>パピヨンのテーマ 2
投稿者: bonno_216 投稿日時: 2005/03/30 13:39 投稿番号: [68061 / 118550]
>民主主義は他国の武力攻撃によって得るものではなく、国民が
>流血を覚悟して自らの手で獲得するべきものであるという
>考えは、欧米諸国に民主主義が根付いた頃は、一定の説得力が
>あった。と言うのも、市民の武力と政府軍の武力との間に
>大きな差がなかったからである。
また「堂々巡り」ですねぇー。「国家の統治・支配力は武力のみでは維持できない」と何度も言っているのですが…。
それとね、市民革命は「『民主主義』を獲得するための闘い」じゃありません。正しくは「市民が『政治的権利』を獲得するための闘い」です。この違いが分かりますか? 最初に「民主主義」という到達目標があるんじゃなくて、国民が政治的権利を獲得して行く闘いの仮定が、すなわち「民主主義」だってことです。したがって、政治的権利の獲得に政権打倒が必須ということもないのです。そもそも国民が政治的権利を要求しなければ(飛び抜けて優秀な君主が善政を布いていれば)、政権は永遠に安泰であり、革命も民主主義も不要です。中世の封建主義社会が何百年も続き、概ね平和だったのは、領民が政治的権利を要求しなかったからとも言えるのです。
もちろん私は「封建時代に戻れ」と言っているわけじゃありません。ただ、「どんな国でも国民は政治的権利を要求するもの」という考えは独りよがりだと思うのです。独裁国家でも、豊かで、統治が概ね上手く行っている国なら、国民の政治的権利の要求は、それほど強烈じゃありません。イラクがそうだと言うわけじゃありませんが、そんな国に「独裁はいかんから、民主主義国家になれ」と言っても、大きなお世話じゃないかと思うのです。辺鄙な田舎で、村人たちが「生活は多少不便だが、自然も豊かで、のんびりできる」と、そこそこ満足に暮らしているところへ、都会の人間が「こんな田舎じゃ人間は住めない。村人たちのために開発するぞぉー!」と、道路やビルを建てまくり、自然破壊しておきながら「ほら、便利になったでしょ。これが近代化ですよ」なんて言ったら、村人たちは喜ぶでしょうか? 近代化も民主化も、まず始めに国民の欲求ありき、なのではないでしょうか?
イラクはアラブ諸国の中でも、最も国民の政治的権利が強かった国です。一党独裁ですから、まだまだ「民主主義国家」と呼べるところまでは到達していませんでしたが、もともと資源豊かな国であり、社会福祉制度も充実していましたから、国民の政治に対する不満は、危機的なレベルにまではなっていませんでした。もちろん不満層が皆無だったわけじゃありませんし、その不満層に対するフセイン政権の過酷な弾圧は正当化されるものでもありません。ただ、それらの弾圧が「統治権」の範疇であるかどうかを判断するのは、外国人じゃなくイラク国民であるということを忘れてはならないのです。
>流血を覚悟して自らの手で獲得するべきものであるという
>考えは、欧米諸国に民主主義が根付いた頃は、一定の説得力が
>あった。と言うのも、市民の武力と政府軍の武力との間に
>大きな差がなかったからである。
また「堂々巡り」ですねぇー。「国家の統治・支配力は武力のみでは維持できない」と何度も言っているのですが…。
それとね、市民革命は「『民主主義』を獲得するための闘い」じゃありません。正しくは「市民が『政治的権利』を獲得するための闘い」です。この違いが分かりますか? 最初に「民主主義」という到達目標があるんじゃなくて、国民が政治的権利を獲得して行く闘いの仮定が、すなわち「民主主義」だってことです。したがって、政治的権利の獲得に政権打倒が必須ということもないのです。そもそも国民が政治的権利を要求しなければ(飛び抜けて優秀な君主が善政を布いていれば)、政権は永遠に安泰であり、革命も民主主義も不要です。中世の封建主義社会が何百年も続き、概ね平和だったのは、領民が政治的権利を要求しなかったからとも言えるのです。
もちろん私は「封建時代に戻れ」と言っているわけじゃありません。ただ、「どんな国でも国民は政治的権利を要求するもの」という考えは独りよがりだと思うのです。独裁国家でも、豊かで、統治が概ね上手く行っている国なら、国民の政治的権利の要求は、それほど強烈じゃありません。イラクがそうだと言うわけじゃありませんが、そんな国に「独裁はいかんから、民主主義国家になれ」と言っても、大きなお世話じゃないかと思うのです。辺鄙な田舎で、村人たちが「生活は多少不便だが、自然も豊かで、のんびりできる」と、そこそこ満足に暮らしているところへ、都会の人間が「こんな田舎じゃ人間は住めない。村人たちのために開発するぞぉー!」と、道路やビルを建てまくり、自然破壊しておきながら「ほら、便利になったでしょ。これが近代化ですよ」なんて言ったら、村人たちは喜ぶでしょうか? 近代化も民主化も、まず始めに国民の欲求ありき、なのではないでしょうか?
イラクはアラブ諸国の中でも、最も国民の政治的権利が強かった国です。一党独裁ですから、まだまだ「民主主義国家」と呼べるところまでは到達していませんでしたが、もともと資源豊かな国であり、社会福祉制度も充実していましたから、国民の政治に対する不満は、危機的なレベルにまではなっていませんでした。もちろん不満層が皆無だったわけじゃありませんし、その不満層に対するフセイン政権の過酷な弾圧は正当化されるものでもありません。ただ、それらの弾圧が「統治権」の範疇であるかどうかを判断するのは、外国人じゃなくイラク国民であるということを忘れてはならないのです。
これは メッセージ 68036 (theme_from_papillon さん)への返信です.
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