対イラク武力行使

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アメリカナイズ≠近代化 2

投稿者: bin5ban5 投稿日時: 2003/07/31 23:55 投稿番号: [26864 / 118550]
アメリカナイズ≠近代化 2

そして、国家の近代化についても同様のことが言えると思います。例えば、近代は色付きだから近代を徹底することで色を抜け、とは言っても、色付きではない中立的な立場の国民・国家がどこにも存在しない以上、「近代についての、色付きでない誰もが合意可能な正当性の源泉は、抽象的に考えればいかにもありそうですが、実際にはありえない」(宮台真司)ということになります。

つまり、アメリカ人が起草した憲法は、たとえイラク向けにレディメードしたものであっても、アメリカ人によるアメリカ人のためのイラク憲法でしかあり得ません。逆に、イラク人が起草した憲法は、どのようなものであれ、アラブ色、イスラム色が必然的に出るでしょう。

アメリカン・スタンダードは普遍性を持っているとブッシュ政権が勘違いすると、米軍占領下でのイラク憲法制定で大きな問題になるはずです。というよりも、アングロサクソン的、キリスト教的思想とアラブ的、イスラム教的思想の相対的な差異でしかないものを「反近代的」と決め付けて、アメリカ的な憲法を押し付けようとする可能性は決して低くないと思われます。


○奥平康弘・宮台真司著『憲法対論 転換期を生き抜く力』(平凡社新書, 2002年), p.136
例えば、マルチカルチュアリズムと亜細亜主義の決定的な違いは、前者には「反近代的」な色彩が強く、「近代は色付きだから、近代そのものに懐疑的であれ」とする素朴な立場を取りやすいことです。そういう立場をローティーは「文化左翼」として批判しています。そうした素朴な思想だからこそ、九・一一以降、そういう立場は「テロを利するからやめろ」と批判されて、ずいぶん立場が悪くなりました。自業自得でしょう。他方、マルチカルチュアリズムの正否とは別に、九・一一以降明らかになってきたのは、近代についての、色付きでない誰もが合意可能な正当性の源泉は、抽象的に考えればいかにもありそうですが、実際にはありえないということです。近代化においてどの国家が先行したのか、先行するに際して誰を犠牲にしたかを考えると、実際には近代の正当性を誰が主張するのかが極めて重要になっており、内容的には中立でも、実践的には中立ということはありえないんだなと、みんな実感しているでしょう。


2003年07月29日(火)
憲法はイラク人の手で起草   有力政治指導者のハキム師
http://news.goo.ne.jp/news/kyodo/kokusai/20030729/20030729a3870.html

2003年07月22日(火)
統治評議会発足を評価   イラク復興で安保理協議=差替
http://news.goo.ne.jp/news/kyodo/kokusai/20030722/20030723a3450.html

2003年07月20日(日)
9月に制憲会議と米行政官   1年以内にイラク民主政権
http://news.goo.ne.jp/news/kyodo/kokusai/20030720/20030720a3020.html

2003年07月13日(日)
イラク統治評議会、13日発足へ
http://news.goo.ne.jp/news/reuters/kokusai/20030713/JAPAN-119657.html
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