疑心をかき立てるだけの効果を狙って、駐アフリカ大使を歴任した外交官が「事情を聞きに行った」とする「既成事実」を作ったに過ぎない…と見るわけです。

  ウィルソン氏自身は、当初、この「ブランド貸し」計画を了承していたのだろうと思います。なぜなら、CIAの下院報告で「ウィルソン氏がニジェール政府高官らから、イラクのウラン購入に関する打診が存在したらしいことを聞いている」と公表されても、なんらクレームを付けなかったからです。もし、カカシさんのおっしゃるように、ウィルソン氏がブッシュ大統領に恥をかかそうとしてニジェールへ行ったのなら、この時点で下院報告にクレームをつけていなければ変だし、それ以前に、ブッシュ政権の目論見である「疑惑の拡大」に加担するような報告は上げないはずです。

  もともと「購入の打診があった」という証言に裏付けはとれません。99年以降、フセイン政権の密使が何度も打診してきたと言いますが、具体的にその密使が誰で、その人が確かにフセイン政権の意図を汲んだ者だったのかどうかも曖昧であり、また何時、どのような経路、伝達手段で打診してきたのか?   代金の支払い条件はどうだったのか?   国連の制裁処置や、ウラン鉱会社を管理する米国系多国籍企業の厳重な監視をどうやってかいくぐるのか?   等々、取引にとって解決が不可欠な諸問題に対し、具体的な計画が一切ないなかで、「購入を試みた」などという疑惑は、なんの意味も持たないのです。

  フセイン政権に酸化ウラン購入の意思があったかどうか?…という命題に明確な解答は出ませんし、もし、あったとしてもイラク侵攻に大義名分を与える理由にはなりません。実際は白黒がつかない「疑惑」を振りまくことで、フセイン政権を「邪悪な計画の持ち主」だと印象付けるとともに、「もし、その計画が実行に移されているとしたら…」という恐怖感で、開戦への支持につなげる情報操作だったと見るのが、もっとも的を射ているのではないでしょうか?
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