戦場の黄色いタンポポ
投稿者: take_the_rag_away 投稿日時: 2004/12/16 08:08 投稿番号: [988 / 1062]
『戦場の黄色いタンポポ』
著者:橋田信介
新潮文庫 (1993年刊行「走る馬から花を見る」を改題)
http://shinchosha.co.jp/cgi-bin/webfind3.cfm?ISBN=116551-3
◆まえがき−夫・橋田信介にかわって(橋田幸子)
◆序章 走馬看花
◆ベトナム
◆カンボジア・ラオス
◆ミャンマー(ビルマ)
◆タイ
◆マダガスカル
◆終章 ポルポト兵士たちの微笑
◆文庫本追記(橋田幸子)
◆あとがき
◆戦場カメラマン・橋田信介の素顔(橋田幸子)
橋田信介氏が89年にフリーになった後、初めて書いた本。
この本、一度は見送ってました。
理由は、信介氏殺害事件についての情報は全くないこと、
改題されたタイトルに感傷が感じられ、気に入らなかったこと、
そして、あまりにプライベートな内容と思えたこと。
でも、「覚悟」「世界の戦場で、バカとさけぶ」と読み進み、
再び、気になって・・・
表紙の写真、そして、タイトルについて、本文より抜粋;
『ご覧になった方はいらっしゃるでしょうか?
・ ・バグダッドでの取材を終えた橋田は、サダム像が倒された
ままの広場で、「あるイラク人が『おまえ、年のわりによくがん
ばったなあ』といって、花をくれました」と、うれしそうに
タンポポの花を持ってテレビカメラに向ってコメントしていた、
あの映像を…。・・・
「今までの取材で、いろんな得がたい人との出会いがあった。
人間ってバカだからさ、すぐ忘れちゃうから、今のうちに
書き留めておきたいんだ」』(まえがき)
『・・走っている馬からでも、花という大事なものは見落とさ
ない…そういう意味ではないでしょうか』(走馬看花)
『・・戦争はいつでも悲惨だ。その悲惨な現場に立って初めて
見えてくるものがある。それを橋田は知りたかったし、見た
かったし、確認したかったのだろうと思う。また、どんなに
悲惨な戦場にあっても、普通の日常生活を守ろうとする人々
の姿があり、小さなよろこびに沸く人々の姿がある。それが、
戦場に咲く、「黄色いタンポポ」に象徴されているのではない
だろうか。』(戦場カメラマン・橋田信介の素顔)
登場するのは、フリー・ジャーナリスト仲間に加え、菓子職人、
運転手、ガイド、旅芸団、映画監督、残留日本兵、娼館の人買…
決して、政治や歴史を動かす要人ではない。しかし、橋田さんが
いかに現場で出会った人たちを大切にしてきたか・・
何人もの名もなく貧しい人が、橋田さんに感謝をしていました。
命の恩人である方も・・
亡くなったと知った方の深い悲しみ…文庫本追記に記されています。
サレハくんの件に「一人くらい助けても…」という批判がありました。
しかし、橋田さんは、ずっとこのスタンスでやってきた。
結局、それが橋田さんの活動の源であり、スクープにもつながった。
信介氏を殺害した犯人が、サレハくんのことを聞いて、「謝罪」を
申し出た、という話しは、幸子さんにとって、これ以上の供養が
ないであろうということ、よく理解できます。
それにしても・・現場へ向かう行動の大胆さ、奇抜さ、痛快さ。
本当に得がたい人材を失った。
日本政府は、どうしてこういう人を取り込まない?
敵にまわして、どうする。
本当に極秘でいいから、味方につけておいたら、どんなにか
優れた情報源になっただろうに・・
幸子さんの「覚悟」には、リアリティがある。
死んでもおかしくなかったことは、一度や二度ではない。
1話だけ、立ち読みできます:『ホー・チ・ミン・ルートの運転手』
http://www.shinchosha.co.jp/books/html/4-10-116551-3.html
著者:橋田信介
新潮文庫 (1993年刊行「走る馬から花を見る」を改題)
http://shinchosha.co.jp/cgi-bin/webfind3.cfm?ISBN=116551-3
◆まえがき−夫・橋田信介にかわって(橋田幸子)
◆序章 走馬看花
◆ベトナム
◆カンボジア・ラオス
◆ミャンマー(ビルマ)
◆タイ
◆マダガスカル
◆終章 ポルポト兵士たちの微笑
◆文庫本追記(橋田幸子)
◆あとがき
◆戦場カメラマン・橋田信介の素顔(橋田幸子)
橋田信介氏が89年にフリーになった後、初めて書いた本。
この本、一度は見送ってました。
理由は、信介氏殺害事件についての情報は全くないこと、
改題されたタイトルに感傷が感じられ、気に入らなかったこと、
そして、あまりにプライベートな内容と思えたこと。
でも、「覚悟」「世界の戦場で、バカとさけぶ」と読み進み、
再び、気になって・・・
表紙の写真、そして、タイトルについて、本文より抜粋;
『ご覧になった方はいらっしゃるでしょうか?
・ ・バグダッドでの取材を終えた橋田は、サダム像が倒された
ままの広場で、「あるイラク人が『おまえ、年のわりによくがん
ばったなあ』といって、花をくれました」と、うれしそうに
タンポポの花を持ってテレビカメラに向ってコメントしていた、
あの映像を…。・・・
「今までの取材で、いろんな得がたい人との出会いがあった。
人間ってバカだからさ、すぐ忘れちゃうから、今のうちに
書き留めておきたいんだ」』(まえがき)
『・・走っている馬からでも、花という大事なものは見落とさ
ない…そういう意味ではないでしょうか』(走馬看花)
『・・戦争はいつでも悲惨だ。その悲惨な現場に立って初めて
見えてくるものがある。それを橋田は知りたかったし、見た
かったし、確認したかったのだろうと思う。また、どんなに
悲惨な戦場にあっても、普通の日常生活を守ろうとする人々
の姿があり、小さなよろこびに沸く人々の姿がある。それが、
戦場に咲く、「黄色いタンポポ」に象徴されているのではない
だろうか。』(戦場カメラマン・橋田信介の素顔)
登場するのは、フリー・ジャーナリスト仲間に加え、菓子職人、
運転手、ガイド、旅芸団、映画監督、残留日本兵、娼館の人買…
決して、政治や歴史を動かす要人ではない。しかし、橋田さんが
いかに現場で出会った人たちを大切にしてきたか・・
何人もの名もなく貧しい人が、橋田さんに感謝をしていました。
命の恩人である方も・・
亡くなったと知った方の深い悲しみ…文庫本追記に記されています。
サレハくんの件に「一人くらい助けても…」という批判がありました。
しかし、橋田さんは、ずっとこのスタンスでやってきた。
結局、それが橋田さんの活動の源であり、スクープにもつながった。
信介氏を殺害した犯人が、サレハくんのことを聞いて、「謝罪」を
申し出た、という話しは、幸子さんにとって、これ以上の供養が
ないであろうということ、よく理解できます。
それにしても・・現場へ向かう行動の大胆さ、奇抜さ、痛快さ。
本当に得がたい人材を失った。
日本政府は、どうしてこういう人を取り込まない?
敵にまわして、どうする。
本当に極秘でいいから、味方につけておいたら、どんなにか
優れた情報源になっただろうに・・
幸子さんの「覚悟」には、リアリティがある。
死んでもおかしくなかったことは、一度や二度ではない。
1話だけ、立ち読みできます:『ホー・チ・ミン・ルートの運転手』
http://www.shinchosha.co.jp/books/html/4-10-116551-3.html
これは メッセージ 981 (take_the_rag_away さん)への返信です.
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