「イラク戦争の30日」豊田直己①
投稿者: imonoyamashotengai 投稿日時: 2004/05/04 09:17 投稿番号: [127 / 5091]
「イラク戦争の30日」(豊田直己:七つ森書館)
『非武装地帯に放置された装甲車の車輪が、地元民によって回収されて、
バグダッド市内の市場で活躍している大八車のような車輪に使われている』
(p.13)
『以前は赤ちゃんが生まれると両親は、まず男の子か、女の子かを聞きました。
でも今では、まず正常か異常かを聞くのです』(p.14)
「精密誘導兵器の命中率など85〜90%に過ぎないのだから」(p.54)
「私たちはイラク政府の側に立った取材をしたいわけでもない。またイラク政府
を防衛するために、あるいはそのメディア戦略、情報戦に参加するためにバグ
ダッドに来たわけでもない。だからこそ情報省の役人とのせめぎ合いをせざる
を得ないし、すでに何人ものジャーナリストがカメラ没収や国外退去の憂き目
に遭っている」(p.55)
ピーター・アネット記者は「米NBCテレビの専属契約を解除されてしまった
。三月三十日にイラク国営テレビのインタビューに応じて、『米英軍の作戦は
イラクの抵抗により今のところ失敗に終わっている』と発言したことが問題と
なったという。その日の段階ではNBCも『発言はよく分析されたものだ』と
言っていたのに、翌31日に彼を解雇したというのだから、アメリカの報道
自由の程度も知れる」(p.56)
「こいつ本当は袖の下が欲しいのか?と疑ってしまうほど、その規則と権力を
笠に着た非論理性に腹が立つ」
「こうなると人間の心理は怖い。私もふと思わず、どうせ情報省への爆撃をやる
のなら、早くやって欲しいものだなどと思ってしまうのだから」(p.60)
「アメリカはイラクに対してのみならず、「捕虜」についてどれほどジュネーブ
条約違反を繰り返しているかは、アムネスティなどが警告する通りだろう」
(p.63)
「現在のところ、確かに「誤爆」率は15%に収まっているのかも知れない。
しかし、この15%に入ってしまった者には、「率」は関係ない。死は死以外
の何ものでもないのだから。この日の死者が七名。彼らには今さら「15%」
は何の意味も持たない。100%、そのものだ」(p.74)
「毎日の記者会見で発表されるイラク各地での被害状況は、本当はやはりこの目
で確かめないとわからない部分が大半だ。確かに限られた取材の延長線に想像
を巡らせば、どれほどの悲惨が人々に襲い掛かっているか、とは思う。しかし
、本当は、その悲惨の一つひとつを丁寧に取材しなければ、ここに来られない
多くのメディアの受け手に理解を促すことができるのか、とも思うのだ」
(p.106)
路上の物売りのおばあちゃんは、『戦争であまりお客が来ないから、むしろ
値段は下がり気味だ』と意外なことを言った」「マスコミ情報とはまた別に
庶民の論理で左右される生活実態というものもあるということ。やはり少し
でも「現場」に出なければわからないと反省」(p.107)
「幼稚園の園庭にもクラスター爆弾がばら撒かれていようとは」
「消防士たちがクラスターの不発のこども爆弾を回収している」(p.114)
『お前たちの写真は、お前たちの記事は、何の役に立つというのか。毎日米軍が
爆撃しているというのに』
「私の写真がこの空爆を止めることに寄与することははじめからあり得ない。
もどかしくもある。せめて「次の戦争を止めるため」には役に立ちたいと願っ
てはいても、殺された人が生き返るわけでも、失われた腕や足が戻るわけでも
ない」(p.119)
『非武装地帯に放置された装甲車の車輪が、地元民によって回収されて、
バグダッド市内の市場で活躍している大八車のような車輪に使われている』
(p.13)
『以前は赤ちゃんが生まれると両親は、まず男の子か、女の子かを聞きました。
でも今では、まず正常か異常かを聞くのです』(p.14)
「精密誘導兵器の命中率など85〜90%に過ぎないのだから」(p.54)
「私たちはイラク政府の側に立った取材をしたいわけでもない。またイラク政府
を防衛するために、あるいはそのメディア戦略、情報戦に参加するためにバグ
ダッドに来たわけでもない。だからこそ情報省の役人とのせめぎ合いをせざる
を得ないし、すでに何人ものジャーナリストがカメラ没収や国外退去の憂き目
に遭っている」(p.55)
ピーター・アネット記者は「米NBCテレビの専属契約を解除されてしまった
。三月三十日にイラク国営テレビのインタビューに応じて、『米英軍の作戦は
イラクの抵抗により今のところ失敗に終わっている』と発言したことが問題と
なったという。その日の段階ではNBCも『発言はよく分析されたものだ』と
言っていたのに、翌31日に彼を解雇したというのだから、アメリカの報道
自由の程度も知れる」(p.56)
「こいつ本当は袖の下が欲しいのか?と疑ってしまうほど、その規則と権力を
笠に着た非論理性に腹が立つ」
「こうなると人間の心理は怖い。私もふと思わず、どうせ情報省への爆撃をやる
のなら、早くやって欲しいものだなどと思ってしまうのだから」(p.60)
「アメリカはイラクに対してのみならず、「捕虜」についてどれほどジュネーブ
条約違反を繰り返しているかは、アムネスティなどが警告する通りだろう」
(p.63)
「現在のところ、確かに「誤爆」率は15%に収まっているのかも知れない。
しかし、この15%に入ってしまった者には、「率」は関係ない。死は死以外
の何ものでもないのだから。この日の死者が七名。彼らには今さら「15%」
は何の意味も持たない。100%、そのものだ」(p.74)
「毎日の記者会見で発表されるイラク各地での被害状況は、本当はやはりこの目
で確かめないとわからない部分が大半だ。確かに限られた取材の延長線に想像
を巡らせば、どれほどの悲惨が人々に襲い掛かっているか、とは思う。しかし
、本当は、その悲惨の一つひとつを丁寧に取材しなければ、ここに来られない
多くのメディアの受け手に理解を促すことができるのか、とも思うのだ」
(p.106)
路上の物売りのおばあちゃんは、『戦争であまりお客が来ないから、むしろ
値段は下がり気味だ』と意外なことを言った」「マスコミ情報とはまた別に
庶民の論理で左右される生活実態というものもあるということ。やはり少し
でも「現場」に出なければわからないと反省」(p.107)
「幼稚園の園庭にもクラスター爆弾がばら撒かれていようとは」
「消防士たちがクラスターの不発のこども爆弾を回収している」(p.114)
『お前たちの写真は、お前たちの記事は、何の役に立つというのか。毎日米軍が
爆撃しているというのに』
「私の写真がこの空爆を止めることに寄与することははじめからあり得ない。
もどかしくもある。せめて「次の戦争を止めるため」には役に立ちたいと願っ
てはいても、殺された人が生き返るわけでも、失われた腕や足が戻るわけでも
ない」(p.119)
これは メッセージ 89 (imonoyamashotengai さん)への返信です.
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