対イラク武力行使

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>パピヨンのテーマ 2

投稿者: bonno_216 投稿日時: 2005/03/22 12:54 投稿番号: [67658 / 118550]
>当時は政府軍の武器と市民の武器に大差がなかったので、市民の
>流血を経て自由を獲得できましたが、現代の独裁国家は近代兵器
>で武装し、市民からは重火器などの武器を取り上げている。

  これも反論済みですが、改めて別角度から、あなたの「説」が成り立たないことを説明しましょう。

  どのような体制であっても、政府の第一目的が「統治」である以上、その支配力は統治に対する国民の支持がベースなのであり、武力だけなら「支配」はできたとしても「統治」できません。あなたはフセイン政権の支持率が0%だったとでもお思いですか?   統治に失敗し、国民の支持を完全に失った政府は、いかに軍事力があっても存続できません。存続したとすれば国家が存続しなくなります。国家なき政府は政府じゃありませんよね。「非暴力、非服従」で独立を勝ち取ったガンジーを例に挙げるまでもなく、20世紀後期、多くの軍事政権が崩壊したという事実は、武力だけに頼った政権維持の不可能性を証明しているといえるでしょう。

  もうひとつ、これは原則的なことですが、「政治的自由」は「安全」や「生活」に優先するものじゃありません。統治の基本は国民の「安全」と「生活」を守ることであり、「政治的自由」を守ることじゃないのです。たとえば、文盲率が非常に高い国で「出版の自由」など、保証されても無意味ですよね。ようするに「低次欲求」が満たされていない共同体で「高次欲求」の実現はありえないということです。そこから政治体制の変革は、ひとえに「民意の向上」に掛かっているということが言えるのです。

  フセイン政権はイラク国民の「低次欲求」を満たすために、政治的自由などの「高次欲求」を抑圧してきましたが、その「統治」は失敗しておらず、国民からの一定の支持を受けていました。だからこそ、他の独裁国家と比べれば、政府と市民の軍事格差が少ないにもかかわらず、長期間、政権を維持してこれたのだと言えるでしょう。フセイン政権の弾圧や虐殺を肯定するわけじゃありませんが、それが理由で「政権交代不可能」とする「説」は、歴史分析からみても、政治力学や社会科学の原則からみても、簡単に否定される「珍説」でしかないのです。
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