対イラク武力行使

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アメリカ人の平和ぼけ>エトさんへ

投稿者: oxnardnokakashi 投稿日時: 2005/01/05 16:17 投稿番号: [61288 / 118550]
>委員会が出した結論のようにイラクとアルカイダの間に10年来に及ぶ接点があるのならば、それを理由にアルカイダへの資金・技術提供を断つためにアルカイダまたはイラク双方に攻撃することができたはずです。アメリカはなぜ、これだけの情報が揃っていながらこのことを理由にイラクを攻撃し、そのために国際社会の賛同を求めなかったんでしょうか。

この質問はまさか、ブッシュにあてたものじゃあないですよね?   先ず、ライス補佐官はブッシュにアルカイダの危険性についてきちんと警告していました。皮肉なことに2001年に9月11日から対テロ政策の調査が始まることになっていたのです。(委員会でのライス女史との質疑応答はちょっとですがテレビ中継をみましたよ)この時ブッシュはまだ大統領就任して丸8か月。やっと内閣も整ってクリントンとの引き継ぎも終わり、一番の公約だった減税の予算案を通したばかり。テロによる危険がこうも差し迫っていたとはブッシュも他のアメリカ人も知る由もないことでした。(CIAは予測すべきでしたけどね)

さて、ではクリントンの8年間ですが、実は当時CIAの長官がクリントンにイラクの危険性を何度も警告したにもかかわらずとりあってもらえなかったと文句を言っていました。第一査察団がイラクにはWMDがある、フセインが査察を妨害していると何度も抗議したのにずっと無視しつづけて、やっと腰をあげたと思ったら、査察団を引き上げて砂漠にミサイルを2〜3発撃ちこんだだけ。

対テロ政策にしても、スダンからビンラデンを掴まえてやるから引き取ってくれと言われたのも断ってますからね。

クリントン大統領にとって一番大切だったことは自分の偉大なる功績を残すことにありました。コソボへ援軍をだすとか、パレスチナとイスラエルの問題や、アイルランド問題を解決するなんていうのは派手だし、人気のある政策だし彼としては理想の仕事。実際にうまくいくいかないは別として、彼が身を乗り出したというだけで、人気上昇。

ところが、イラクと戦争なんてことになったら、アメリカ兵が死ぬかもしれないし、共和党の議会を説得できるかどうかも解らないし、世界の世論もクリントンに同情的でないかもしれないし、、彼のキャリアだけを考えたら害あって益なしと判断したんじゃないでしょうかね。対テロ戦争なんてのも、地味だし、なかなか成果が表れにくいし時間のかかる面倒なこともクリントンの趣味じゃないですしね。

しかし、正直は話し、わたしはクリントンの決断は責められないと思います。アメリカ人はわたしも含めて911以前は敵がアメリカ本土を攻撃するなんて考えてもいなかった。つまりアメリカ全体が平和ボケしてたんですよ。そんな時にクリントン大統領がイラクは危険だから戦争やろうなんて言い出してごらんなさい、与党の共和党は「セックススキャンダルから逃れようとして意味のない戦争を始めるつもりか!」と言って大騒ぎになったことでしょう。

残念ながら、わたしもそうやってクリントンを批判するひとりだったに違いありません。だからクリントンはイラクが危険だとは知っていたけど、臭いものには蓋をする姿勢をとっていたのだと思いますね。

で、エトさんの質問に答えると、アメリカ人はものすごい平和ボケしていたので、イラクやテロリストの危険を充分に理解していなかったから、、ということです。
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