イラク復興

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「はったり」・「戦術運用」:カツラギさん

投稿者: silverlining430 投稿日時: 2004/08/17 14:09 投稿番号: [1374 / 1982]
カツラギさん。
はじめまして。

カツラギさんのご指摘に考えさせられることが多かったため、書き込んでしまいました。

特に、

>それと届くと言う『はったり』が大事なわけです。〜

という部分のお話と、

>よく訓練された軍隊にとって『当たらない』のは「ない」と一緒ですから、射程距離が短くても命中率の高い兵器の方がいいわけです(もちろん程度問題ですが)。届かないのは戦術運用の話ですはありませんか。

という部分。

僕がカツラギさんのお話を正しく理解できているかどうかという問題もありますが、取り敢えずカツラギさんのお話から僕が感じたことをお話させていただくと、カツラギさんの仰る「はったり」や「戦術運用」を非常に上手に駆使し、立ち回っていたのが、イラクであればフセイン大統領だったのではないかと思うわけです。

おんぼろスカッドにしろ、殺傷能力が疑わしい化学兵器にしろ、「はったり」でうまいこと威嚇効果を発生させ、兵器の破壊力や命中精度、射程距離などの要素を補って余りある「脅威」のイメージを与えることに成功していたのではないかと考えるのです。

そして、フセイン大統領によるこうした「はったり」は、イランやイスラエルなどへの威嚇を構成していたと同時に、外部テロ組織がイラクへ流入しようとするのを思い止まらせたり、イラク国内の反体制派の運動を押さえ込むんだりする目的でも機能していたように思います。

フセイン大統領にとって、自国の兵器に関する「はったり」と「戦術運用」は、自身の体制を維持するため、敵を押さえ込む重石を作り出すための、重要な構成要素であったはずだし、サバイバルの知恵であったとも言えるのではないでしょうか。

翻って、テロ組織にとっても、カツラギさんが指摘されている「はったり」と「戦術運用」は、彼らの戦略の特徴でもあると思うわけです。

現在は、非民主的な独裁国家や、テロ組織などから生み出される脅威への対処に、安全保障上の焦点が当たっていますが、しかし、現在の兵器規制法規に基づく国際秩序体系では、こうした脅威への対応を考えると、非常に限界を感じます。

特に、既存の兵器規制関連の国際法規範は、明確に兵器の破壊能力や命中精度、射程距離などの兵器の性能を前提としており、それに伴い、規制方法の規定が定められるという形を取っております。

一方で、兵器の性能ではなく、「はったり」や「戦術運用」により脅威が生み出されてしまっている場合、それに対し、どう対処していけばよいのか――ということが今日的な課題なのだろうと思うわけです。

この場合は、兵器規制というよりも、兵器を開発・使用すると思われる者についての情報収集に基づき、そうした者を監視するという対応になるとは思うのですが、そうした対応を可能にする法体系なり制度なりが、依然未整備であるということが問題であるかと思います。

カツラギさんのお話に便乗し、僕の問題意識をお話させていただきました。

それでは。
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